

すべてのビジネスパーソンに贈る転職勝ち組入門
第1回転職勝ち組を目指す人の基礎知識
- 1. 転職勝ち組を目指す人の基礎知識
- 2. 勝ち組の履歴書・職務経歴書
- 3. これで完璧!面接必勝対策
- 4. いまどき女性の転職事情
1今や2人に1人は転職経験者!キャリアを磨く転職は当たり前の時代に
一昔前まで日本社会は「一度会社に入ったら定年まで」という終身雇用が主流でしたが、今やその社会構造は完全に崩壊しています。最近では東芝の経営危機という誰も想像しなかった出来事が起こり、日本を代表する電機メーカーの一つだったシャープも今や台湾資本の外資系企業です。さらにもう少し昔にさかのぼれば、山一證券、そごう、ダイエー、西武、ライブドア、そしてつい最近経営破たんしたてるみクラブやタカタ等・・・日本を代表する大企業や、世界的に有名なメーカー、勢いのあるベンチャー会社に勤めていても、状況は一夜にして変わり、経営危機や倒産に追い込まれます。
現代社会は、会社によって将来が保証される時代ではありません。つまり、自分の将来は自分で考え、築き上げていく他ないのです。総務省統計局が5年毎に実施している就業構造基本調査(平成24年度)によると、過去に一度でも転職を経験したことのある有職者の割合は約5割に達しており、これから先もさらに上昇していくと言われています。
この結果からわかるのは、既に日本で働く社会人の2人に1人は転職を経験している「大転職時代」が到来しているということです。これから先は日本も外国と同じように、転職をプラスに変えることが求められることになるでしょう。
2みんなが転職する理由は?
なぜここまで転職率が高まっているのでしょうか?最も大きな理由は、現在の職場に不満があるからだと思いますが、そこには将来が保証されない現代を生き抜くため、自分自身のスキルアップ、キャリアアップが不可欠だということに多くの人が気付き、行動を起こしているという側面もあるはずです。
転職支援大手パーソルキャリア株式会社(旧インテリジェンス)の調査では、仕事に不満を抱えている人の割合は58.7%と、満足している人を大きく上回っています。また、仕事の満足度に影響を与えた要素をみると「仕事内容」や「やりがい」が「年収(給与)」を上回っていることがわかります。そして、その満足度を上げるための方法の1位が「転職」になっています。
満足度への影響要因 | ||
---|---|---|
1位 | 仕事内容 | 20.2% |
2位 | やりがい | 19.0% |
3位 | 人間関係 | 14.1% |
4位 | 年収 | 13.1% |
5位 | 自己成長 | 9.8% |
6位 | 仕事とプライベートのバランス | 6.4% |
7位 | 勤務時間や休日休暇 | 5.7% |
8位 | 評価 | 4.9% |
9位 | その他 | 2.3% |
10位 | 転職 | 1.7% |
2006年、仕事の満足度を上げるために何をしたい? | ||
---|---|---|
1位 | 転職 | 26.3% |
2位 | やりがい | 14.4% |
3位 | スキルアップ | 7.4% |
4位 | 語学習得 | 2.6% |
5位 | 自己啓発 | 2.2% |
(パーソルキャリア株式会社(旧インテリジェンス):ビジネスパーソンの意識調査より)
転職で年収アップを期待することは当然です。しかし、それだけを見て転職すると失敗する可能性があります。自分自身の市場価値が高まる転職ができれば年収アップは自然とついてくるものです。年収アップとスキルアップ、二つの要素をしっかり検討することが現代の賢いビジネスパーソンの生き方と言えるでしょう。
3転職するにも時期がある?
最近では多くの企業が通年採用(※年間を通じて採用活動をすること)を実施していますが、企業が採用を増やす時期があるのは事実です。つまり、その時期に照準を絞って求職活動を行うと希望の企業に転職できる確率が高くなります。
多くの企業が採用を強化する時期、それは年度終わりで人が入れ替わる3月と上半期がスタートする10月、11月と言われています。転職活動開始から転職が決まるまで、多くの場合で1~3ヶ月程度の期間がかかることから、3月、10月、11月を視野に入れ、年明け、もしくは夏ごろに転職活動を開始するのが最も効率が良いと言えるでしょう。
また、1月~3月には年度内の採用予定数を満たしていない企業の駆け込み求人や、冬のボーナス支給後に退社する人員を補充するための求人が出てくることがあり、掘り出し物の求人が見つかる時期と言われています。
転職活動のスタート時期を迷っている方は参考までに憶えておきましょう。
ただし、最近では多くの企業が通年採用を実施しているので転職時期を過度に気にする必要はありません。転職活動をスタートする際、一番大切なのは活動時期ではなく、自分の状況を判断して最適な時期に活動を開始することです。そのことは忘れないでください。
4自分に合った転職活動を
いざ「転職活動をするぞ!」と決めた時、大切なのは自分に合った方法で転職活動をすることです。
転職活動には一般的に次の3つの方法があります。
- ①新聞や情報誌、企業のHP上の求人募集に直接応募
- ②転職サイトを利用した直接応募&スカウト
- ③人材紹介会社(転職エージェント)を活用した活動
この3つの方法の中で現在主流になっているのが②と③です。
転職サイトは、全ての活動を自分でしたいという人に向いています。企業への応募やスカウト条件の登録等、基本的に全ての作業を転職サイト上から行えるようになっており、自分のペースで活動できるところが大きな特徴です。
人材紹介会社は、転職エージェントと呼ばれ、プロのキャリアコンサルタントに直接会い、自分のスキルや希望条件を伝えるところから転職活動がスタートします。キャリアコンサルタントは、希望する企業のピックアップだけでなく、転職に関するあらゆる相談に対応してくれます。 初めて転職する場合やプロにキャリアプランを相談した上で将来の方向性を決めたい方は人材紹介会社を積極的に活用すると良いでしょう。
人材紹介会社 | 転職サイト | 一言コメント | |
---|---|---|---|
代表的な人材紹介会社・転職サイト | パソナキャリア | リクナビNEXT | どちらもWEB上から無料登録が可能。必要なのは氏名・メールアドレス・職歴など、基本的な情報の入力のみ。転職を考えている人は、まず登録しておいて損はないだろう。 |
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転職サポート | ネットで完結する転職サイトに対し、人材紹介会社はキャリアコンサルタントに実際に相談できる。 | ||
全国対応 | 転職サイトは場所を選ばないが人材紹介会社はキャリアコンサルタントとの面談が必要。 |
自分に合った転職活動をすることが成功する転職の近道です。
しっかりと検討して、転職勝ち組を目指しましょう!
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