初心者の女性におすすめ!自宅でできるボディメイク方法
SPECIAL ARTICLE
女性がボディメイクをするメリットとは?ダイエットとの違い
女性がダイエットする理由の多くは、体重を減らして痩せてキレイになることでしょう。ただやみくもなダイエットは危険です。
特に初心者は痩せようとするあまり、食事を制限しすぎて筋肉まで落としてしまい、メリハリのない身体になることも。筋肉が落ちると基礎代謝も下がり、リバウンドする可能性が高くなってしまいます。
本特集で取り上げるボディメイクは、ただ痩せるだけでなく、理想のボディラインを作ることを目的としてトレーニングを行います。
体重にこだわらず、女性らしく美しい体型を維持していくことを重要する点が、ダイエットとの違いです。
「ダイエットで体重は落とせたけど、きれいなボディラインにはなっていない」
「もっとメリハリのある体型になりたい」
「好きな洋服をかっこよく着こなしたい」
という方はボディメイクに挑戦してみる価値あり。
本特集ではダイエットとボディメイクをどちらも実践してきた筆者が、自宅でできる初心者の女性におすすめのボディメイク方法をご紹介します。
ボディメイク初心者でも、ジムに行く時間がなくても大丈夫。
自宅でできるボディメイク方法を効率よく実践して、理想の体型を目指しましょう!
女性のボディメイクの基本 その1
ストレッチの重要性
美脚になりたい!お腹を引き締めたい!と考えている方は多いはず。筆者もそのような思いからジムに通い、ダイエットをしていた経験があります。
しかし脚は細くならず、お腹もあまり引き締まらず、このダイエットは失敗に終わりました。その理由はストレッチを疎かにしたから。
「まずは筋トレじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ボディメイクにストレッチを取り入れることは、筋トレと同じくらい大切です。
理由は、ストレッチで身体の柔軟性を高まり、関節の可動域が広がって効率よく脂肪燃焼できるから。
特に太ももやふくらはぎの張りが気になる方は、最初にしっかりと筋肉をほぐしてからトレーニングを行うようにしましょう。
ストレッチを取り入れるべきタイミングは以下の4つです。
運動前
運動前のストレッチは、ケガの予防、運動のパフォーマンス向上を期待できます。
また、運動前は「動的ストレッチ」がおすすめ。動的ストレッチは、リズミカルに反動を使い、関節を可動域以上に動かしながら行います。ラジオ体操のようなイメージですね。
運動後
運動後のストレッチは、ケガの予防に加え、筋肉の疲労回復効果やリラックス効果が得られます。
運動後は「静的ストレッチ」がおすすめ。静的ストレッチは、同じ姿勢を保ち、ゆっくりと筋肉を伸ばして行います。こちらはヨガのようなイメージですね。
息を止めず、しっかり呼吸しながら行いましょう。
起床後
起床後のストレッチは、自律神経のバランスを整えながら身体を目覚めさせる効果があります。
朝から身体を動かすことで代謝が上がり、脂肪燃焼効果も期待できます。
就寝前
寝る前のストレッチは、血行を促進し、睡眠の質向上が期待できます。
寝不足の状態では、グレリンというホルモンの分泌が増加し、必要以上に食欲が増してしまいます。
安眠のために、ストレッチで心と体をリラックスさせましょう。
女性のボディメイクの基本 その2
初心者必見!目的別のトレーニング内容
ボディメイクにおけるトレーニングの基本は、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせです。
有酸素運動
不要な脂肪を燃焼させるには有酸素運動が効果的ですが、やりすぎは禁物。
理由は、長時間の有酸素運動は、筋肉までも分解してしまうから。目安は1時間以内です。
また、疲労も溜まりやすいので、初心者の方はいきなり高強度なランニングを行うより、負荷の軽い散歩程度のウォーキングがおすすめ。
筋力トレーニング
筋トレは糖質をエネルギーとして消費します。
筋肉量を増やし、太りにくい身体づくりには欠かせませんが、しっかりと身体を休めるのも大切です。同じ部位を集中してトレーニングするより、身体全体の筋肉をバランスよく鍛えるのがおすすめ。
トレーニング時は、引き締めたい部分を意識しながら行いましょう。
自宅でできるおすすめトレーニング方法
美脚になりたい
美脚を目指す方は、太ももを鍛えるスクワットがおすすめ。太ももは身体の中で最も大きな筋肉です。一番に鍛えることで代謝がアップし、余分な脂肪の燃焼効果が大いに期待できます。
スクワット
- 足を肩幅よりも少し広めに開く
- つま先を少し外側に向ける
- 太ももと床が平行になるまで腰を落とす
- 元の立ち姿勢に戻る
- 初心者の方は、腰を落とす際は無理のない範囲で行いましょう。
次に、ふくらはぎを鍛えるにはかかとを上げ下げするカーフレイズが効果的。この運動はテレビを見ながら、歯磨きをしながらなど「ながら運動」ができる点がメリットです。
二の腕を引き締めたい
二の腕の引き締めには、上腕三頭筋を鍛えられるベンチディップスが効果的。
ベンチディップス
- 椅子などのふちを両手でしっかりとつかむ(かかとが床に着くように)
- お尻を浮かせて腕と脚を伸ばす
- ゆっくり腕を曲げる
- 再び腕を伸ばす
- 上記の動作を繰り返し行います
また、プッシュアップ(腕立て伏せ)も合わせて行うことでよりきれいな腕のラインが作れます。初心者の方は、膝をついて行ってもOK。
二の腕の引き締めの他に、大胸筋も鍛えられるため、バストアップにも効果的です。
割れた腹筋を手に入れたい
きれいに割れた腹筋を目指すには、腹直筋、腹斜筋、腹横筋をバランスよく鍛えることが大切。
クランチ
クランチは腹直筋を鍛えるトレーニング。
- 仰向けに寝る
- 両ひざを上げて90°に曲げる
- おへそを覗き込むように上半身を上げる
上記を繰り返します。息を吐きながらあまり反動を使わず行うのがポイント。
プランク
腹直筋、腹横筋を鍛えるにはプランクが効果的。
- 床に両肘をつく
- 腕立て伏せのように腰を浮かせて両脚も伸ばす
- 身体が一直線になるように意識してキープ
- 初心者はまず1分間続けることから始めるとよいでしょう。
ロシアンツイスト
腹直筋と腹斜筋を効果的に鍛えるトレーニング。
- 床に座って膝を45°くらいに曲げる
- 上半身と太ももがV字になるようにする
- 両手を前で組んで上半身を左右にツイストする
- 初心者の方はバランスをとるのがとても難しいため、両足を床に着けて行うと姿勢が安定します
高過ぎる運動強度や長時間のトレーニングは、途中で挫折する原因になります。ボディメイクを成功させるためには、続けることが一番大切です。自分自身に負担をかけすぎないように注意しましょう。
女性のボディメイクの基本 その3
栄養バランスを考えた食事をしよう
ダイエットと同様、ボディメイクをする上で食事管理はとても大切です。
よく悪者にされがちな「糖質」や「脂質」も大事なエネルギー源。これらを極端に制限してしまうと、筋肉が分解されてトレーニング効果が出ないばかりか、体の不調の原因となってしまうことも。
糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン類などの栄養素をバランスよく摂取できるように心がけましょう。
トレーニング前に摂取すべき栄養素
トレーニングには多くのエネルギーが必要です。
炭水化物中心のバランスの摂れた食事を、トレーニングの30分~1時間前に済ませるのがポイント。
トレーニング前におすすめの炭水化物
- バナナ
- 玄米
- オートミール
- さつまいも
- 全粒粉パン
トレーニング後に摂取すべき栄養素
トレーニング後にはたんぱく質と糖質を一緒に摂取しましょう。トレーニングの後の身体は、より筋肉が付きやすい状態になっているため、運動後になるべく早く栄養補給してあげることが大切。
※食べる順番は、急激な血糖値の上昇を防ぐためにも野菜→たんぱく質→炭水化物の順番を意識しましょう
トレーニング後におすすめのたんぱく質
- ゆで卵
- サラダチキン
- チーズ
- サバ缶
- ツナ缶
たんぱく質を摂ろう
一般的に成人女性のたんぱく質の摂取目安は50gとされています。
たんぱく質摂取で注意すべきは、特に油の多い肉類に同じくらいの脂質が含まれている場合があり、カロリーオーバーになりやすい点。
カロリーオーバーを防ぎつつたんぱく質を補給する方法の一つが、プロテインの摂取です。
■プロテインの活用
プロテインは手軽にたんぱく質を補えます。おいしいからと飲みすぎには注意が必要ですが、間食や運動前後に上手に取り入れれば、ボディメイクに非常に高い効果を発揮します。
《 主なプロテインと特徴 》
ホエイプロテイン
牛乳を原料として作られた動物性のプロテイン。水に溶けやすく、体内への吸収が早いのが特徴。アミノ酸が豊富で、トレーニングで傷ついた筋肉の修復、増大に大きな効果を発揮します。筋肉をしっかりつけたい人向けのプロテインです。
ホエイプロテインコンセントレート(WPC)
比較的低価格で味の種類も豊富なので、続けやすい点が大きなメリットです。
他のプロテインに比べると栄養価は高いですが、その分脂質や糖質の含有量が多い点と、体質に合わない方はお腹の調子が悪くなる可能性がある点がデメリット。
ホエイプロテインアイソレート(WPI)
WPCに比べ、消化吸収速度が速く、効率よく筋肉の成長を助けられるのが特徴。たんぱく質含有量が高く、より高純度なプロテインといえます。
純度が高い分、高価格になりがちで味の種類も少ないのがデメリット。
ソイプロテイン
大豆を原料として作られた植物性のプロテイン。ホエイプロテインよりも脂質の量が少なく、ゆっくりと身体に吸収されるのが特徴。
食物繊維や大豆イソフラボンが豊富。美容効果やホルモンバランスを整える効果があり、特に女性におすすめ。
ダイエットしながらスリムなボディラインを目指したい方向けのプロテインです。
デメリットは、粉っぽくて水に溶けにくく、独特の苦みを感じる場合がある点。また、体内への吸収が遅い分、効率よく筋肉を付けたい方には不向きです。
ビタミン類も忘れずに摂取しよう
ボディメイクで特に大切なビタミンは以下の4種類。ビタミンは筋肉の合成やエネルギーの代謝に欠かせません。
また、水溶性ビタミンのビタミンB群は、一度にたくさん摂取しても身体に留めておくことができない分、毎日こまめな摂取が必要です。
ビタミンB1
炭水化物(糖質)の代謝を助けるビタミン。
不足するとエネルギーの代謝が滞って脂肪が蓄積されやすくなる上に、疲労や倦怠感など体の不調にもつながります。
ビタミンB2
脂質の代謝を助ける働きがあります。他には皮脂の分泌の調節や、肝臓の働きを強めてくれる効果も。脂肪燃焼に必須で、体脂肪を落としたい方は積極的に摂りたいビタミンです。
ビタミンB6
たんぱく質の代謝を助けます。たんぱく質をアミノ酸に分解する働きをサポートするため、筋肉の合成に必須です。ボディメイク、ダイエットを成功させるために、たんぱく質と合わせた摂取が重要。
ビタミンD
筋肉の強化を助けるビタミン。運動と合わせて摂取することで、効率よく筋肉を増やし、痩せやすく美しい身体を作るのに役立ちます。
ボディメイク成功のコツ
ボディメイクの効果が出るまでには、最低でも2~3か月はかかります。成功させるコツは、毎日の継続。
トレーニングメニューに迷ったら、ダイエット系YouTuberさんの自宅でできるトレーニング動画を実践してみるのがおすすめ。
食事内容が公開されている動画も参考になるはずです。
食事も運動も自分のライフスタイルに合った方法を実行するのが一番。
また、友人や家族に応援してもらうと、さらにやる気が出るはず。頑張っている姿を褒めてくれる相手がいると自然とモチベーションもアップします。
身体に負荷をかけすぎると、ストレスが溜まるだけでなく、体調を崩してしまう原因にもなりかねません。時には、好きな物を思いっきり食べて、ストレスを解消することも大切です。
人と比べずに自分のペースを保ち、楽しくボディメイクを実践していきましょう!