
一生に一度は行きたい!関西エリアにあるおすすめ神社5選
SPECIAL ARTICLE
はじめに
日本には古来より、八百万の神(やおよろずのかみ)を崇める信仰があり、全国各地に数多くの神社が存在します。
なかでも関西エリアには、歴史や文化と深く結びついた神社が多く、訪れるだけで特別なパワーを感じられる場所が少なくありません。
そこで本記事では関西エリアにある「一生に一度は行きたい神社・パワースポット」を厳選して紹介。さらに、関西から少し足を延ばして行ける中国・四国エリアにあるおすすめの神社・パワースポットや、神社参拝時に押さえておきたいポイントも合わせてお届けします。

一生に一度は行きたい!関西エリアのおすすめ神社5選
本チャプターでは、一生に一度は行きたい関西エリアにあるおすすめの神社・パワースポットを5つ、厳選してご紹介します。歴史ある有名な神社から、自然に囲まれた秘境にある神社まで、さまざまな神社をピックアップしていますので、ぜひ行ってみたい場所を見つけてみてください。
関西エリアのおすすめ神社①:
貴船神社(きふねじんじゃ)
住所 | 〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町180 |
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アクセス |
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ご利益 | 縁結び、運気隆昌、所願成就など |
★おすすめポイント
- 鴨川上流に鎮座する万物の命の源「水の神」を祀るパワースポット
- 霊泉水につけると文字が浮かぶおみくじ「水占(みずうら)くじ」あり
貴船神社は、貴船山と鞍馬山に挟まれた山間にあり、全国に2000社を構える水神の総本宮。社前には、京都市中を流れる鴨川の源流といわれる貴船川が流れており、境内周辺の一帯が清らかな水で癒されるパワースポットです。
古くから雨に関する神事が行われており、貴船神社には水神の高龗神(たかおかみのかみ)が祀られています。また、絵馬の発祥地としても有名です。
境内の霊泉に紙を浮かべると吉凶の文字が浮かび上がる「水占(みずうら)みくじ」は、京らしさを感じる風流なおみくじで、特に女性に人気。
神社周辺には宿泊可能な旅館が多くあるほか、夏は貴船川の上の川床で涼をとりながら、鮎料理を楽しめます。
さらに、貴船神社と同じエリア内には、「源義経が幼少に牛若丸として修業していた時期に天狗に出会った」という伝説が残る鞍馬寺もあり、こちらもおすすめのスポットです。

関西エリアのおすすめ神社②:
大神神社(おおみわじんじゃ)
住所 | 〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422 |
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アクセス |
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ご利益 | 良縁成就、家内安全、商売繁盛など |
★おすすめポイント
- 三輪山そのものをご神体とする国内最古のパワースポット
- 御祭神の大物主大神は幸せの守護神
大神神社は奈良県中南部の三輪山麓にある、全国屈指のパワースポットとして有名な神社です。ご神体は、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が鎮座する三輪山(みわやま)。本殿がなく、「参拝する際は拝殿から三ツ鳥居を通して三輪山を拝む」という神社の社殿が成立する以前の参拝形式となっていることから、日本最古の神社と呼ばれています。
なお、大物主大神は国造りの神であり、世の中が幸せになるよう人々の生活全般を守ってくれる神様。酒造りの神でもあり、酒蔵の軒先などでみられる杉玉も実は大神神社が発祥です。
神社境内にある樹齢約400年の「巳の神杉(みのかみすぎ)」は、大物主大神の化身である白蛇が棲むという言い伝えがあるご神木。この巳の神杉には、蛇の好物である卵が参拝者たちによって供えられています。
また、境内左奥にある摂社の狭井神社(さいじんじゃ)には、三輪山山頂まで登れる登拝口があり、社務所で許可を得れば入山が可能。狭井神社御殿の薬井戸から湧き出る、万病に効くとされる「薬水」も有名です。

関西エリアのおすすめ神社③:
玉置神社(たまきじんじゃ)
住所 | 〒647-1582 奈良県吉野郡十津川村玉置川1番地 |
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アクセス |
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ご利益 | 健康長寿、病気平癒、除災招福、悪霊退散 |
★おすすめポイント
- 霊峰 玉置山の山頂付近にあり、「神に呼ばれた人」しかたどり着けないとされる神社
- 樹齢3000年の天然杉が立ち並ぶ境内はまさに神の棲む社
奈良県と和歌山県の県境、吉野郡十津川村にある玉置山の山頂近くに鎮座する神社。
第十代の崇神天皇の時代に、都の守護と悪神退散のため、創建されたと伝えられています。
世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部であり、熊野三山の奥宮。古来より熊野・大峰修験の行場として、多くの修験者が参拝した霊場でもあります。
ご神体は本殿と玉置神社の末社である玉石社に祀られている玉石。玉置神社の基にあたるのが玉石社と伝えられており、大峰修験道では玉石社を聖地と崇め、本殿に先んじて玉石社に礼拝するのが習わしとなっています。
また、樹齢3000年といわれる巨大な天然杉が立ち並ぶ境内は、まさに神の棲む社と呼ぶにふさわしい雰囲気を醸し出しています。
玉置神社は紀伊山地の奥秘境にある、まさに「神様に呼ばれた人しかたどり着けない」究極のパワースポットです。

関西エリアのおすすめ神社④:
熊野三山(くまのさんざん)
― 熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社
住所 |
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ご利益 |
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★おすすめポイント
- 世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にある神社
- 巨大岩や落差日本一の瀧など自然に神々が宿る聖地
熊野三山は紀伊半島南東部、和歌山県熊野地域にある熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の3つの神社の総称。三社の境内に祀られている3本足の鳥「八咫烏(やたがらす)」は導きの神であり、サッカー日本代表のシンボルマークとしても有名です。
なお、熊野三山は古代の自然信仰を起源とし、神仏習合の思想を反映した「現世の浄土」と呼ばれています。
熊野三山のなかでも、熊野速玉神社の元宮「神倉神社」の自然石でできた538段の階段を上った先にある御神体「ゴトビキ岩」は圧巻。ここは熊野市内を一望できる絶景スポットでもあります。
また、熊野那智大社の元宮である「飛瀧神社」の境内は、御神体の「那智の瀧」から発せられる気が充満する究極のパワースポットです。

関西エリアのおすすめ神社⑤:
和気神社(わけじんじゃ)
住所 | 〒709-0412 岡山県和気郡和気町藤野1385 |
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アクセス |
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ご利益 | 開運、厄除け、学問成就、安産、子育て、足腰の健康 |
★おすすめポイント
- 境内には全国的に珍しい守護神の狛亥(こまいのしし)が鎮座
- 国民的人気アニメ『鬼滅の刃』のモチーフと噂される密かなパワースポット
和気神社は兵庫県と岡山県の県境近くにある神社。奈良時代末期から平安時代初期にかけて活躍した貴族 和気清麻呂(わけのきよまろ)の生誕地であり、和気清麻呂や清麻呂の姉 和気広虫姫(わけのひろむしひめ)などを祀っています。
ちなみに、和気清麻呂は日本最古の私立学校「弘文院」を建てた「学問の神様」として、姉の和気広虫姫は、日本で最初の孤児院を開設した「子どもの守り神」として地域住民に敬われています。
境内に、清麻呂が宇佐神宮を参拝した際には護衛を務め、足を患った際には霊泉へ案内したとされる「イノシシ」を守り神とする、全国的にもめずらしい狛猪(こまいのしし)が祀られているのも見どころのひとつ。
近年では、和気神社の奉納舞である「イノシシ舞」でイノシシの面を被って舞う姿が、人気アニメ『鬼滅の刃』に登場するキャラクター「嘴平伊之助(はしびらいのすけ)」を彷彿させると一部ファンの間で話題になっています。

コラム:一生に一度は行きたい!中国・四国エリアのおすすめ神社
ここでは、関西エリアから少し足を延ばして行ける、中国・四国エリアにあるおすすめの神社を2か所ご紹介します。
中国・四国エリアのおすすめ神社①:
大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)
住所 | 〒794-1393 愛媛県今治市大三島町宮浦3327 |
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アクセス |
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ご利益 | 商売繁盛、家内安全、勝負運、健康運、縁結びなど |
★おすすめポイント
- 境内中央には樹齢2600年の御神木「大楠(おおくす)」が鎮座
- 総檜造りの総門や神門、室町時代創建の壮麗な社殿は必見
大山祇神社は、瀬戸内海にある島々のなかで最大の島「大三島(おおみしま)」にある神社。全国に1万社あまりの分社を持ちます。御祭神は大山積神(おおやまづみのかみ)、大雷神(おおいかづちのかみ)、高靇神(たかおかみのかみ)の三柱。
総檜造りの総門や、神門を通った先にある、室町時代創建の本殿・拝殿は国の重要文化財。境内中央にある樹齢約2,600年の大楠「小千命御手植の楠(おちのみことおてうえのくすのき)」と本殿裏の楠の原生林は、国の天然記念物に指定されています。
また境内の宝物館には、平安中期や鎌倉~戦国時代の甲冑や武具類など600点以上(※国宝や国の重要指定文化財の約8割)を収蔵。そのことから、大山祇神社がある大三島は「国宝の島」ともよばれています。

中国・四国エリアのおすすめ神社②:
須我神社(すがじんじゃ)
住所 | 〒699-1205 島根県雲南市大東町須賀260 |
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アクセス |
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ご利益 | 良縁成就、夫婦円満、子授・安産、悪切開運など |
★おすすめポイント
- 須佐之男命が建てた日本で最初の神社
- 八雲山中腹にある奥宮の夫婦岩は神秘のパワースポット
須我神社は、島根県雲南市大東町須賀にある神社です。主祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)と稲田比売命(いなたひめのみこと)の夫婦とその子神である清之湯山主三名狭漏彦八島野命(すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと)の三柱。
出雲神話で有名な八岐大蛇退治の後、須佐之男命と稲田比売命がこの地に至り、「吾が御心清々し」といい創建したと古事記に記される、日本で最初の宮といわれています。
そして、宮を造る際に美しい雲の立ち昇るのを見て、「八雲立つ 出雲八重垣つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」と須佐之男命が日本で一番古い和歌を詠んだことから須我神社は「和歌発祥の社」とも呼ばれています。
本殿東方の八雲山中腹には、三柱の神霊が鎮まるとされる大小3つの巨岩の岩倉「夫婦岩」があり、良縁結び、夫婦円満、子授けの御利益があるパワースポットとして人気を集めています。

神社を訪れる際のポイント

本チャプターでは参拝時のマナーや、御朱印・おみくじについてなど、神社を訪れる際に知っておきたいポイントをご紹介します。
神社を訪れる際のポイント①:
神社参拝時のマナー
神社の鳥居は、一般社会と神域を区切る結界です。鳥居をくぐる際は、神様に敬意を示すために一礼し、参拝後に境内から出る際も社殿の方に向き直って一礼をしましょう。また、参道の中央は神様が通る道とされているので、神社を訪れる際は参道の端を歩くのが基本です。
拝礼方法は「二礼・二拍手・一礼」が基本形ですが、なかには特殊な方法で拝礼する神社もあるので、各神社の作法に従ってお参りをしましょう。ちなみに、「礼」には神様への感謝と敬意、「拍手」には邪気を払う意味が込められています。二拍手の際は両手の指先を揃えず右手を少し下にずらし、その後、きちんと指先を揃えて心を込めて拝み、最後に一礼。これには、「神様から一歩下がり神様を敬う」という意味があります。
神社を訪れる際のポイント②:
御朱印について
御朱印とは、神社やお寺に参拝した証明としていただくもの。朱印を押印し、参拝日、神社仏閣の名称、祀られている神様、仏様の名前などを墨書きしたものが一般的です。
なお、御朱印をいただくのは、必ず神社やお寺を参拝した後。いただいた御朱印は、大切に保管しましょう。
御朱印の起源は、もともと写経を納めた際に受け取る「納経印」とされています。それが江戸時代に庶民の旅行が盛んになったことで、神社やお寺に参拝した証に受け取るものとして普及。その後、現在のような形になったといわれています。
神社を訪れる際のポイント③:
おみくじについて
おみくじの起源は、古代中国のくじ「天竺霊籤(てんじくれいせん)」。それを基に、平安時代に天台宗の僧・元三大師(がんざんだいし)が、「元三大師百籖(がんざんだいしひゃくせん)」という日本のおみくじの原型にあたるものを作り上げたのが始まりといわれています。江戸時代になると、現代のおみくじとほぼ同じ様式になり、庶民の間にも広まりました。
おみくじには吉凶判断だけではなく、金運や恋愛、健康など生活全般にかかわる導きや指針となる和歌などが載せられています。おみくじを引いた後は、神社境内の結び所に結ぶ風習がありますが、持ち帰っても差し支えありません。おみくじの内容を読み返し、自身の生活全般の指針として活かしていくと良いでしょう。
まとめ
本記事では、関西エリアにある一生に一度は行きたい神社・パワースポットや、中国・四国地方にあるおすすめの神社・パワースポット、神社を訪れる際のポイントなどについて紹介しました。
夢や目標に向かって日々努力するなかで、神社やパワースポットという特別な場所を訪れることは、心を整え、一歩を踏み出す力を得るための良い機会になります。また、前向きな気持ちを取り戻すきっかけにもなるはずです。
関西方面への旅行を計画している方や、関西エリアにある神社・パワースポットに興味がある方は、本記事を参考に気になる神社を見つけ、実際に訪れてみてはいかがでしょうか。