円安でも行きやすい!海外旅行におすすめの国5選
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はじめに
コロナ禍も落ち着き、旅行に出かける人が大幅に増えています。「数年ぶりに海外旅行へ行きたい!」という人もいるでしょう。ただ、円安の影響もあり、気軽に海外旅行へ行けない人も多いはずです。
昨今の円安は過去に類を見ないほど進んでおり、「物価が上がる」「航空券代が高くなる」等、私たち日本人の旅費を大きく左右します。
ですが、数ある国のなかには円安時でも行きやすく、しっかり楽しめるところがあります。
そこで今回は、円安でも行きやすくて楽しめる、海外旅行におすすめの国を5つご紹介します。
円安でも夏休みや中~長期の休みを利用して海外旅行へ行きたいと考えている方は、本記事を参考に楽しい旅行プランをたてましょう。
円安時に海外旅行へ行く場合のポイント
まずは、円安時に海外旅行へ行く場合に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
ポイント①:節約プランを心がける
円安、物価高騰、インフレなど、多くの国で変化のある昨今、海外旅行へ行く場合は、全体的に節約を心がけた旅行プランをたてることが重要です。
例えば、旅行会社で予約するのであれば「お得プラン」を選択する、「ミールクーポン」を利用するなど。個人で旅行を手配する場合は、格安航空券を利用したり、高価なアクティビティやオプショナルツアーの参加を控えたりすることで費用を抑えられます。
また、ツアーや航空券、ホテルなどは早期予約で割引になることもあるので、こうした割引を活用するのも方法です。
事前プランの段階で節約を心がけておくと、円安での海外旅行に余裕ができ、その分楽しい旅行へとつながります。
ポイント②:リゾート気分を満喫する
旅行先の国では、現地の雰囲気・異文化を味わうことや日ごろの疲れを癒すことを目的とした「リゾート気分」で滞在すると、安く楽しく過ごせます。
例えば、観光へは高い料金を払わずに入場・入館できるローカルな場所を選ぶと現地の人々の生活を見ることができます。高級レストランでの食事回数を減らし、ローカル食堂を満喫するのも良いでしょう。
また、円安時に日本で売っているのと同じものを海外で買うと損をしてしまうので、買い物の際、日本にもあるブランド品などは買わずに、現地でしか買えないローカルなものを選ぶのもポイントです。
「円安だから貧乏旅行」ではなく、現地の雰囲気や現地の物を楽しむ「リゾート気分」を満喫することで海外旅行がより一層楽しいものになります。
ポイント③:現地通貨とクレジットカードを上手く使い分ける
滞在費用として現地通貨へ両替する場合、両替手数料が発生します。両替回数が多いと、その度に手数料がかかるので、両替は最低限の回数で済ませましょう。
クレジットカードを利用すれば、カード手数料はかかりますが両替手数料よりも手数料を安くおさえられます。
余計な現金を持ち歩かなくて良いという点においても、現地通貨は必要最低限にして、使える場所ではクレジットカードを利用するのがおすすめです。
また、現地通貨が余った場合、円安のうちに日本円へ両替すれば、より多くの日本円を得られます。そのため、旅行中または帰国直後に急激な円高になった場合は、再度円安になるまで両替を待つのが得策です。
円安でも行きやすい海外旅行先の選び方
次に、円安でも行きやすい海外旅行先の選び方を3つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
選び方①
円安の影響が少ない、物価が安い
円安の国に行くと、円高の国に行くよりも旅費が多くかかってしまいます。
例えば米ドルの国へ行く場合、円高時には1$100円だったのに対し、2024年6月現在では1$157円以上に。100$へ両替するのに5,700円以上、1,000$で57,000円以上の差が出てしまいます。
そのため、旅行先としてできるだけ円安ではない国を選ぶのがおすすめです。
ただ、現在は多くの国で円安が続いているので、円高の国を選ぶのは容易ではありません。
そこで次に重要なのが、円安でも物価の安い国を選ぶこと。多少円安でも、元の物価が安ければ、旅費が大幅に上がることはありません。
円安の影響が少ない、または物価が安い国を選ぶことが、旅行先の国を決める際、最重要のポイントとなります。
選び方②
航空券代が安い
単純計算をしても、日本からの距離が遠くなればなるほど、乗り換え回数が多くなるほど、航空券代はあがります。燃油サーチャージなどが高騰していることも考えると、円安の今は長距離移動となる国は控えた方が得策です。
なるべく近場で飛行機の乗り換え回数の少ない国を選ぶと、航空券代をおさえられます。また、最近は格安航空機が出ている国も多いので、時間や乗り継ぎなど条件が合う場合は利用してみるのも良いでしょう。
海外旅行において航空券代は全体の旅費に大きく影響するので、ここで節約できると海外がより身近になります。
選び方③
治安が悪くない
いくら円安の影響が少なく物価や航空券代が安くても、海外旅行の行先として治安が悪い国は避けるべきです。
旅行会社で申し込む場合は案内があるはずですが、事前に外務省のホームページで治安情報を確認することをおすすめします。
外務省のホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/
ただ、事前に治安情報を確認し、「治安が良い」とされている国であっても、置き引きや引ったくりなどの軽犯罪は大いにありえます。日本国内外に関わらず、世界中どこにいても貴重品を肌身離さず持つなどの対策や警戒は必要です。
また、B級グルメを楽しむ旅においては、衛生上屋台などの食べ物を口にするのが危険な国もあるので、事前に調べておきましょう。
円安でも行きやすい!海外旅行におすすめの国5選
ここでは円安でも行きやすくて楽しめる、海外旅行におすすめの国を5つご紹介します。ぜひ以下の内容も参考に、楽しい旅行プランをたてましょう。
おすすめの国 その1
ベトナム
日本からのフライト時間 (羽田または成田) |
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おすすめの旅行日数 | 3泊5日~ |
おすすめのシーズン | 11月~4月(乾季) |
おすすめポイント |
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ベトナムはもともと物価が安いことから、多少円安であってもまだ安く、行きやすい国といえます。日本からの直行便があり航空券代も安く、旅行プランをたてやすいこともポイント。仏教国であるゆえのベトナム人の人柄の良さや勤勉さ、親日国であることもまた人気の理由のひとつです。
ホーチミン、ハノイ共に観光箇所が多く、旧市街に巨大市場、寺院に教会、古都や遺跡などの世界遺産と見どころが豊富。近年はダナンというビーチリゾートも人気です。
ベトナム雑貨は有名で、小さな縫製品から食器、生活雑貨にいたるまでかわいいものが安く手に入るのでお土産にも最適。またベトナム料理も日本人の口に合う物が多く、どれも美味しいものばかりです。レストランでの食事も良いですし、B級グルメの食べ歩きを取り入れるのも良いでしょう。
物価安、観光、買い物、食事の全てにおいて今一番おすすめしたい国がベトナムです。
おすすめの国 その2
トルコ
日本からのフライト時間 (羽田または成田) |
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おすすめの旅行日数 | 3泊6日~8泊10日 |
おすすめのシーズン | 4月~10月(温暖) |
おすすめポイント |
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世界的に円安の続く近年、人気があるのがトルコ。日本からの距離が少し遠く、その分航空券代は上がりますが、直行便もあるので欧米への海外旅行より旅費を安くおさえられます。なんといっても円安ではなく円高であることがポイント。2024年6月現在の物価も日本と比較して安くなっています。
トルコは有名なカッパドキアやトロイ遺跡など歴史が深く、かつ大自然にあふれる国。日本にいる私たちから見ると、まるで異世界のような絶景が魅力です。
21もの世界遺産は、日本の約2倍の面積もある大きな国のあちこちに点在。そのため、イスタンブール周辺を中心に観光するのか、一度の旅行で周遊するのかのプラン立てが必要です。
また、世界三大料理とも言われるトルコ料理も旅行の楽しみのひとつ。
夏休みなどの長期休暇を利用し、アジアを飛び出してトルコに足を延ばしてみるのも良いでしょう。
おすすめの国 その3
スリランカ
日本からのフライト時間 (羽田または成田) |
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おすすめの旅行日数 | 4泊5日~ |
おすすめのシーズン | 年中 |
おすすめポイント |
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スリランカ旅行一番のポイントは、年中温暖で年中ベストシーズンであること。雨季でも1日のうちに朝と夜だけスコールがあり日中は晴れることが多いので、航空券代の安い時期でも行きやすいのが特徴です。
2022年頃にインフレ傾向にありましたが、それでもまだ日本よりは物価が安いといえます。通貨もその頃円高になり2024年現在はだいぶ戻っていますが、5年単位でみるとまだ円高です。
観光は、世界遺産や寺院など見どころが多く飽きることがありません。大自然の中を走る列車旅や巨大な国立公園ではサファリも楽しめ、アウトドア派にも人気。
またモルディブと距離の近いスリランカでは、ビーチリゾートも極上で「映えスポット」も豊富です。さらにはアーユルヴェーダやセイロンティーも本場の国。
どのジャンルを目的としても楽しめるので、大人数でも一人でも海外旅行を楽しめるのがスリランカの魅力です。
おすすめの国 その4
ラオス/ルアンパバーン
日本からのフライト時間 (羽田または成田) |
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おすすめの旅行日数 | 2泊3日 |
おすすめのシーズン | 11月~4月(乾季) |
おすすめポイント |
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癒しを求める旅ならば、ぜひともおすすめしたい国がラオス。円高であることと、物価が高騰しても元の物価がとても安いため、滞在費をかなり安くおさえられます。
ラオスはアジア最後の秘境とも言われる国。諸外国に比べ観光やアクティビティは少ないものの、大自然に囲まれた何もない空間が日々の疲れを癒してくれます。
特におすすめのルアンパバーンは、町全体が世界遺産となっている古都。仏教の伝統スタイルと、フランス領時代のコロニアル調建物の融合がおしゃれな街で、居心地の良さは最高です。
また、素朴なラオス人の人柄やラオス料理の優しい味など、どれをとっても日本人に合うものが多く、多方面からの癒しを得ること間違いありません。
観光地が少ないことや日本からの直行便がないことから、長期休暇では乗り継ぎ国となるタイやベトナム旅行と組み合わせて行くのも良いでしょう。
おすすめの国 その5
韓国
日本からのフライト時間 (羽田または成田) |
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おすすめの旅行日数 | 1泊2日〜 |
おすすめのシーズン |
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おすすめポイント |
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なんといっても近くて行きやすい!それが韓国の魅力です。
昨今は円安ウォン高でインフラも進んでおり、日本より物価が高いとも言われていますが、航空券代の安さを考えると、トータルで旅費が爆上がりするほどではありません。いまや日本からの韓国旅行はツアーやオプショナルツアーも数多くあるので、お得なプランを選ぶことで旅費を安く抑えられるでしょう。
観光は朝鮮王朝時代の建造物や城門、寺院などから近代的な街並みや夜景の綺麗な高層タワー、ショッピング街にいたるまでさまざま。日本と似たような四季があるので、季節ごとの見どころもあります。また韓国料理と言えば私たち日本人にも馴染みあるものなので、グルメ旅を満喫するのも一つです。
週末での短期旅行も良し、長期休暇で多くの箇所を周遊するのも良いでしょう。
まとめ
本特集では円安でも行きやすくて楽しめる、海外旅行におすすめの国を5つ紹介しました。
昨今の円安は海外旅行へ行きたい多くの日本人旅行者を足踏みさせていますが、円安でも行きやすくて楽しめる国はまだあります。筆者も海外旅行を諦めかけていた一人でしたが、前向きに検討する意欲がわいてきました。
夏休みや中~長期の休みを利用して海外旅行へ行きたいと考えている方はもちろん、「円安だから海外旅行には行けない…」「円安だから貧乏旅行にしなければ…」と悩んでいる方は、本特集を参考に旅行先の国を選び、海外旅行のプランを立てましょう。