
【40代女性向け】人生を豊かにする!一人時間の過ごし方
SPECIAL ARTICLE
はじめに
40代女性を取り巻く役割や状況は多種多様です。
会社員、妻・主婦、母親など、役割に応じて「しなければならない」ことがたくさんあり、毎日息つく暇もないほどに忙しい人も多いでしょう。
それに加えて、特に会社員の場合、40代は人から頼られることが多くなる「中間管理職」でもあります。人のために奔走し、自分のことはついおざなりになってしまうことも少なくないはずです。
そうしたあわただしい生活の中で、ふとした拍子に「何かが足りない」と立ち止まったことはありませんか。
その「足りない何か」はもしかしたら、「一人時間」かもしれません。
40代はいわば、「人生の折り返し地点」。一人の女性として、これからの人生を豊かに生きるためには、一人時間を持つことが今後ますます大切になってきます。
本特集では、一人時間を大切にしている40代女性の筆者が、おすすめの一人時間の過ごし方をご紹介します!
40代の女性に「一人時間」はなぜ必要?

普段なら怒らないようなことで子どもを叱ってしまったり、夜遅くまで残業しながらふと虚しさを感じたり…。40代女性にとって、理由のないイライラや、ぽっかりと胸に穴が開いたような虚しさなどの原因は、自分の心の「栄養不足」かもしれません。
「やらなければならないこと」や「他の人のためにしてあげたいこと」を優先し、自分のことを後回しにしていると、体と同じで、心もぐったりしてしまいます。
一人時間を過ごすことは、自分の心に栄養を与えることです。
そして、自分が幸せに感じる一人時間を過ごすことには、
- 自分と向き合い、本来の自分に立ち返れる
- ストレス解消につながる
- 新しい刺激を受け、成長できる
など、様々なメリットがあります。
また、自分が幸せを感じられると、家族や友人、会社の同僚とも新たな気持ちで付き合えるため、関係性も良くなります。
一人時間にはこうした効果があることを、まずは覚えておきましょう。
【40代女性向け】人生を豊かにする!一人時間の過ごし方
この章では、「時間があまり取れない」「ある程度まとまった時間が取れる」といったそれぞれの状況に合わせ、時間別に40代の女性におすすめの一人時間の過ごし方をご紹介します。
1時間未満の一人時間の過ごし方
一人時間と聞いて、「毎日が忙しく、一人で過ごす時間なんて取れない!」と思った人もいるはず。ですが心配は無用です。
一人時間の良いところは、誰かと予定を合わせる必要がなく、思いついたときに、すき間時間を活用できること。そのため、1日5分でも問題ありません。
大切なのは、使える時間をすべて「自分のために」使うこと。
忙しい40代女性は特に、「時間がもったいない」と思いがちですが、「一人時間」を作ることは、人生への「投資」だと考えてみると良いでしょう。

〈 おすすめの一人時間の過ごし方 〉
①瞑想をして気持ちをリフレッシュする
所用時間:15分以内
「5分/10分/15分 瞑想」でネット検索すれば、瞑想に関する動画がたくさんでてきます。軽く目を閉じ、自分の呼吸に集中するだけでも、気持ちをすっきりできるのが瞑想の魅力。
1日15分以内(※最短5分)で簡単に取り組めるため、毎日が忙しく、まとまった一人時間を確保するのが難しい40代女性におすすめです。
②自分の気持ちを書き出してみる
所用時間:30分以内
今の自分が感じていることをそのまま書き出してみるのも、40代女性の一人時間の過ごし方としておすすめの方法です。
「明日は仕事を休みたいな」でも、「帰ったら洗濯しないと」でもなんでも構いません。
自分の気持ちを書き出す際のコツは、心に浮かんだことをそのまま、「止まらずに書く」こと。
無意識の流れをそのまま書き出すと、自分の意外な本音に気づけるため、人生の指針を決めやすくなります。
③カラオケで歌い、「幸せホルモン」を増やす
所用時間:60分
歌を歌うと、口の周りの筋肉を使い、副交感神経が優位になってリラックス状態になるため、ストレスホルモンの「コレチゾール」が減少するという実験結果があります(※)。
また、歌うとセロトニンやドーパミン、エンドルフィンといった「幸せホルモン」も分泌されるそう。
カラオケで歌い、「幸せホルモン」を増やすのも一人時間におすすめの過ごし方です。
2・3時間~半日の一人時間の過ごし方
2・3時間~半日の一人時間は、やりたいと思いながら、なかなかできなかったことができる時間。
ですが、いざ時間が作れても、何をしたら良いか迷ってしまうとこともあるはずです。
そうした場合に備え、貴重な40代女性の一人時間を無駄にしないためにも、普段から、時間ができたときにやりたいことや行きたい場所をメモしておきましょう。
例えば、道を歩いていて偶然見つけた展覧会のポスターや、テレビで観た素敵なカフェなど、自分のアンテナがキャッチした情報を書き留めておくと、いざ時間ができたときに迷うことなく、自分の気持ちにあった過ごし方を選べます。

〈 おすすめの一人時間の過ごし方 〉
①美術館で静寂の時間に浸る
様々なアートに触れられる美術館は、自分の知的好奇心を刺激し、新しい世界への扉を開けられる絶好の場所。
自分が気になる展覧会を選んでも良いですし、普段は選ばないような展覧会をあえて選び、冒険をしてみるのも良いスパイスになります。
ぜひ、2・3時間~半日の一人時間を利用して一人で芸術に触れ、静寂に浸る贅沢を存分に味わってみてください。
②映画館で映画を観る
最近は、動画配信サービスにより、家でも手軽に映画を観られるようになったため、映画館から足が遠のいた40代女性もいるのではないでしょうか。
ですが、映画館の大きなスクリーンで観る映画は、やはり家で観るのとでは迫力や臨場感が違います。
また、映画館の売店でお決まりのポップコーンを買えば、わくわく気分も高まること間違いなし。
身近な映画館で映画の世界に没頭するのも、40代女性の一人時間におすすめの過ごし方です。
③知らない駅で下車し、街を散策してみる
知らない駅で下車し、あてもなく散策をしてみると、新しい発見があり意外と面白いものです。
その際の楽しむコツは、街の細部に気を配ること。
街の雰囲気を感じるところからスタートし、住宅街にある花壇や、路地裏の小さなお店など、事細かに観察していくと、自分の感性に響くものが1つや2つは見つかるはずです。
1日の一人時間の過ごし方
常に「やるべきこと」を考えている40代女性のなかには、休むことに罪悪感を覚える人もいるでしょう。
そのため、休んでいるようで、実は十分な休息が取れておらず、「休んだはずなのに疲れが取れない」といった悪循環にはまってしまうことも。
体が疲弊すると、心もどんよりと曇ってしまいます。丸1日時間が取れる場合は、体が今何を求めているかに耳を傾け、「積極的に休む」一人時間を過ごしてみましょう。

〈 おすすめの一人時間の過ごし方 〉
①マッサージに行ってリラックスする
あまりに疲労がたまっていると、体の疲れに気が付かないことがあります。
1日一人で過ごせる時間がある場合、プロの手を借りて体のメンテナンスを行いましょう。マッサージが終わった後、どれたけ疲れていたかが分かるほど、体が軽くなっているはずです。
②何もせずにひたすら休んで体をチャージする
あえて全く何もしない日を作るのも一人時間の過ごし方としておすすめです。
こうした日には、仕事はもちろん、料理、洗濯などの家事も一切せずに、家でひたすら体を休めることに集中します。つい眠たくなってしまう場合は、体が睡眠を欲している証拠。そうしたときには、眠りたいだけ眠ります。
目が覚めたら、ゆったりと読書をしたり、ストレッチやヨガをしたりして、時間が許す限り体をいたわりましょう。
③ホカンスで贅沢に休息する
いつも頑張っている自分へのご褒美として、ホカンスで贅沢に休息をするのも40代女性の一人時間の過ごし方として良いアイデアです。
ちなみにホカンスとは、ホテル滞在そのものを目的とした休暇のこと。あえて遠くまで行かなくても、近場のホテルでバカンス気分を味わえるのがホカンスの魅力です。
いつもとは違う非日常的な空間で、食事やサービスを楽しみながら、誰にも邪魔されずにゆっくりとくつろげば、「明日からまた頑張ろう!」と思えるでしょう。
2日以上のまとまった時間が取れる場合の一人時間の過ごし方
週末・連休、または長期休暇などで2日以上の一人時間が取れるときは、まず自分が何をしたいのか、そしてなぜそれがしたいのか、理由まで考えてみましょう。
理由まで明確にすることで、自分のしたいと思っていたことが、本当は誰かのためにしてあげたいと思っていることだったり、逆にそんなに乗り気ではなかったことが、実は今の自分に必要なことだと気づけたりします。
まとまって取れる一人時間は貴重なもの。
何かと気にかけることの多い40代女性の場合、他のことや人に気を取られず、自分が心から望む形で一人時間を過ごせることが大切です。
2日以上時間を作れる場合、自分のことを最優先にして、目の前にある一人時間を最大限活用しましょう。

〈 おすすめの一人時間の過ごし方 〉
①家の断捨離・模様替えをして、風通りを良くする
こんなときにおすすめ
週末や連休(※2~3日の休みが取れるとき)
家のどこかに、片づけなければいけないとわかっていながら、見ないふりをしている所はありませんか。
不要なものをため込んでいると、家全体の風通りが悪くなってしまいます。
また、何をしまい込んでいるのかを把握できていないと、同じものをまた買ってしまうなど、無駄な支出が増えることも。
2~3日の一人時間がとれた時に、本格的に片づけをしてさっぱりすると、気持ちも軽やかになります。
あわせて、導線を考えて台所の家具の配置を変更する、お気に入りの椅子の場所を窓際に動かしてみるなど、できる範囲で模様替えをするのも家の雰囲気が一新できるため、おすすめです。
②国内の近郊へ一人旅をする
こんなときにおすすめ
週末や連休(※2~3日の休みが取れるとき)
週末や連休を利用して国内の近郊へ一人旅をするのも一人時間におすすめの過ごし方の一つ。
いきなり遠くへ一人旅に行くのは勇気がでない人でも、近場であれば気軽にチャレンジできます。
また、少し足を伸ばすだけで、今まで知らなかった名所を意外と多く見つけられるはず。
最近ではホテルや旅館に一人旅専用プランも増えているため、以前より一人旅がしやすくなっているのもポイントです。
③思い切って海外で「一人時間」を過ごす
こんなときにおすすめ
長期休暇(※4日以上の夏休みなど)
夏休みなどで4日以上の休みを取れるときは、思い切って一人旅で海外へ行き、一人時間を満喫するのもおすすめです。
海外への一人旅の良い点は、知らない土地で異なる文化に刺激を受けつつ、新しい体験がたくさんできること。わからないことも戸惑うこともたくさんありますが、それも含めて海外一人旅の醍醐味です。日本では味わえない異文化体験が、自分の視野を大きく広げてくれます。
また、海外に行くための航空券やホテルの手配、飛行機の乗り換え方法、お金の両替やレストランでの注文方法など、海外での一人旅には、自分で計画を立てたり、自分で調べたりすることが数多くあります。
ですが、この過程もまた、一人時間の大事な一部。自分自身で計画を立て、実行することで達成感を感じられるでしょう。
さらに、海外への一人旅には日本とは違った緊張感があり、集中力も高まります。
普段より研ぎ澄まされた感覚で街を歩く時、「今この瞬間」を存分に味わえるはずです。
40代女性が一人時間を確保するコツ

本章では、仕事や家事・育児で忙しい40代女性が「一人時間」を確保するための、簡単にできるコツを3つお伝えします。
40代女性が一人時間を確保するコツ①:
1日のハイライトを決める
今日1日のなかでの「ハイライト=自分が一番したいこと」を1つだけ決めてみましょう。
その上でスケジュールを考え、どこで時間が取れそうかを予測し、自分のハイライトを予定に組み込みます。この時、予定帳やカレンダーツールに、実際に予定を書き込んでしまうのがコツ。
予定通りにいかなくても、あらかじめハイライトの時間を確保しておくことで、時間を作ろうとする意識が働き、自分のなかですき間時間を活用するなど、一人時間を確保しやすくなります。
40代女性が一人時間を確保するコツ②:
朝15分早く起きる
夜は疲れてしまい好きなことをする気力がなかったり、子どものいる人は、子どもの添い寝をしているうちに自分も寝てしまったりすることが多いもの。
そのため、朝に一人時間を過ごすと決めて、いつもより15分早く起きてみましょう。15分だけでも、本を読む、運動する、軽い散歩をする等、色々な一人時間の過ごし方ができます。
また、忙しく働き始める前の静かな15分を自分のためだけに使うことで、満ち足りた気分で1日をスタートできるのもうれしいポイントです。
40代女性が一人時間を確保するコツ③:
家事や仕事の賢い手抜きを考える
何もかも完璧にこなそうとすると、時間はいくらあっても足りません。一人時間を作るためには、賢く家事や仕事を手抜きすることも必要です。
その際、まずは家事や仕事の優先順位を考えてみること。優先順位が分かると、今日やるべきタスクと、翌日以降に回しても問題ないタスクが見えてきます。
また、時短につながる便利調理アイテムや、お掃除ロボットを導入するのも家事を賢く手抜きできる良いアイデア。
家族がいる人は、一人で抱え込まずに家事を手伝ってもらうことが、一人時間の確保につながります。
最近では、To Doリストの管理、タスクの見える化ができる家事共有アプリもあるので、上手く活用すると良いでしょう。
まとめ
本特集では、40代の女性向けに「人生を豊かにする!一人時間の過ごし方」として、一人時間の大切さや、おすすめの過ごし方をご紹介しました。
一人時間を過ごすことは、罪悪感を覚えたり、贅沢だと感じたりすることではありません。自分の好きなことをして心を満たし、時に自分自身と向き合い、時に自分を磨くために、なくてはならない時間です。
人生を豊かに生きるのは、自分自身。
夫、子ども、親、友人など、大切な人たちを幸せにしたいと思う気持ちと同じくらい、自分自身を幸せにしようと決めることが、これからの人生の豊かさにつながります。
一人時間を楽しみながら、毎日をより豊かに過ごし、人生を輝かせましょう!