「自分を変えたい」と考えている方にはおすすめの一冊。本書は、ゾウの姿の神様「ガネーシャ」が冴えないサラリーマンの主人公を成功させるため、課題を与え自信を取り戻させていくというストーリー。

「夢をかなえるゾウ」の素晴らしい点は、この与えられる「課題」にある。ある日、主人公はガネーシャに靴を磨けと言い渡される。ガネーシャ曰く、それが自分を変えるために必要な課題だと。このような課題を毎日一つ課される訳だが、実は各課題が偉人のやってきた習慣であり、課題の意味をガネーシャが解説してくれる。課題は簡単なものばかりで、読者にも続けやすい。読み終わる頃には『課題』を通して自信・やる気が満ち溢れていることだろう。

また本書は、ストーリー形式で書かれており読みやすい点も大きな魅力。先ほどの「課題」に加え、偉人の話がユーモアを交えて説明されており、面白おかしく読めるのもおすすめできる。
「自分を変えてみたい」「成功の秘訣を知りたい」という方はぜひガネーシャと主人公と共に『課題』に取り組んでほしい。

リーダーシップを身に着けたい・他人との付き合い方を学びたい方には「人を動かす」がおすすめ。「人を動かす」は、デール・カーネギー氏の著書で、1936年に出版以来、世界中で読まれ続けているベストセラー作品。その売上は世界1500万部以上と言われており、人間関係や他人へ影響を与えるノウハウが詰まっている。「人を動かす三原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」の4パートで構成、それぞれの原則を実行することの意味を、実話・実践例を交えて解説しているのでわかりやすい。

本書は古くから世界中で読まれており、自己啓発本選びに迷った時におすすめの一冊。「人を動かす」で紹介されている“原則“を実行することで、きっと今までよりもワンランク上のコミュニケーションスキルを身に着けることができるだろう。

対人関係で疲れている・生きづらさを感じているという方には、ぜひ「嫌われる勇気」を読んで欲しい。本書は人の心の悩みを解決するための『アドラー心理学』について解説。とある青年の悩みを哲人が『アドラー心理学』を用いて解決していく。“心理学”と聞くと難解なイメージが先行するが、「引きこもりの友人」「恋する女学生」という具体例と、それに沿った物語口調でストーリーが展開するので読みやすい。

また、本書の特徴として青年の存在がある。哲人の理論に対して疑問を持つ読者は少なからずいるだろう。そこで青年が出てくる。「その理論であれば説明がつかないだろう」と青年はあれこれ哲人に疑問を投げかける。その疑問に哲人が答えることで、読者はアドラー心理学への理解をより深めることができるのだ。

生きづらさを払拭したい・心のモヤを取り払いたいという方は一度手に取ってみてはどうだろう。きっと答えが見つかるはずだ。

「コミュニケーションを円滑に進めたいが口下手」「会話が途切れるのが怖い」といった不安を抱え、悩んでいる人には「人は聞き方が9割」をおすすめしたい。本書は“聞くこと”の重要性とそのポイントを解説しており、“相手に自然と話してもらい、勝手に好きになってもらう“魔法のようなテクニックが詰まっている。

本書では、相手に話してもらうには、まず“相手に安心して聞いてもらう”ことが重要としている。自身の感情を表現しリアクションを送り、安心感を与えることが聞き上手への第一歩。

また、聞き上手は話し上手と比べると、「語彙力が少なくて済む」「相手を不快にさせるリスクが減る」「沈黙を恐れずに済む」といったメリットがある。列挙したのは一例だが、話し上手より聞き上手の方がメリットを多く感じるだろう。

聞き上手になってみたい・人に好かれるようになりたい方は、一読の価値がある。

友人と話す際・ビジネスでの付き合いがある人との会話で、「必要最低限の会話しかできない」「話を広げられない」という悩みを感じる方は多い。

本書は、大手企業を中心に多くの企業へとコミュニケーション指導を行っている安田正氏の著書であり、雑談のエッセンスを余すことなく伝えることで、その悩みを解決へと導いてくれる。
雑談の広げ方や具体的な話題、さらには自身が知らない話を振られたときの反応等、イレギュラーな事項まで解説しており、読んでいるだけで雑談に対する自信がついてくる。

雑談が上手くなると話せる相手が増え、交友関係により深みが出るだろう。雑談に少しでも興味がある方は読んでおいて損のない一冊だ。

コミュニケーション力を向上させる自己啓発本といっても多くの本がある。自分にピッタリ合った本を探すのは時間がかかるだろう。そういう時におすすめしたいのが、コミュニケーションに関わるベストセラー100冊に共通するノウハウを洗い出し、まとめた本書。多くの名著に共通して記載されている重要な要素が、この1冊に詰め込まれている。記載されているポイントは「ほめること」「笑顔で話すこと」等、簡単だが意外と出来ていないもの、明日から始められる実用的なものが多い。

また、本書はコミュニケーションのポイントにランキングをつけている点も特徴の1つ。より多くの本に記載されている重要度の高いポイントが、ランキングの上位となっている。いざ実践してみると沢山のことを一度にはできない。ランキングの高いポイントからゆっくり取り組める点もこの本のメリット。人間関係やコミュニケーションに悩む方は、一度手に取ってみてほしい。

自身のキャリア・仕事に漠然とした不安を覚える人は少なくないだろう。ましてや転職について悩んでいる人は尚更だ。そんな方に「苦しかった時の話をしようか」をおすすめしたい。

本書は、自身のキャリア・職能など、仕事に役立つヒントがこれでもかと詰め込まれている。また、本書は語り口調で書かれており、専門用語などもないため読みやすい点も魅力の1つ。自身の強みの磨き方・活かし方・自分の売り込み方と、今後仕事をする中で活かせるヒントが充実している。

著者・森岡毅氏が自身の娘さんの為に書いた本だが、その内容は若い世代だけでなく、30代・40代の方にも役に立つ。自分のキャリア・今後の生き方について考えさせられる内容で、後半部には著者の体験談を含めた苦しかった時の話が添えられている。仕事で本当に弱ってしまった時や不安に苛まれた時、本書が助けになってくれるだろう。仕事で不安を抱えている人は一度読んでみてほしい。

仕事や勉強にやる気が出ない・自分に自信がないと思い悩んでいる方は、本書を読んでほしい。筋トレによる悩みの解決方を、科学的な側面から論理的に解説している。

本書では、筋トレを行うことで肉体的な変化はもちろん、分泌されるホルモンによるやる気の向上・脳の覚醒・幸福感、更にはアンチエイジング等、様々な効果を得ることができると提言。また、筋トレによる成功体験を積むことで自信もつく。

上記の他にも、様々なメリットを紹介しており、読めばきっと筋トレの虜になるはずだ。やる気がでない、自分に自信がない人はぜひ、本書と共に筋肉で悩みを吹き飛ばしてみてはいかがだろうか。

「より自分に付加価値が欲しい」「多くのことにチャレンジしてみたい」そんな方には「多動力」がおすすめ。“ホリエモン”こと堀江貴文氏の著書であり、『多動力(いくつもの異なることを同時にこなす力のこと)』について解説している。

かつては業界ごとに壁があり、その業界で仕事をこなし情報を得ることで、ある種の職人を目指す働き方が求められてきた。しかし、現在はインターネットが普及した時代。少しスマホで調べれば多くの情報が手に入り、インターネットを通して遠くのモノが操作できてしまう。つまり業界間の壁が無くなりつつあるのだ。本書では、このような現代を生きていくための力『多動力』の必要性を訴える。

『多動力』を身に着け、これから先様々な事柄にチャレンジしたい方は、ぜひ本書を手にとってはいかがだろうか。