女性の一人旅におすすめの海外旅行先5選
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著者
仲 しのぶ
日英中3か国語スピーカー。中国・カナダ・フィリピンなどに留学。旅行・航空業界で12年間勤務。一人で世界20か国に旅行した経験があり、フランスのエズ村、九龍から見る香港島がお気に入り。仕事をしながら世界を旅するという夢を持っている。
はじめに
旅は、新しい風景や人々に出会うことで私たちの視野を広げてくれます。特に、一人旅の場合は自由になる時間が多い分、自分の好きなことや興味のあることに存分に時間を使えます。また、自分とじっくり向き合う機会を与えてくれるでしょう。
その一方で、女性が一人で海外旅行をする場合、危険に巻き込まれるリスクが高まるため、事前の情報収集や準備、そして旅行中の安全確保が欠かせません。
この記事では、女性が安全・安心な一人旅をするために、海外旅行先を選ぶ際のポイントやおすすめの国・都市、そして、安全に旅を楽しむためのコツや注意点についてご説明します。
これまでに一人旅で世界20カ国を訪れてきた筆者の旅行経験も踏まえ、安心して一人で海外旅行を楽しむ方法を紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先 選び方のポイント
女性が一人で海外旅行をする際には、さまざまな面を考慮して旅行先を選ぶことが大切です。はじめに、女性一人旅での海外旅行先を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先 選び方のポイント①
自分がしたい体験を決める
旅行先を決めるうえで最も重要なポイントです。自分がしたいことを気兼ねなく選べるのは、一人旅最大のメリット。せっかく自由度の高い一人旅をするのであれば、自分が体験したいことができる国を選びましょう。
大自然を味わうのもよし、美味しい食事をするのもよし、歴史的な建物を見るのもよしです。
まずは自分がしたい体験を決め、それが実現できる国・都市を選んでいきます。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先 選び方のポイント②
治安の良い国を選ぶ
自分の体験したいことができる国・都市を決めたら、次に、その場所の安全面について調査します。
ちなみに、その国の治安を調べる場合は、外務省の海外安全情報や各国の観光局が提供している安全情報を参考にするとよいでしょう。国全体は安全に見えても、一部の都市や地域だけ危険な場合もあるため、細かいところまでチェックすることが大切です。もし安全面で不安がある場合は、他国も検討します。
情報収集には時間をかけ、慎重に国・都市を選ぶのがポイントです。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先 選び方のポイント③
旅の予算を考慮する
ここまで絞り込んだら、最後に、旅の予算を考慮して旅行先を決めます。
一般的には、日本から遠い国ほど航空券や滞在費が高くなります。また、物価の高い国の場合、渡航先での生活にかかる出費が増えます。
旅行の予算を事前に計画しておき、それに見合った海外旅行先を選びましょう。そうすれば、お金を気にせず、旅行先で自分のしたいことを存分に楽しめます。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先5選
本チャプターでは、安全性やアクセス、魅力的な観光地の有無などを考慮し、女性の一人旅におすすめの海外旅行先5つをご紹介していきます。ぜひ、女性の一人旅で海外へ行く際の選択肢にしてみてください。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先①
台湾
| 日本からの飛行時間 （成田・羽田） |
4時間（直行便あり） |
|---|---|
| おすすめの旅行日数 | 4～5日 ※台湾の主要都市や観光スポットを見るコース |
| 旅の予算 | 1日あたりの予算は5,000円〜10,000円程度が目安 ※航空券代を除き、宿泊、食事、交通費、観光費を含む |
おすすめの観光スポット
- 台北101・・・台北市のランドマークであり、展望台からは市内全体を見渡せる。
- 九份・・・坂道と紅瓦屋根の風景が美しい、旧い金山町であり、映画「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われている。
- 龍山寺・・・台北最古の寺院で、一年中地元の人々で賑わっている。
- 夜市・・・台湾の夜市はストリートフードの宝庫で、小籠包や牡蠣オムレツ、珍珠奶茶など台湾料理を楽しめる。
台湾には、海や山など豊かな自然もあり、歴史的な観光地もあり、小さい国土ながら、さまざまな魅力がぎゅっとつまっています。親日派の人も多く、言葉の壁を感じても困ることは少ないでしょう。
台湾は治安が良く、日本とほぼ変わらないくらい安全なので、女性一人でも安心して旅行を楽しめます。また、交通インフラが発達しているため、市内はもちろん地方への移動も便利。
さらに、料理も台湾の大きな魅力の一つです。街角の屋台から高級レストランまで、美味しい台湾料理を堪能できます。特に夜市はおすすめ。様々な料理を食べながら、地元の人たちと交流できます。
おすすめの観光スポットは、台北の台北101、九份の町並み、そして自然豊かな日月潭など。訪れる場所によって異なる、さまざまな台湾の魅力を感じることができます。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先②
オーストラリア
| 日本からの飛行時間 （成田・羽田） |
9～10時間（直行便あり） |
|---|---|
| おすすめの旅行日数 | 7～10日 ※おすすめの観光地のシドニー、メルボルン、グレートバリアリーフなどの主要な観光地を巡るコース ★過ごしやすい気候の春（9月～11月）と秋（3月～5月）が特におすすめの時期。オーストラリアは南半球に位置しているため、日本と季節が逆なので注意。 |
| 旅の予算 | 1日あたりの予算は10,000～13,000円程度が目安 ※航空券代を除き、宿泊、食事、交通費、観光費を含む |
おすすめの観光スポット
- シドニー・オペラハウス・・・シドニーの象徴的な建物で、世界遺産にも登録されている。建物自体の美しさだけでなく、中で開催される様々な公演も楽しむことができる。
- メルボルン・・・大きな都市でありながら、緑が多く、芸術とカフェ文化が盛んな都市。また、ビーチも近く、ショッピングやグルメも楽しめる。
- グレート・バリア・リーフ・・・世界最大の珊瑚礁で、ダイビングやシュノーケリングでその美しい海中世界を観察できる。絶滅危惧種も多く生息している貴重な自然遺産。
オーストラリアは大自然の美しさ、アボリジニの文化、都市の活気、さまざまなアウトドアアクティビティなど、魅力にあふれた国。ビーチでリラックスしたり、野生動物を見たり、歴史的な場所を訪れたりと、訪れる人によってさまざまな楽しみ方ができます。
国が広いため、オーストラリアへ行く際は、一人旅の目的や期間に応じて訪れる地域を選ぶと良いでしょう。
例えば、シドニーやメルボルンといった大都市でアートやカフェ文化を楽しむも良し、グレートバリアリーフやウルルで自然を満喫するのもよし。どちらも満足度の高い体験ができること間違いなしです。
さらに、オーストラリアは比較的安全な国とされており、英語が通じるため、言葉の問題も少なく、安心して一人旅ができます。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先③
クロアチア
| 日本からの飛行時間 （成田・羽田） |
15～17時間（直行便なし、乗り換え時間を含む） |
|---|---|
| おすすめの旅行日数 | 7～10日 ※主要な観光地を巡るコース |
| 旅の予算 | 1日あたりの予算は10,000～13,000円程度が目安 ※航空券代を除き、宿泊、食事、交通費、観光費を含む |
おすすめの観光スポット
- ドゥブロヴニク旧市街・・・ユネスコの世界遺産に登録されている歴史的な都市。壮大な城壁と中世の街並みが風情ある風景が見どころ。
- プリトヴィッツェ湖群国立公園・・・16の連続する湖とそれらを繋ぐ無数の滝から成る美しい自然環境が楽しめる。公園はユネスコの世界自然遺産に登録されている。
- スプリト・・・ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿が市街地の中心にあり、その他のローマ時代の遺跡も見ることができる。
クロアチアは美しい海岸線、さまざまな歴史と文化、美味しい食事が楽しめる国として知られています。なかでも、アドリア海に面した古都スプリトやドゥブロヴニクは、美しい海と町並みで人気の観光地です。
また、首都ザグレブは、ヨーロッパの他の大都市と比べても比較的規模が小さく、治安も良いため、女性の一人旅にぴったり。歴史的な建築物や美術館が点在し、カフェ文化も根付いています。
さらに、クロアチアは自然豊かな国でもあり、世界遺産のプリトヴィッツェ湖国立公園では、木々や川、湖など自然の美しい絶景を楽しむことができます。
物価も比較的安く、食事も美味しいため、クロアチアは長期的滞在にもおすすめ。英語も広く通じますが、基本的なクロアチア語の挨拶を覚えて現地の人々と交流すれば、さらに楽しい一人旅にできるでしょう。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先④
シンガポール
| 日本からの飛行時間 （成田・羽田） |
約7時間（直行便） |
|---|---|
| おすすめの旅行日数 | 3～5日 ※主要な観光スポットを巡るコース ★11月～1月までの乾季が観光に最適。シンガポールは一年中温暖で、室内施設も充実しているため、雨季でも楽しめる。 |
| 旅の予算 | 1日あたりの予算は10,000～15,000万円程度が目安。 ※航空券代を除き、宿泊、食事、交通費、観光費を含む ※物価は比較的高めだが、街の移動は公共交通機関が便利で、食事も屋台料理などを利用すれば抑えることが可能 |
おすすめの観光スポット
- マリーナ・ベイ・サンズ・・・シンガポールの象徴的な建物で、ホテル、カジノ、ショッピングモールなどが集まる複合施設。展望デッキからはシンガポールの美しい都市景観を一望できる。
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ・・・巨大なスーパーツリーや美しいフラワードームがあり、夜になると幻想的な光のショーが開催される。
- リトルインディア、チャイナタウン・・・シンガポールの多文化性を体験できる場所で、各地域の伝統的な料理や文化を楽しめる。
シンガポールは小さな島国ながら、発展した経済と多文化社会を持つ国です。治安が非常に良く、公共交通機関も発達しているため、女性の一人旅に最適。また、英語が公用語の一つとなっているため、コミュニケーションを取るのに困ることはほぼありません。
シンガポールは、マレーシア、中国、インドなど様々な文化が融合した国のため、それぞれの文化の影響を受けた料理や建築物を楽しむことが可能です。たとえば、リトル・インディアやチャイナタウンを訪れれば、別の国に来たかのような感覚を味わえます。
世界文化遺産にも登録されているボタニックガーデン、スーパーツリーがあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、マリーナベイ・サンズのスカイパークからの絶景などがおすすめの観光スポットです。
また、ナイトマーケットやホーカー（屋台）でのショッピングや食事も楽しい体験となるでしょう。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先⑤
タイ
| 日本からの飛行時間 （成田・羽田） |
6～7時間（直行便） |
|---|---|
| おすすめの旅行日数 | 7～10日がおすすめ ※バンコク、チェンマイ、パタヤ、プーケットなどの主要都市を訪れるコース ★11月から2月までの「乾季」がおすすめ。この期間は雨が少なく、湿度も低く、観光に最適。 |
| 旅の予算 | 1日あたりの予算は5000～1万円程度が目安 ※航空券代を除き、宿泊、食事、交通費、観光費を含む |
おすすめの観光スポット
- ワット・プラケオ（エメラルド仏寺）・・・タイ最大の寺院であり、国の象徴とも言えるエメラルド仏が祀られている。
- アユタヤ歴史公園・・・ユネスコの世界遺産にも登録されている古代都市の遺跡群。タイの豊かな歴史と文化を感じることができる。
- パタヤビーチ・・・美しいビーチでリラックスして過ごせる。ウォータースポーツも楽しむことが可能。
タイは、美味しい料理、人々の優しさ、そしてさまざまな観光地があり、人気の海外旅行先の一つ。大都市から、美しい海岸、穏やかな田舎まで、さまざまな体験ができます。
バンコク、チェンマイ、アユタヤなどの都市は、歴史的な寺院や碑などが点在し、豊かな文化や歴史を感じることが可能。また、パタヤやプーケットのような海岸沿いのリゾートでは美しいビーチを楽しむこともできるでしょう。
また、独特の風味で世界的に有名なタイ料理は、屋台から高級レストランまで、どこでもおいしく味わえます。
さらに物価が安く、手ごろな価格で宿泊や食事、ショッピングを楽しめるのも嬉しいポイント。「ほほえみの国」と言われるタイの人々はとても親切で、これもタイを訪れる大きな魅力といえるでしょう。
タイは安全性も高く、女性の一人旅にもおすすめの国です。
女性一人での海外旅行を安心・安全に楽しむためのコツ
本チャプターでは、女性が一人で海外旅行を安心・安全に楽しむためのコツを3つご紹介します。これらのコツを参考に、安心・安全に一人旅を楽しみましょう。
女性一人での海外旅行を安心・安全に楽しむためのコツ その①
情報をしっかり調べる
女性一人での海外旅行において、まず重要なのが事前の情報収集です。旅先の治安情報、習慣やルールなど、その国特有の情報を把握しておくことで、予期せぬトラブルを避けられます。
また、国や都市によっては女性が一人で立ち寄るべきではない危険な地域も存在します。危険な地域については、事前に必ず確認しておき、できる限り近づかないようにしましょう。
そして、女性一人旅で重要となるのが宿泊施設の選び方です。安全面はもちろん、公共交通の便の良さや周辺の生活環境などもチェックしておきましょう。ちなみに、近隣にコンビニエンスストアや飲食店があると、旅行中の食事や買い物が便利です。旅先での生活が快適であることは、安心感にも直結します。
女性一人での海外旅行を安心・安全に楽しむためのコツ その②
お金の取り扱いに注意する
海外旅行において、お金の取り扱いは注意が必要な点の一つです。
お金の紛失や盗難に遭わないよう、日本にいるときよりもさらに注意深く行動することが求められます。まず、大量の現金を持ち歩くのは避けましょう。可能な限りクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードを活用し、必要なときにだけ現地通貨を引き出せるようにしておくのがおすすめです。
また、現金を含め、貴重品を持ち歩く場合は、一か所にまとめて持つのではなく、分散させて持ちましょう。そうしておけば、万一盗難に遭った場合でも、お金を全てを失うリスクを減らせます。
女性の一人旅におすすめの海外旅行先 選び方のポイント③
地元の言葉を覚えていく
旅行先の国によっては、英語が通じない場所も多く存在します。そのような場合、基本的な挨拶やお礼、タクシーでの会話や道を尋ねる表現など、地元の言葉を少しでも覚えていくと、現地の人々とコミュニケーションを取ることができ、自分自身の安全にも役立ちます。ぜひ、フレーズ集を持って行ったり、スマホの翻訳アプリを上手く活用したりしましょう。
また、緊急時に必要となるフレーズを覚えておくことも重要です。例えば、「助けてください」や「警察」「病院」など、もし困ったことがあったときに役立つ言葉は必須。加えて、アレルギーに関する情報や、特定の食事制限を伝える表現も覚えておくと便利です。
まとめ
本記事では、女性一人旅に最適な海外旅行先の選び方や、おすすめの旅行先5つ、そして一人で海外旅行を安全かつ安心して楽しむためのコツをご紹介しました。
初めて海外旅行に行く人はもちろん、これまで家族や友人としか旅行に行ったことがない人にとっても、女性一人での海外旅行は大きなチャレンジとなるかもしれません。
ただ、一人旅は自由に新しい挑戦ができるのはもちろん、日常から離れて自分だけの時間を持てるため、自分と向き合える素晴らしい機会となること間違いなしです。筆者自身、これまでに1人で20か国を旅してきた経験があり、自分にとって魅力的で安全な国を旅行先に選び、そして現地で危険を回避する方法を実践し、自由に大胆にさまざまなことに挑戦してきました。
行動することの素晴らしさを伝えるともに、この記事が、女性一人での海外旅行へ踏み出すためのバイブルになることを願っています。