簡単・美味しいおすすめのパスタレシピは? 料理好きライターが実際に作ってみた※本音の感想つき
SPECIAL ARTICLE
はじめに
日本人はなぜパスタが好きなのでしょうか?
イタリアンで使われている食材は日本人になじみのあるものが大半です。トマト、チーズ、パスタ、オリーブオイル等は日本でもよく知られた食材で、その点も関係しているのでしょう。
最初に日本にパスタが持ち込まれたのは、幕末の横浜、外国人留置地と言われています。
そしてパスタが日本で作られるようになったのは、明治16年頃、フランス人宣教師が長崎にマカロニ工場を建設した事が最初です。ちなみに、うどんが現在と同様のものになったのは室町時代(1,300年代中頃)、そばが麺状の食品になったのは1,500年代後半。
関東ではそば、関西ではうどんが好まれるようになります。つまり元々日本人は麺類が好きで、パスタを受け入れる下地があった言えるでしょう。
今回、1週間位、毎日(1日2食)、パスタを食べ続けましたが、飽きる事はなかったです。筆者は特別にパスタ好きという訳ではありませんが、主食になりうる不思議な食べ物だと実感しました。
パスタレシピの選定基準
ちなみに本記事の執筆を通し、パスタとスパゲティの違いが初めてわかりました。パスタは「小麦粉を練って製造した食品の総称」。一方でスパデティはパスタの中でも、小麦粉を練って棒状に細長くしたもので、パスタの一つの種類なのです。パスタには他にもカッペリーニ、リングイネ、ペンネ等、500種類以上ありますが、ネット上でレシピを捜してみるとスパデティが出てきます。この事実からも日本ではスパデティが圧倒的な人気を誇っていることがわかります。
筆者が小学生だった頃は「パスタ」という言葉はまだ一般的ではありませんでした。メニューもナポリタンとミートソースの二つだけ。母親に連れられて行った喫茶店で食べた昭和レトロのナポリタンが絶品だったことを懐かしく思い出します。現在では、本格的イタリアンから和風スパまで数えきれないほどのメニューがあります。
今回選んだレシピは、パスタメニューの歴史を考慮しています。ちなみに5番目のレシピ、「カニのトマトクリームパスタ」は筆者が1番好きなパスタメニューでイタリアンのお店に行くと必ず注文する商品です。
参考にしたレシピのまま作ると量が多く、1回で食べきれないので、具材の量は全部、一人分に変更しています。
余談ですが、茹でたパスタで焼きそばを作るのもおすすめです。野菜と肉を入れ、醤油・塩で味付けすればOK。簡単にできるので、是非一度試してみてください。
おすすめのパスタレシピその1:
ナポリタン(一人前)
必要な材料
- パスタ 100g
- 玉ねぎ 20g
- ピーマン 20g
- ウインナーソーセージ 2本
- マヨネーズ 20g
- ケチャップ 50g
- ウスターソース 15g
- オリーブオイル 5g
料理手順
下準備
ウインナーは厚さ5㎜の斜め切り、玉ねぎは中心を横にカットし、薄切り、ピーマンは中心をカットし、種を取り、横3㎜にカットします。
具材の調理
- 1フライパンを中火で熱して、マヨネーズを溶かして、ピーマン、玉ねぎ、ウインナーを炒めます。
- 2しんなりと炒まったら、1度パットに取り出します。
- 3フライパンは洗わずにそのままでケチャップ・ウスターソースを入れ、中火で加熱し、ある程度煮詰まったら火を消します。
- 4ゆであがったパスタをフライパンに入れ、水分を飛ばしながらソースを絡めていきます。
- 5④ができたら、パットに取っていた野菜を戻し入れます。
- 6野菜が絡まったら、フライパンの外側からオリーブオイルを回しかけます。
- 7強火にして15秒間、パスタを焼いて、出来上がりです。
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yugetube - Youtube
弓削啓太(ゆげけいた)氏は「シェ・イノ」、パリの三ツ星「Guy Savoy」などで修行を積み、現在は横浜を代表するイタリアン「SALONE2007」のシェフを務めています。「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」では、日本代表として参加し、見事世界チャンピオンに輝きました。
実際に作り、食べてみた感想
最初に作った時はソースを少し甘く感じたので、2回目で、ウスターソースを半分の量にして、粉チーズとタバスコをかけて食べてみました。すると昭和レトロ感はありませんが、美味しいレシピに。最後に15秒間、強火で焼くことでパスタの表面がパリっとなり、正解でした。
おすすめのパスタレシピその2:
ミートソース(一人前)
必要な材料
- 合挽肉 90g
- 玉ねぎ 40g
- 人参 20g
- トマトホール缶 130g
- ニンニク 1片
- パスタ 100g
- 黒コショウ 適量
- コンソメ 小1
- 酒 大1
- ケチャップ 大1
- ウスターソース 小1
- オリーブオイル 大1/2
料理手順
下準備
ニンニク、玉ねぎ、人参をみじん切り。挽肉に塩・胡椒で下味をつけます。
具材の調理
- 1フライパンにオリーブオイルをしいて、挽肉とニンニクを炒めます。
- 2挽肉が炒まったら玉ねぎ・人参を入れて水分を飛ばします。
- 3トマト缶をいれ、トマトの塊があればつぶします。
- 4胡椒、コンソメ、酒、ケチャップ、ウスターソースで味付け、5分煮詰めてソースの完成。
- 5ゆであがったパスタを皿にもり、バターを入れて溶かします。
- 6④のミートソースの上にパセリをかけて、できあがり。
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料理研究家リュウジのバズレシピ - Youtube
リュウジ氏は料理本も数多く出版している店をもたない料理研究家です。どのレシピも美味しいです。レシピ本大賞入選2018年「やみつきバズレシピ」、2019年「バズレシピ 太らないおかず」
実際に作り、食べてみた感想
このレシピには本当に驚きました。文句のつけようない美味しさです!玉ねぎ、人参、トマトと野菜も豊富で健康に良さそう。そしてソースの味付けもコンソメ、ケチャップ等、相性が抜群でした。皆さん、是非作ってみてください。
おすすめのパスタレシピその3:
たらこスパゲッティ(一人前)
必要な材料
- たらこ 30g
- ニンニク 1欠
- スパゲッティ 80g
- オリーブオイル 大1/2
- 塩・きざみのり 適量
( a )
- 水 40㏄
- 牛乳 大1と1/2
- 昆布茶 小1/4
- バター 3g
料理手順
下準備
- ニンニクはみじん切り、タラコは薄皮をはがし、ほぐしておきます。
- パスタを茹でるお湯には1ℓ10g程度の塩を入れる。
具材の調理
- 1フライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクを焦がさないよう、炒めます。
- 2( a )を加え、最後にタラコを入れてピンク色のソースを作ります。
- 3完全に湯切りしないスパゲッティを加え、この時点で火を消します。全体を混ぜ合わせ、水分 を飛ばします。
- 4皿にもって、きざみのりをのせて完成です。
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【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道 - Youtube
笠原将弘氏は予約が取れない人気の和食店「賛否両論」のオーナーシェフ。TVでも料理番組に出演しており、会話も面白いです。料理本も多数、出版されています。
実際に作り、食べてみた感想
パスタを茹でる時に塩を入れた位で特に味付けはしていませんが、昆布茶の風味もあり、美味しいです。特に上にのせたきざみ海苔との相性は抜群。和風パスタだけに、これには粉チーズもタバスコも不要です。明太子だったら、味がどう変わるのか、気になります。
おすすめのパスタレシピその4:
カルボナーラ(一人前)
必要な材料
- 卵液―全卵 1個
- 卵黄 1個
- 粉チーズ 大1
- 黒コショウ 多め
- ベーコン 40g
- パスタ 70g
- パスタの茹で汁 大2
- オリーブオイル 大1/2
料理手順
下準備
あらかじめ、ボールに卵液を作っておきます。
ベーコンは薄切りではなく、塊りを用意してください。それを5mm幅の拍子切りにします。
パスタを茹でるのに2ℓのお湯に塩20gを入れます。
具材の調理
- 1フライパンにオリーブオイルをしき、ベーコンを焦げ目がつく程度に炒めます。
- 2焼けたらベーコンを取り出し、フライパンにゆで汁大さじ2を入れます。ベーコンからでた油がダシになります。味見して塩辛ければ適量の水を加えます。
- 3火を消し、茹で上がったパスタをフライパンに入れ、②とからめます。
- 4卵液をフライパンに入れたら、中火で絡めていきます。卵が固まってきたらはがします。
- 5なじませたら、できあがり。皿に盛りつけ、取り出したベーコンをのせます。
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フェニックス・シーガイア・リゾート【公式】 - Youtube
落合務氏は「La Bettola da Ochiai」のオーナーシェフであり、イタリアンの重鎮です。TVにもよく出演されており、料理本も多数、出版されています。また日本テレビのドラマ「バンビーノ!」では料理監修を担当しました。
実際に作り、食べてみた感想
レシピ通りに作ったつもりですが、出来はいまいちでした。味に濃厚さがないので、生クリームとスライスチーズを足すとよいかもしれません。卵液を入れてから時間を短くしても、味は変化しないでしょう。何か具材が足らない気がしており、反省点の多い料理になりました。
おすすめのパスタレシピその5:
カニのトマトクリームパスタ(一人前)
必要な材料
- カニ缶 1缶
- ガーリックオイル 10g
- 玉ねぎ 10g
- 白ワイン 10g
- トマト缶 50g
- 生クリーム 100g
- バター 5g
- 塩・胡椒 適量
- パスタ 80g
料理手順
下準備
玉ねぎを薄切り、ニンニクはみじん切りにしておきます。
具材の調理
- 1フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、色づくまで炒めます。
- 2玉ねぎをしんなりするまで炒め、カニ缶を丸ごと入れます。
- 3白ワイン、トマト缶、生クリームの順で入れ、一煮立ちしたら火を消し、バターを入れてソースのできあがり。
- 4茹で上がったパスタをソースに絡めて弱火でしっとりするまで水分を飛ばし、完成です。
- 5皿にもって、最後に粉チーズをかけます。
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小柴大地【よろこば食堂】 - Youtube
今回はフェットチーネ(生めんのようなもちもとした食感のパスタ)を使ってみました。美味しいパスタができましたが、やはりお店の味にはかないません。カニの風味が生と缶詰では違います。自分の好きなメニューだったので期待値が高かった分、少し残念。カニ味噌を入れたらまた味も変わるはず。次回挑戦してみます。
実際に作り、食べてみた感想
今回はフェットチーネ(生めんのようなもちもとした食感のパスタ)を使ってみました。美味しいパスタができましたが、やはりお店の味にはかないません。カニの風味が生と缶詰では違います。自分の好きなメニューだったので期待値が高かった分、少し残念。カニ味噌を入れたらまた味も変わるはず。次回挑戦してみます。
まとめ
最終的なランキングは、
①ミートソース、②たらこスパゲッティ、③ナポリタン、④カニのトマトクリームパスタ➄カルボナーラ、という順番になりました。