奈良でおすすめの観光スポット5か所を厳選して紹介!

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地元民が教える!奈良の観光スポット おすすめ5選

地元民が教える!奈良の観光スポット おすすめ5選

SPECIAL ARTICLE

著者

著者・あきひろ

あきひろ

奈良県在住の50代。大学卒業後、広告関連の会社に就職。その後、言語聴覚士の資格を取得し医療・介護業界に転職。病院・介護施設勤務を経て、現在は訪問リハビリに従事。
得意分野はエンタメ、カルチャー、旅行、温泉、歴史など。「読者の心に響く記事」をモットーに執筆しています。

はじめに

奈良はいにしえの都があった場所であり、1300年以上の歴史や伝統文化、そして豊かな自然に恵まれた全国でも有数の観光地です。奈良には大仏で有名な東大寺や、多くの鹿が生息する奈良公園、法隆寺など県内各所に多くの観光スポットがあります。
近年はインバウンドの影響により、特に土日や、奈良公園周辺など一部の観光地は、多くの観光客でにぎわっています。ただ、平日を利用して混雑をさければ、世界文化遺産の寺社や国宝の仏像などをゆっくりと鑑賞できます

また最近では、新しいホテルや民泊などの宿泊施設、飲食店をはじめとする商業施設が増えており、奈良の魅力がさらに高まっている点もチェックしておきたいポイントです。

本特集では、地元民である筆者が、奈良でおすすめの観光スポットを厳選してご紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。

奈良県の基本情報

まずは、奈良県の基本情報をご紹介します。

地理

奈良県は近畿地方のほぼ中央に位置し、北西は京都・大阪、南東は和歌山・三重に接する、海のない内陸県です。南北縦に長い地形で、北西部は低い山に囲まれた盆地、中南部は険しい紀伊山地が占めています。

気候

北部は瀬戸内海式気候に、南部は太平洋側気候に属します。典型的な盆地気候のため、一日の気温差が大きいものの、年間平均気温は14.6°Cとほぼ国内の平均と同程度。
年間の降水量は比較的少なく、降雪の観測日数もそれほど多くありません。

産物

奈良県は墨や筆(奈良市)、茶筅(生駒市高山)、金魚(大和郡山市)、素麺(桜井市・三輪)の産地。山間部は林業が盛んであり、吉野杉のブランドで知られています。
食べ物では、イチゴ、柿、お茶の産地として有名です。特にイチゴが有名で、「古都華(ことか)」や県内の地名が付いた「あすかルビー」といった品種があります。

アクセス

奈良観光の中心地である奈良市は、JRと近鉄電車で大阪・京都と結ばれており、大阪や京都からスムーズにアクセスできます。
なお、東京から奈良へ行く場合は、まず新幹線で京都駅まで出て、京都駅から近鉄電車で奈良駅へ行くのが一般的です。

★Memo:東京から奈良への所用時間

・東京駅~京都駅:新幹線……2時間10分
・京都駅~奈良駅:近鉄電車……35分
 ⇒合計:2時間45分

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地元民が教える!奈良の観光スポット おすすめ5選

上記でご紹介したように、奈良県の地形は縦に長く、南高北低です。そのため、観光についても県の南北で違いがあります。
南部は険しい山地であり、吉野杉に代表される林業や紀の川など自然を生かしたレジャー産業が中心。紀伊山地の霊場と参詣道といった世界遺産にも恵まれています。
一方、北西部は低い山に囲まれた盆地で、世界遺産である東大寺や法隆寺などの史跡も豊富。大阪・京都などの大都市に隣接し、公共交通網も発達しています。また、ホテルなどの宿泊施設や飲食店などの商業施設が多くあるのも主に北西部です。

本チャプターでは、アクセスが良く、初めて奈良を訪れる人でも行きやすい北中部のスポットを中心に、おすすめの観光スポットをご紹介します

おすすめの観光スポット①:
東大寺(とうだいじ)

東大寺(とうだいじ)・公式サイトイメージ

東大寺(とうだいじ)・画像

★見どころ

  • 敷地内にある「奈良の大仏」「南大門の金剛力士立像」「東大寺ミュージアムの日光・月光菩薩(いずれも国宝)」は必見
  • 冬の伝統行事「若草山の山焼き」、東大寺二月堂で行われる「お水取り(修二会)」、奈良公園一帯をろうそくで灯す「なら燈花会」などの行事やイベントとセットで訪れるのもおすすめ
おすすめの観光時期 1~3月、8月
入場料(税込)
  • 大仏殿・法華堂・戒壇堂(各800円)
  • 東大寺ミュージアム800円(大仏殿との共通割引券1,200円)
住所 奈良市雑司町406-1
アクセス 近鉄奈良駅から徒歩20分、奈良交通バス市内循環などで4分、東大寺大仏殿・春日大社前下車、徒歩5分

観光スポットの特徴:

奈良へ行った際、まず訪れておきたい観光スポットが東大寺です。奈良時代に聖武天皇が仏教の教えを中心にして、国を守るために建てたお寺であり、大仏殿には「奈良の大仏さん」で有名な廬舎那仏座像(るしゃなぶつざぞう)があります
正門にあたる南大門には、鎌倉時代に活躍した仏師 運慶・快慶一門の作った金剛力士像も。さらに敷地内には、奈良時代から約1300年間続く伝統行事「修二会(お水取り)」が行われる二月堂もあります。

また、敷地内入り口近くの「東大寺ミュージアム」では、日光・月光菩薩をはじめ国宝の仏像等が数多く収蔵・展示されています。境内が広く、大仏殿以外にも数多くの見どころがあるのは、東大寺の大きな魅力です

ちなみに、東大寺近くの若草山では毎年1月末に冬の伝統行事「山焼き」が行われ、8月初旬からお盆にかけては、奈良公園一帯をろうそくの灯りで静かに灯す「なら燈花会(とうかえ)」が催されます。こうした行事やイベントとセットで東大寺を訪れるのもおすすめです。

おすすめの観光スポット②:
唐招提寺(とうしょうだいじ)

唐招提寺(とうしょうだいじ)・公式サイトイメージ

唐招提寺(とうしょうだいじ)・画像

★見どころ

  • 奈良時代に作られた国宝の金堂や講堂、仏像などを堪能できる
  • 毎年6月に公開される御影堂の鑑真和上座像、日本画家・東山魁夷による襖絵は必見
おすすめの観光時期 5月~6月
入場料(税込) 1,000円 鑑真和上像特別公開は別途1,000円
住所 〒630-8032
奈良市五条町13-46
アクセス 近鉄西ノ京駅から徒歩5分、奈良交通バス「唐招提寺」下車

観光スポットの特徴:

唐招提寺は、唐(※現在の中国)の高僧 鑑真和上(がんじんわじょう)が、仏教の戒律を伝えるため、失明をはじめ、幾多の困難を潜り抜けて6度目の航海で日本にたどり着き、759年に創建した修行道場。現在でも境内には鑑真和上の精神が漂っている雰囲気があり、一歩足を踏み入れた瞬間に、背筋がピンと伸びる思いがするでしょう。
なお、井上靖の名作『天平の甍』(てんぴょうのいらか)でも有名な唐招提寺の金堂(こんどう)は、奈良時代の金堂としては国内で唯一現存する国宝建築物
境内北東にある鑑真和上が眠る御廟周辺は、多くの苔が生殖し、マイナスイオンをふんだんに感じられる境内随一の癒しスポットです。

また、毎年5月19日に催される「うちわまき法会」もチェックしておきたい行事。この行事では、境内の舎利殿から、病魔退散や魔よけのご利益があるといわれる「ハート形のうちわ(宝扇)」がまかれます。
さらに、6月頃になると境内の池には白やピンクの蓮の花が咲き誇り、6月5~7日には御影堂にて国宝の鑑真和上座像が公開されます。そして、この鑑真和上座像と同時に公開される日本画家・東山魁夷作の襖絵も必見です

唐招提寺の近くには、「凍れる音楽」と称される東塔や、薬師三尊像がある薬師寺も。唐招提寺へ行く際は、東塔や薬師寺もあわせて拝観すると良いでしょう。

おすすめの観光スポット③:
石上神宮(いそのかみじんぐう)

石上神宮(いそのかみじんぐう)・公式サイトイメージ

石上神宮(いそのかみじんぐう)・画像

★見どころ

  • 平安時代に白河天皇から寄進された国宝の拝殿は、神社建築としては最古のもの
  • 緑豊かな境内と、その中に放たれた色鮮やかな神鶏は必見
おすすめの観光時期 通年
入場料(税込)
住所 〒632-0014
天理市布留町384
アクセス 近鉄天理駅よりタクシー利用で約10分

観光スポットの特徴:

石上神宮は、奈良県中東部の天理市の高台にある日本最古の神社の一つです。樹齢300年を超える新杉がある緑豊かな境内は、心癒されるおすすめのパワースポットであり、境内各所に放たれた色鮮やかな神鶏に心を奪われます。

石上神宮のご祭神は、初代天皇である神武天皇の国土平定を助けたと言われる伝説の神剣に宿る布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)と布留御魂大神(ふるのみたまおおかみ)、布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)の三神。飛鳥時代の古代豪族である物部氏の総氏神でもあり、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就のご利益があると信仰されています

また、石上神宮は大和朝廷の武器庫であったとも言われており、百済から献上されたと言われる国宝「七支刀(ななつさやのたち/しちしとう)」は起死回生のご利益がある「御神劔守(ごしんけんまもり)」にもなっています。
さらに、石上神宮は日本最古の道といわれる「山の辺の道」の起点にもなっており、天理から桜井にかけて約14kmの道を歩いた終点には、日本屈指のパワースポット「大神神社(おおみわじんじゃ)」があります。

おすすめの観光スポット④:
中宮寺(ちゅうぐうじ)

中宮寺(ちゅうぐうじ)・公式サイトイメージ

中宮寺(ちゅうぐうじ)・画像

★見どころ

  • スフィンクス、モナ・リザと並び「世界3大微笑像」と称される国宝の菩薩半跏像は必見
  • 天寿国の様子を刺繍で描いた国宝「天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」(※複製)あり
おすすめの観光時期 4~5月、10月~11月
入場料(税込) 600円
住所 〒636-0111
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1丁目1-2
アクセス JR法隆寺駅からバスで法隆寺参道約8分、徒歩8分

観光スポットの特徴:

中宮寺は、国宝「五重塔」で有名な世界文化遺産 法隆寺の東院の隣にあり、聖徳太子が、母親の穴穂部間人皇后(あなほべのはしうどこうごう)のために建立した伝えらる日本最古の尼寺です

本堂に安置されている、国宝の菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)は、飛鳥時代の木造仏座像の傑作。エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダヴィンチのモナ・リザと並ぶ、「世界三大微笑」のひとつとされています。アルカイックスマイルと、片足を組み右手で頬杖をついて考えごとをするような「半跏思惟(はんかしい)」のポーズをとる菩薩像は必見です。

また中宮司では、聖徳太子の妃である橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が、太子没後の冥福を祈り侍女たちにつくらせた、天寿国の様子を刺繍で描いた国宝「天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」(※複製。現物は奈良国立博物館所蔵)も見られます。

おすすめの観光スポット⑤:
入江泰吉記念奈良市写真美術館

入江泰吉記念奈良市写真美術館・公式サイトイメージ

入江泰吉記念奈良市写真美術館・画像

★見どころ

  • 展示作品を通して奈良の魅力を堪能できる
  • 周辺地域の高畑エリアはゆっくりと静かな奈良を魅力を堪能できる
おすすめの観光時期 通年
入場料(税込)
  • 大人:500円
  • 高校・大学:200円
  • 小中学生:100円
住所 〒630-8301
奈良市高畑町600-1
アクセス JR奈良駅、近鉄奈良駅から市内循環バス「破石町」下車 徒10分

観光スポットの特徴:

奈良市出身の写真家 入江泰吉(いりえたいきち)が約半世紀にわたって撮り続けた奈良の風景や花、寺社、仏像などの全作品(約8万点)を中心に、その他の写真芸術等を鑑賞できる西日本で最初の写真専門美術館
館内の展示室では、奈良の情緒を写した入江の作品を常時鑑賞でき、作品を通して奈良県内各地の魅力を発見できます。また、建築家・黒川紀章による建物は、屋根が瓦葺きになっているほか、展示室が地下にある等、周辺の風景と調和するように設計されています。

なお、周辺の高畑エリアは閑静な住宅街であり、美術館のすぐ隣にある新薬師寺では、日本最古かつ最大の十二神将立像(国宝)を鑑賞することが可能です。また、美術館の周辺には、閻魔大王座像(※重要文化財)を収める白毫寺(びゃくごうじ)もあり、白毫寺の境内からは奈良市街を一望できます。
その他、高畑エリアには、昭和初期の作家 志賀直哉の旧居であり、大正・昭和初期の作家を中心に、多くの文人や画家が集った「高畑サロン」や、おしゃれなカフェなども。
入江泰吉記念奈良市写真美術館へ行く際は、こうした場所へ足を運ぶのもおすすめです。

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地元民が教える!奈良でおすすめの郷土料理&お土産

「奈良にうまいものなし」と言われていたのはもう昔のこと。歴史や伝統、美しい自然に恵まれた奈良には、今やたくさんの美味しい食べ物や料理などがあります
本チャプターでは、奈良の郷土料理やおすすめのグルメ、お土産などをご紹介します。

奈良でおすすめの郷土料理・グルメ

柿の葉寿司

柿の葉寿司・画像

柿の葉寿司は奈良を代表する郷土料理。奈良県南部の五条市や吉野地域に伝わる料理です。熊野灘で獲れたサバで押し寿司を作り、柿の葉で包み、保存食として食べたのが始まりと言われています。
柿の葉には、抗菌・抗酸化作用のあるタンニン、ビタミンCが豊富に含まれており、酢飯に包んで寝かせることで、独特の風味が味わえます。また、サバ以外にも、鮭や金目鯛・アナゴなどで作ったものも。

釜めし 志津香

釜めし 志津香・公式サイトイメージ

奈良公園の近く(※公園店)と、JR奈良駅から徒歩10分の場所(※大宮店)に店舗を構える「志津香」は、創業60年以上を誇る釜めし専門店。注文してから直火で一釜ずつ丁寧に炊き上げる釜めしは、地元食材の大和肉鶏や、出汁のうま味が凝縮された香ばしいおこげを味わえる絶品です。

天理ラーメン

天理ラーメン・画像

天理ラーメンは、昭和43年に奈良県天理市の屋台からスタートしたご当地ラーメン。
白菜やニラをメインにした野菜の具が入っており、にんにくたっぷりの醤油と中国 四川省から直輸入している辣醤(ラージャン)唐辛子を入れて作るスープが特徴のスタミナ系ピリ辛ラーメンです。地元民がこよなく愛すおすすめの一品。

奈良でおすすめのお土産

奈良漬

奈良漬・画像

1300年以上前から食されたと言われる、伝統的な奈良の名物。塩漬けにした白瓜やきゅうり、スイカなどを、新しい酒粕で何度も漬けかえながら作る漬物です。べっこう色で独特の風味が味わえる一品。チーズをのせて、日本酒やワインなどお酒のつまみとして食べるのもおすすめです

大和茶

大和茶・画像

渋みとうま味に加え、すっきりとした後味が特徴の風味豊かなお茶
実は、奈良は全国屈指のお茶どころです。今から1200年以上前、空海が唐から持ち帰ったお茶の種を宇陀市の沸隆寺に植えたことが始まりとされおり、その後、寺院を中心に広まりました。
主に、一日の寒暖差が大きく、良質な茶葉を収穫できる大和高原で栽培されています。

まほろば大仏プリン本舗

まほろば大仏プリン本舗・公式サイトイメージ

「奈良の大仏」を瓶のふたにあしらった、一口食べるとほっこりとするどこか懐かしい味を楽しめるプリン。地元を中心に口コミで評判が広がり、今や奈良を代表する人気のお土産になっています。
大仏プリンを販売する「まほろば大仏プリン本舗」の看板商品はカスタード味の500ml特大サイズの「まほろば大仏プリン(大)」。80mlの小サイズでは、カスタード、ショコラ、モンブラン、大和茶など12種類の味を展開しています。
また、大仏プリン以外にも、大仏プリンロールやプリンソフトクリームなどもおすすめ。
商品は、JRや近鉄奈良駅の周辺などで購入可能。プリンカラーで、絵本の中にいるような遊びごころを楽しめる「まほろば大仏プリン本舗」の本店も必見です。

まとめ

本記事では、奈良の地元民である筆者が、奈良でおすすめの観光スポットを中心に、郷土料理やグルメ、お土産などを紹介しました。
いにしえから続く歴史や伝統文化を誇る奈良には、世界文化遺産になっている寺社仏閣が多く、こうした場所を訪れることで、ゆっくりと静かな時間を過ごせます
また、山や川、田畑など豊かな自然に恵まれた奈良の原風景は、忙しい現代人の心をやさしく癒してくれるでしょう。
さらに、地元の食文化や伝統産業に触れれば、奈良の新たな魅力を発見することもできるはずです。

奈良への旅行を考えている方は、本特集を参考におすすめの観光スポットなどをチェックし、ぜひ奈良で、静かでぜいたくな時間を過ごしてみてください。

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