おすすめの歴史漫画、歴史アニメ、歴史小説 9選

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歴史から学ぼう!おすすめの歴史漫画・アニメ・小66選

歴史から学ぼう!おすすめの歴史漫画・アニメ・小説9選

SPECIAL ARTICLE

著者

著者・あたり りょう

あたり りょう

Webライター養成講座「School×Work」卒業し、WEBライターとしての活動を開始。
読者に「この記事を読んで良かった!」と思ってもらえる記事を目指し、執筆しています。得意なジャンルは、小説・漫画・アニメ、歴史、お酒etc。記事執筆時のモットーは「一筆入魂」です。

はじめに

巨匠といわれる漫画家の多くが、歴史モノの作品を書いています。 歴史アニメの重厚な世界観とリアルなキャラクターは、視聴者の胸を打つはずです。 そして歴史小説は、三国志演義のように、ずっと昔から人類と共にありました。

これらの事実を踏まえたうえで、言わせていただきたい…
今が最も歴史モノが熱い時代だと‼

"History Is Written by the Victors" (歴史は勝者によって書かれる)
これは第二次世界大戦時のイギリス首相、ウィンストン・チャーチルの言葉です。

私たちが正しいと思っている歴史は、この言葉の通り、勝者(=当時の権力者)の影響を大きく受けています。実際に歴史は、残された資料に基づくものであり、勝者は敗者より多くの資料を残すものです。

歴史が時代・時代の勝者が残してきたものだとしたら、現代の勝者は誰でしょうか?

今は過去に類がないほど、歴史に対し自由な時代。

  • 当時の人も知ることができなかった歴史の真実を研究できる
  • 自分の考える最高の偉人・英雄を小説、漫画、アニメで生み出せる

もし現代の勝者を定義するなら、歴史を愛し、面白い歴史作品を広めてくれる全ての人だと、私は思います。歴史好きの筆者は、面白い作品に出合うたびに「自分の考える歴史が、人物が最も魅力的だ!」と、作者に言われているような気がしてきます。

本記事では、筆者にそんな幻聴をもたらすほどに面白い、おすすめの歴史漫画、歴史アニメ、歴史小説を厳選してご紹介します。歴史漫画、歴史アニメ、歴史小説は面白いだけではなく、人生の教訓等、様々な知識が身に付く優れたコンテンツです。偉人達が残した偉業や名言も、事例として聞いただけでは、今一つピンとこないもの。しかし、漫画・アニメ・小説を通して、その人物の生き様を追体験すれば、彼らの行動や言葉が、色鮮やかに語りかけてくるはずです。

初心者はまずはここから!おすすめの歴史漫画3選

歴史モノを楽しみたいなら、まず歴史漫画はいかがでしょう?歴史漫画は、物語の時代背景や登場人物のイメージを視覚的に理解できるので、事前知識がなくても歴史の面白さを味わうことが出来ます。史実に忠実なものからフィクション要素が強いものまで、ジャンルは多種多様。きっとお気に入りの作品が見つかるはずです。

センゴク

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  • 『センゴク』(15巻)
  • 『センゴク天正記』(15巻)
  • 『センゴク一統記』(15巻)
  • 『センゴク権兵衛』 (27巻)

主人公は織田信長に見いだされ、豊臣秀吉の元で大名となり、徳川家康、徳川秀忠にも仕えた武将・仙石秀久。物語は戦国大名達の生き様を、史実をベースにしつつ、研究者顔負けの鋭い考察を交えながら進んでいく。仙石秀久が仕える織田家だけでなく、武田信玄や上杉謙信などの戦国大名の描き方も本作の魅力の1つ。読んでいるだけで緊張感が伝わってくるほどリアルだ。史実の裏にある人物の苦悩や、それを乗り越え成長し続ける姿は、きっと読者の心を勇気付けてくれるはず
「この人は、この時何を考えて、行動を起こしたのだろう?」
一人一人の行動に、作者が納得のいく答えを探し続けなければ、これほど共感でき、かっこいい漫画は書けないだろう。

へうげもの

へうげもの・画像

  • 『へうげもの』(全25巻)

主人公は古田重成。仙石秀久と同じく織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠に仕えた大名だが、古田織部という茶人としての名の方が有名だ。織田信長や豊臣秀吉の茶道を務めた千利休の元には多くの弟子がおり、古田織部はその中でも高名な「利休七哲」の一人。
この漫画の魅力(且つ困ったところ)は、人物の描き方が荒唐無稽ながら、史実から大きくはずれている点はなく、真実だと感じるほど魅力的な歴史になっている点だ。教科書に出てくるほど有名な人物も、マイナーな人物も、見たことのない独特なキャラクターとして描かれる。「自分が至高だと信じる価値を、世に広げるために、いかなる手段も辞さない冷酷な怪物は?」と聞かれ、千利休と答える人は、本作の読者以外にほとんどいないだろう。
魅力をあげればきりがないが、言葉にすればするほど掴みようのない、ひょうげた「茶の湯・歴史・ギャグ漫画」を是非読んでみて欲しい

ヒストリエ

ヒストリエ・画像

  • 『ヒストリエ』(刊行中、11巻)

舞台は、紀元前4世紀の古代ギリシャ。マケドニア王国の書記官・エウメネスの生涯を描いた物語だ。教科書には載っていないマイナーな人物だが、アレクサンドロス3世(アレクサンドロス大王)に仕えた人物と聞けば、親近感がわいてくるかもしれない。
主人公・エウメネスは史実において、出自も前半生も不明な人物。彼が歴史の表舞台に登場するのは、主君であるアレクサンドロス3世が志半ばに命を落としたあと。そこからが彼の人生の本番といえる。本作は連載開始から20年が経過しているにも関わらず、旧載が多く既刊は11巻。アレクサンドロス三世はまだ王子のままだ。このままのペースだと、エウメネスが史実通りに活躍するのは、いつのことやら…

しかし、しかしである。『ヒストリエ』は、そんな文句が言えないほど面白い!

古代ギリシャの国々の歴史と文化を、資料に忠実に描いているにも関わらず、読んでいて全く難しく感じず、ただただ面白いのだ。その理由は、作者が有名な偉人も、道行く奴隷も、等しく一人の人間として書いているからだろう。表情からダイレクトに感情が伝わってくる絵、複雑な感情がドロッとこもった台詞。『ヒストリエ』の世界を作りあげている一つ一つの要素が、歴史を全く知らない読者の心をも震わせる
歴史モノというジャンルを超えて、面白い漫画を読みたい全ての人に、おすすめしたい作品だ。

大迫力の映像を楽しもう!おすすめの歴史アニメ3選

歴史アニメには、多くの国家間の陰謀渦巻く争いの歴史から、コメディ要素たっぷりのSF時代劇まで、数多くの作品が揃っています。絵、声優の演技、ナレーション、音楽、様々な要素で数々の名シーンを生み出す歴史アニメの世界は、史実の枠にとどまりません。史実に基づいた物語でないからこそ、歴史の魅力を存分に味わえる点も歴史アニメの魅力の1つ。その不思議な体験を、是非味わってみてください。

銀河英雄伝説(旧作)

銀河英雄伝説(旧作)・画像

物語の舞台は、人類の文明の中心が太陽系から遠く離れた未来。人類は2つの陣営、銀河帝国と自由惑星同盟に分かれ、150年にわたる戦争を続けていた。長き膠着は、各陣営に若き英雄が登場したことで崩れさり、激動の時代が幕を開ける

このアニメをジャンル分けするなら、「架空SF歴史劇」がふさわしい。壮大なスケールで描かれる歴史小説のような物語。フィクションの未来と、私たちが生きる現代のつながりが見事で、登場人物たちの言動や行動の中にも、それが垣間見える。科学が進歩しても、政治、戦争、イデオロギー等の問題に対し、人類が解決の糸口を見つけ出せずにいるところも、酷く現実的だ。

現実社会のように様々な問題をはらむ世界だからこそ、英雄たちの言葉が輝くのだろう。銀河帝国のラインハルト・フォン・ローエングラムと自由惑星同盟のヤン・ウェンリー。この2人の主人公は性格も、育った環境も全く異なるが、それぞれに優秀な部下が集まってくる点は共通している。物語のある場面でその共通点を示唆するように、「人は人に従うのであって、制度や理念に従うのではないということかな」という台詞が出てくる。
これを聞いた時、私は愕然とした。この台詞を発したヤン・ウェンリーが、部下に対して「自分に従うのではなく、自分と同じ理念に従う友人であって欲しい」と願いつつ、そんなことは不可能だと言っているように感じたからだ。しかし、その後の彼の行動を見ると、その考えが浅はかであることに気付いた。なぜなら、ヤン・ウェンリーは多くの言葉と行動で、自分が信じる理念を理解してもらう努力を続けたからだ。自分の信念を示し続けた者にこそ、真の後継者が現れるのだと、彼の生き様は教えてくれる。

銀河英雄伝説は名言の宝庫。英雄の姿とともにその心に刻んで欲しい

DRIFTERS(ドリフターズ)

DRIFTERS(ドリフターズ)・画像

1600年、関ケ原の戦いの佳境「島津の退き口」で殿(しんがり)をつとめ、そのまま死んだものと思われた島津豊久は、謎の男「紫」によって、異世界へと飛ばされた。血まみれの豊久を助けたのは、本能寺の変で死んだはずの第六天魔王・織田信長と源平合戦の英雄・那須与一。異世界で出会ったエルフやドワーフは、豊久たちのことを漂流者(ドリフターズ)と呼んだ。
豊久はエルフの村を救った後、他のドリフターズから世界を滅ぼすために、異世界へ送り込まれた廃棄物(エンズ)の存在を教えられる。エンズが自分たちと同じ世界のあらゆる時代・国に実在した英雄、偉人であることも。豊久たちは、自分の意志でエンズと戦うことを決める。

このアニメの魅力は、時代と国を超えて集まった超偉人によるダークバトル。現代人には理解できない価値観の時代を、戦い続けてきた英雄どうしの戦いは凄まじいの一言。歴史好きにも、ダークファンタジー好きにもおすすめしたいアニメだ。

サムライチャンプルー

サムライチャンプルー・画像

舞台は、HIP HOPやブレイクダンスなど、現代カルチャ―がチャンプル―(ごちゃ混ぜ)になっている江戸時代の日本。型破りな魅力を持つアニメ「サムライチャンプルー」は、一方的な喧嘩口上で幕を開ける。

―この物語はフィクションです。実際の歴史とは異なる部分がありますが、
ガタガタ言うな。黙って見やがれ―

茶屋で働く町娘・フウ(かわいい)、琉球生まれの風来坊・ムゲン(強い)、眼鏡で無口な浪人・ジン(強い)。性格も生い立ちもバラバラな三人は、ある事件をきっかけに、「ひまわりの匂いのするお侍さん」を探す旅を始める。彼らは行く先々で、様々な事件に巻き込まれ、巻き起こすのだが、そのストーリーはまさにチャンプル―(ごちゃ混ぜ)だ
時代劇でお馴染みの人情噺、テレビで見たことがある大食い企画、ゾンビに襲われるホラー話。日本の開国をかけ、アメリカ黒船チームとの野球対決等、良い意味で何でもありのストーリーが展開する。その一方で三人が抱える過去に関する話や、生死を懸けた敵との戦いでは、人の弱さや、どうすることも出来ないしがらみから起きる悲しい事件が描かれる。他人を信じることができなかった三人は、長い旅の道中で苦楽を共にし、少しずつ絆を深めていく。果たして、彼らが迎える結末は…
時代劇とHIP HOP、日本人と異国人、江戸時代と現代。様々な要素がごちゃ混ぜになった、唯一無二のアニメ「サムライチャンプルー」。一言で言い表すことのできない独特な世界観を、楽しもう。

歴史の魅力にどっぷり浸かろう!おすすめの歴史小説3選

歴史小説には、歴史漫画、歴史アニメとは異なる点があります。それは、著者が生き方や思想に感銘を受けた歴史上の人物の物語を書くことが多いことから、主人公の解説書という側面が強いこと。また、同じ人物が主人公の作品が多いため、作者は読者に対し、独自の視点とアイディアで人物の魅力を伝えなくてはいけません。歴史の一場面を詩のように描写する美しい文章や、読者の予想を超える新解釈で、歴史好きを魅了してきた王道ジャンル。是非チェックしてみてください。

信長の原理

信長の原理・画像

戦国の革命児・織田信長の一生を描いた物語。なぜ信長だけが革命的な事業を次々と実施し、天下統一を推し進めることができたのか?この小説は信長の成功の秘密を、信長の思考と内面に注目、独自の視点から分析し、解き明かしていく。
若き信長は、幼い頃に蟻の行列から得た法則が、人間にも当てはまっていることに気づいた。この法則を用いれば、最強の軍隊が出来るはず。そう思った信長は、この法則を様々な場面で活用し、法則の使い方をより実用的な形へ変化させていった。しかし、執拗に効率のみを追求する信長のやり方は、家臣に様々な不安をもたらす。

「自分たちは信長の道具に過ぎないのではないか?」

信長が追い求めた原理は、信長と彼の部下たちをどのような結末へ誘うのか?是非、最後まで読み、その結末を見届けて欲しい。

八本目の槍

八本目の槍・画像

この小説には、8人の主人公がいる。内7人は、1583年に起きた羽柴秀吉と柴田勝家の戦い「賤ケ岳の戦い」で、大きな功名を立てた秀吉子飼いの7人の武将「賤ケ岳の七本槍」。
もう一人は、石田三成(佐吉)である。関ケ原の戦いで彼らは袂を分かつが、「賤ケ岳の七本槍」と石田三成は、尊敬する秀吉の元、青年期から苦楽を共にした間柄だった。

  • 加藤清正(虎之助)
  • 福島正則(市松)
  • 糟屋武則(助右衛門)
  • 片桐且元(助作)
  • 加藤嘉明(孫六)
  • 脇坂安治(甚内)
  • 平野長泰(権平)

物語は、各話の主人公を7本槍の誰かにするオムニバス形式で進んでいく。その内容は、主に各話の主人公と石田三成の間で起きた物語。各物語に登場する石田三成は、豊臣家を守るため、己の理想とする平和な日本のために、彼ら自身にすら気づかれぬように遺言を残す。一人ずつ七本槍の物語を読み進めていくと、石田三成の彼らに託した真意が明らかになっていくというカラクリだ。疎遠になっていた七本槍も、三成の死後に彼の真意に気づき、豊臣家を守るために動き出す。 史実の間に挟み込まれた全く新しい歴史if。「八本目の槍」は最高に面白い

坂の上の雲

坂の上の雲・画像

物語は次の一文からスタートする。

まことに小さな国が開化期を迎えようしている。

「まことに小さき国」とは日本のことで、開化期とは明治のことだ。この物語の主人公について、作者は「この時代の小さな日本」かもしれないと冒頭で書いている。「まことに小さき国」、明治の日本を書くために、三人の人物を追わなければいけないと。

  • 正岡子規/俳句、短歌といった日本の古い短詩型に新風を吹き込み、その中興の祖となった
  • 秋山好古/日本の騎兵を育成し、日露戦争で史上最強の騎兵と言われるコサック師団を破る奇蹟を遂げた
  • 秋山真之/日露戦争で勝利は不可能に近いと言われたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦をたて、それを実施した

事実を並べただけで、この三人が歴史に名を残す偉人であることが分かる。しかし、第一巻のあとがきから言葉を借りると、彼らは「この時代のごく一般的な一員としてふるまったにすぎない。」明治維新を経て近代的な「国家」をもつに至り、不慣れながら「国民」となった人々が感じた、いたいたしいばかりの昂揚。ある一定の資格をとるために必要な記憶力と根気さえあれば、どんな職に就くこともできるようになった感動。人々は日本史上他に類のない楽天的な体質を共有し、三人はそんな明るい時代を生きた。
人は自分の生きた時代しか経験することができない。しかし、「坂の上の雲」のように、登場人物について書くにとどまらず、彼らが生きた時代を様々な視点から描いた小説を読めば、私たちはいつの時代にだって行くことができる

まとめ

本記事では、おすすめの歴史漫画・アニメ・小説を厳選し、ご紹介しました。漫画・アニメ・小説の各ジャンルで、歴史の描き方は全く異なり、どのジャンルにも捨てがたい魅力があります。ご紹介した作品を面白いと思っていただけたなら、是非違うジャンルの作品も手に取ってみてください!きっと歴史の尽きない面白さを、感じていただけるはずです。

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