ひとり居酒屋の楽しみ方を解説! お店選びのコツや初心者におすすめのお店をチェック
SPECIAL ARTICLE
今日からひとり居酒屋はじめませんか?
筆者がひとり居酒屋を始めたのは、社会人一年目の4月。新卒で入社した小さな会社には、飲みに連れて行ってくれる先輩も、飲みに誘う同期もいませんでした。
あぁ、いつになったら仕事帰りに、憧れの「とりあえず生‼」を言えるのか…
そんな初心者思考で、ひとり居酒屋デビューを果たして、早2年。
ひとりの飲兵衛が出来上がるのに、十分な歳月です。
本記事では、ひとり居酒屋初心者を卒業した筆者が、自らの経験をもとに、ひとり居酒屋のおすすめの楽しみ方をご紹介。ちなみに、ひとり居酒屋の楽しみ方に明確な正解があるわけではありません。正解がないからこそ、人見知りの筆者でも楽しむことができる優しい世界です。
本記事の内容を参考に、少しの勇気で居酒屋へと繰り出し、あなたにあったひとり居酒屋の楽しみ方とお店を探しにいきましょう!
初心者の不安を解消!経験者が解説するひとり居酒屋の楽しみ方
ひとり居酒屋に決まった楽しみ方はなく、その日の気分で気楽に楽しむのが一番。
しかし、初心者があまり知らないお店にふらっと訪れ、楽しめるかというと、そう簡単ではありません。
- お店の雰囲気がイメージと違う
- 一人でお酒を飲みながら、何をすればいいか分からない
- お店の人や他のお客さんに話しかけられたとき、どうすればいいか分からない
これはひとり居酒屋初心者の方がぶつかる悩みの数々。しかし、ご安心ください。これらの悩みは、ひとり居酒屋の醍醐味を知ってしまえば、全て楽しむチャンスへと変わっちゃいます。
①お店の雰囲気がイメージと違う
居酒屋には他の飲食店以上に、実際に訪れてみないと分からないことだらけ。
- 来ているお客さん(常連さんが多い/年配の方が多い)
- お酒と料理のラインナップ(その日しかないお酒や料理があることも)
- テレビの有無、流れてる音楽
- 本が置いてある
初心者の方は、入った店がイメージと違った時、「失敗した」と感じてしまうかもしれません。
しかし、実際に行ってみないと分からないことがこんなにたくさんあるのですから、初めて訪れたお店がイメージ通りである方がむしろ稀です。
店がイメージと違った時は、失敗したと思わず、「今までにない人やお酒と出会うチャンス!」「自分の世界が広がるきっかけ」と考えてみてはいかがでしょう?一人だと、じっくりと店内を観察することも、他のお客さんの会話に耳を傾けることも自由。店そのものを味わうと考えてみると、ひとり居酒屋が楽しくなってきます。
慣れてくるとひとりで居酒屋へ行くたびに、「今日はどんな出会いがあるだろう?」とワクワクしてきて、やみつきになるかもしれません。
②一人でお酒を飲みながら、何をすればいいのか分からない
最初のうちは、一人で飲んでいる時に、何をすればいいのか分からないかもしれません。筆者も始めてみるまで、わざわざひとりで居酒屋へ行き、飲むことの何が楽しいのか分かりませんでした。(友達と一緒の方が楽しいし、一人で飲んで何するの!?)
しかし、実際にやってみたところ、ひとり居酒屋の楽しみ方は無限で、飽きることがありません。
実体験から学んだひとり居酒屋の楽しみ方。是非チェックしてみてください。
ボーっとする
ひとり居酒屋を楽しむのに、特別なことをする必要はありません。ひとり居酒屋では、仕事や家事等のやるべきことから、強制的に開放されます。スマホの電源をオフにすれば、することは何もありません。何もしなくていい時間を買ったと思い、お酒を飲み、ボーっとする。それだけで、ひとり居酒屋を楽しむには、十分です。
お酒と料理を自由に楽しむ
最後にゆっくりと、何も考えず目の前のお酒と料理を味わったのはいつですか?
ひとり居酒屋は、飲むお酒も、食べる料理も、食事のペースもあなたの自由。忙しい日常から離れ、自由にお酒と料理を楽しみましょう!
店内の会話を聞く
居酒屋にはいろんな人がやってきます。外では赤の他人であっても、居酒屋で酒を酌み交わすだけで仲良く楽しい時間を過ごせるだけではなく、飲兵衛の会話を聞いていると、コッチまで愉快な気持ちになってきます。
読書
「え、居酒屋で読書していいの?そんなことしている人みたことないけど・・・」
それで良いんです。筆者はひとり居酒屋を始めて、居酒屋の中を観察するようになったことがきっかけで、その事実を知りました。
ひとりの時間を楽しみたい時に、ひとり居酒屋と読書は最強のコンビ!!
ひとり居酒屋のお共として、個人的におすすめしたい本のジャンルは以下の通りです。
● お酒をテーマにした本(小説やエッセイ)
お酒と本は非常に相性が良く、昔から数多くのお酒にまつわる作品があります。あらゆる時代に登場する素敵でダメダメな飲兵衛たちは、お酒の楽しさも、人の情けなさも教えてくれます。
● 歴史小説
お酒と本の相性が良いように、お酒と歴史の相性が抜群であることを知っていますか?居酒屋で常連の方の話に耳を傾けていると、なぜか歴史の話が盛りだくさん。その会話を軽く聞くだけで面白いのだから、歴史小説とひとり居酒屋の相性ときたらもう。
● 詩集
詩とお酒も古くから、切っても切り離せない関係。古代ギリシャの哲学者、三国志の英雄、幕末の志士も酒に関する詩を残しています。お酒で頭をフワフワさせながら、彼らの詩を読んでいると、「どんだけ人類酒好きやねん」と自然に笑顔になってしまいます。
③お店の人や他のお客さんに話しかけられたとき、どうすればいいか分からない
ひとり居酒屋をしていたら、お店の人や他のお客さんに話しかけられることもありますよね。女性の方は特に多いのでは。マスターや他のお客さんとの会話も、ひとり居酒屋の醍醐味ですが、それをするかどうかはあなたの自由。以下の解説を参考に、ひとり居酒屋の立ち振る舞いを押さえておきましょう。
ひとり居酒屋で話しかけられない方法
スマホや本で「話しかけないでね」というサインを出しましょう。こちらからサインを出しておけば、お店の空気を壊すことなく、ひとりの時間を楽しめます。
居心地の良い居酒屋を作るのは、お店側の努力とお客さん同士のちょっとした気遣い。少しの気遣いで、より楽しい時間を過ごせるようになるのも、居酒屋の魅力です。
マスターや店員との会話のコツ
「一人の時間を楽しみたいのに、なんで話しかけてくるの?」
「お店の人と話したかったから、嬉しい!」
お店の人に話しかけられた時、その時の気分やひとり居酒屋の楽しみ方の違いで、受け取り方は様々ですよね。こちらが色々考えてしまうように、お店の人も様々な目的があって、話しかけています。そのことを知っておけば、お店の人との会話がスムーズにできるでしょう。
お店の人が、おひとりのお客さんに話しかける目的
- お店に来てくれたことへの挨拶(居心地よく過ごしてほしい)
- 初めてきたお客さんに、お店について軽く説明したい
- お客さんがどのように一人のみを楽しみたいタイプか知っておきたい
お店の人がひとり居酒屋をしている客に話しかける目的は、お店を楽しんでもらうことです。そのため一人のお客、特に初めてのお客が、どのようにこの場を楽しみたいのか知っておきたい。(一人きりの時間を楽しみたいorその場の会話も楽しみたい等)
お店の人にとっては、「初来店のひとり客との会話=お店を楽しんでもらうための準備」。そう考えると、お店の人との会話を、余裕を持って楽しめます。
他のお客さんとの会話のコツ
居酒屋の中で、ひとり居酒屋の客が案内される席は、ほぼ100%カウンター席。話し相手が欲しくてウズウズしている客が多いのが、カウンター席の特徴です。ひとり居酒屋を楽しむために、他のお客さんに話しかけられた時に、どうするか考えておきましょう。
POINT 1初心者のうちは、お店の人を頼ればいい
誰かに話しかける人の多くは、そのお店の人と面識のある常連客です。知らない人と直接話したくない場合や会話に自信がない場合は、お店の人(居酒屋の空気づくりのプロ)にも会話に入ってもらうようにしましょう。あなたが他のお客さんとの会話を楽しみたいと考えている時、ひとりでゆっくりしたいと考えている時など、状況に応じた対応をしてもらえます。
POINT 2話たくないという感情はちゃんと相手に伝わる
誰かに話しかけられるほど、ひとり居酒屋に慣れている人の多くは、居酒屋のマナーを知っています。ここでいうマナーとは「相手が嫌そうな顔をすれば、無理に会話を続けようといしない」ということ。これはひとり居酒屋を楽しむための大事なマナーなので、自分が逆の立場になった時のためにも覚えておきましょう。
POINT 3話す内容はなんでもOK!会話が続かず困る必要もない
初心者の方が、他のお客さんとの会話を楽しみたいなら、自分から話しかけるのではなく、誰かから話しかけられる機会を生かすのがおすすめ。話しかけてくるひとり居酒屋熟練者は、知らない人とお酒を飲みながら会話できる楽しさを知っています。お酒のおかげで話が弾みやすく、たわいのない雑談をするだけで、ひとり居酒屋の醍醐味を十分に味わえるはず。
初心者必見!ひとり居酒屋を満喫するためのお店の選び方
本チャプターではひとり居酒屋を満喫するためのお店の選び方について解説します。
①自分のひとり居酒屋の楽しみ方にあったお店を選ぶ
ひとり居酒屋を楽しむのに、なにより大事なのが、自分のひとり居酒屋の楽しみ方に適したお店を選ぶこと。一人でゆっくりお酒と料理を楽しみたい、ゆっくり読書をしたい、お店の人との会話を楽しみたい等。初心者であっても、明確な目的があれば、自分にあったお店を見つけることができます。以下の解説も参考に、お店を選ぶ際に、自分が何を重視したいのか考えてみましょう。
②店内の様子が分かる店を選ぶ
常連だけではなく、初めてのお客を歓迎しているお店を選びましょう。店の中の様子が分かりにくいお店は入るのに勇気がいるだけでなく、常連の方がゆっくりするための空間になっていることが多いです。そのため、外からでも店内の様子が分かる店やお店のホームページで、店内の様子がわかるお店を選びましょう。
③おひとり様を歓迎している
店先やお店のホームページで、お一人様歓迎をPRしており、以下の条件に当てはまるお店は、新規のひとり客でも楽しめる環境が整っている可能性が高いです。お店の情報をしっかりと発信しており、ひとり居酒屋に向いているお店を選びましょう。
- 店内の席がカウンター席中心(あるいはカウンターのみ)
- カウンター席越しに店主と客の距離が近い
- 大人数のグループ客が入らない、こじんまりとしたお店
④好みに合った酒と料理がある
妥協せず、呑みたいものを呑み、食べたいものを食べられるのが、ひとり居酒屋の醍醐味。良い酒と料理さえあれば、細かいことも気になりません。
一度は行きたい!筆者がおすすめするひとり居酒屋の名店3選
生まれも育ちも富山県の筆者が、ご紹介できるお店は富山の居酒屋しかありません!
富山県民はお酒と食べ物が自慢で、特に居酒屋にやってくる飲兵衛にとって、何より嬉しいのが富山のお酒と食べ物を褒めてもらえること。富山に来ていただくことがあれば、以下でご紹介するお店を訪れてみてください。富山湾の海の幸と立山連峰の名水で作られた日本酒、少しシャイだけど富山の魅力を伝えたくてたまらない県民が、お待ちしております。
あらさん
北陸新幹線がとまる富山駅から歩いて2分。
- 席はカウンターのみ
- お店の外からでも分かる開かれた店構え/初めての方でも入りやすい
- 店主はお客さんとの会話を大事にしていて、お店の雰囲気が良い
- 酒は富山の日本酒がずらり
- 料理は富山の名物が揃ってる(イカの黒づくり、ホタルイカの沖漬け、こぶ締め)
筆者評価 | |
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ひとり居酒屋のしやすさ | |
お店への入りやすさ | |
お酒 | |
料理 | |
店の雰囲気(店員とお客さんの交流) |
さんじゅうまる
富山駅から歩いて3分。
- 席はカウンターと、奥にお座敷
- 初めての方も、一人のみの方も歓迎(ホームページにも記載あり)
- お店の人との会話はあまりない/ゆっくり一人で過ごす人におすすめ
- 酒は富山の地酒等、バランス良く揃っている
- 料理は新鮮な魚を安い値段で味わえる
筆者評価 | |
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ひとり居酒屋のしやすさ | |
お店への入りやすさ | |
お酒 | |
料理 | |
店の雰囲気(一人でゆっくりできる) |
中嶋
富山駅から歩いて10分。
- 席はカウンターのみ
- 「酒を飲まない人は入店禁止」と店頭に書かれており、敷居が高く感じる
- マスターの話が面白い
- 酒は富山の地酒を中心に、本当に美味しい日本酒が飲める
- 料理もお酒にあうものが揃っている(酒の後のブラックラーメンが最高)
筆者評価 | |
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ひとり居酒屋のしやすさ | |
お店への入りやすさ | |
お酒 | |
料理 | |
店の雰囲気(一人でゆっくりできるor会話も楽しめる) |