東京で一度は行きたい老舗ランチ7選!和食や洋食、中華の名店を厳選
SPECIAL ARTICLE
はじめに
6月は一年の折り返し地点。疲れがたまりやすいこの季節に、東京の名だたる老舗で格別のランチを楽しみ、心と体を労わりませんか?
本記事では、東京のグルメを開拓し続けてきた筆者が「必ず一度は訪れるべき!」と感じた老舗のランチを7軒厳選。和食や洋食、さらにはデザートまで、東京で50年以上愛される至極の名店をご紹介します。
老舗ならではの温かい雰囲気も味わいながら、普段のランチとは一味違う格別のひとときを過ごしましょう。
東京の老舗ランチ7選!和食や洋食、中華、デザートの名店は?
東京の老舗と一口に言っても、数えきれないほど多くの名店があり、価格帯もさまざまです。中には「敷居が高そうで、一人で行く勇気がない」と不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、味よし雰囲気よし、コスパ最高の老舗ランチに限定してご紹介。東京で50年以上も愛される名店の味を、この機会に食べ歩きましょう!
※価格やメニュー、営業時間などは今後変更の可能性があります。お店に行く際は、公式情報をご確認ください。
これぞ老舗!珠玉のうなぎとおもてなし、歴史を味わう名店【石ばし】/江戸川橋
石ばし/江戸川橋
住所 | 東京都文京区水道2丁目4-29 [Google Map] |
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営業時間 | 11:30〜14:30(LO13:30)、18:00〜21:00(LO19:30) |
定休日 | 日、月、祭日、土用の丑の日 |
ランチ予算 | 「上」6,800円〜、コース19,000円〜 |
予約可否 | 可 |
公式情報 | http://www.unagi-ishibashi.com/ |
「石ばし」はどんなお店?
文京区・江戸川橋の神田川付近にたたずむうなぎの名店「石ばし」は、明治43年創業の老舗。関東大震災や東京大空襲等、幾多の戦禍を耐え抜いた煉瓦塀は、今日に至るまでお店の玄関を守り続けてきました。2024年にはミシュラン一つ星を獲得し、まさに正真正銘の名店として愛されています。
石ばしで味わえるのは、静岡・九州産のうなぎを厳選し、関東風に調理した一品。
その調理法は、うなぎを一度白焼きにし、一時間も蒸してから備長炭で蒲焼きにする職人技。お客様の顔を見てからうなぎを捌くため、提供まで一時間ほどかかりますが、その丁寧さは確実にその味わいに直結しているのです。
心ゆくまで味を堪能したい方は、うなぎ1.5尾を味わえる「特上」(7,800円)がおすすめ。表面のパリッとした焼き目が、ふっくらとした身と心地よい脂を包み込み、口いっぱいにうなぎの滋味が広がります。しっとりと程よい脂身と旨味が口の中で溢れだし、たまらない美味しさ!一時間かけて蒸し上げた職人の技術と、うなぎへのリスペクトをも感じさせる逸品です。
帰り際には女将が温かく見送り、まるで小旅行をしてきたかのような充実感を味わえます。歴史と風情を感じながら、極上のうなぎランチを堪能し、自分へのご褒美を楽しみませんか?
老舗の技が光る!極上とんかつを独特のスタイルで味わう【鈴新】/四谷三丁目
鈴新/四谷三丁目
住所 | 東京都新宿区荒木町10 十番館ビル1F [Google Map] |
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営業時間 | 11:30〜13:30、17:30〜19:00(LO19:00) |
定休日 | 日、祝日 |
ランチ予算 | 1,500円 |
予約可否 | ランチ不可、ディナー可 |
公式情報 | https://suzushin.gorp.jp/ |
「鈴新」はどんなお店?
四谷三丁目にある「鈴新」は、昭和33年の創業当時から地元で愛されているとんかつの老舗。大人で賑わう飲食街の一角にたたずみ、2024年には食べログ百名店に選ばれた有名店です。
鈴新の魅力は、ここでしか味わえない極上のとんかつを手頃な価格で味わえる点。
茨城産の大ヨークシャー豚を使用し、油はなんと自家製ラード!パン粉は毎日使う分だけを専用の製造機で作る等、徹底して手間暇をかけています。
ランチの名物は「かけカツ丼」(税込1,500円)。揚げたてのとんかつに、半熟卵と玉ねぎを「かける」独特のスタイルが魅力です。ふたを開けると、お出汁の上品な香りがふわりと漂い、食欲を一気に掻き立てます!
まずはサクサクの衣を味わうも良し、つゆで染みたとんかつをご飯と一緒に頬張るのもまた至福。
豚の直球的な旨味と甘みが、醤油のきいた上品なつゆと一体化し、行列に並ぶ価値を感じさせる一品です。
筆者の訪問時は、平日12:45で売り切れという人気ぶり。ランチは予約不可のため、早めの来店がおすすめです。
店内では、先代店主と英会話を楽しむ観光客の姿も。国籍や世代を問わず、人々が憩える空間が広がります。まさに心尽くしの老舗・鈴新で、至福のランチを味わい、ほっと一息ついてはいかがでしょう。
東京の隠れた名店!蕎麦の心地よい喉越しと香りが魅力【そば寿 す奈ば】/東新宿
そば寿 す奈ば/東新宿
住所 | 東京都新宿区新宿7丁目26-59 [Google Map] |
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営業時間 | 11:30〜14:00LO |
定休日 | 日・祝+不定休 |
ランチ予算 | 1,000円 |
予約可否 | 不可 |
食べログ情報 | https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13038718/ |
※2024年6月現在、ランチのみ営業。休業日もありますので、訪問前に必ず電話でご確認ください。
「そば寿 す奈ば」はどんなお店?
東京には蕎麦の老舗が数えきれないほど存在しますが、その中でも「そば寿 す奈ば」は知る人ぞ知る名店。創業70年を超えるこのお店は、東新宿の路地にひっそりと佇んでいます。
ランチタイムは、13時過ぎでもオフィスワーカーで賑わうほど大人気。老舗の渋いイメージとは裏腹に、店内は和モダンのスタイリッシュな空間です。橙色の心地よい照明が灯る中、重厚な木のテーブルで老舗の蕎麦をゆっくりと味わえます。
す奈ばで味わえるのは、北海道・幌加内産の蕎麦粉を石臼で挽いたこだわりの蕎麦。
「冷きつね」(950円)は、油揚げに錦糸卵、季節の惣菜やきゅうりを乗せた、見た目も爽やかな一品
です。
蕎麦は冷水でしっかりと締められており、喉越し抜群!口の中へツルツル入り、喉をスッと通り抜ける爽快な食感がたまりません。
土佐鰹や本鰹、屋久鯖に日高昆布の出汁を合わせたつゆは、そのまま飲んでも絶品。具材も手が込んでおり、油揚げはくったりと煮えて絶妙な甘さ。一つ一つに職人の心と技が感じられる、この特別感こそまさに老舗の名店です!
東京の隠れた名店「そば寿 す奈ば」で、一品一品に込められた老舗の想いと確かな味を感じてみてはいかがでしょう。
明治17年創業!一流の天ぷらと下町情緒を満喫できる破格ランチ【天ぷら高七】/若松河田
天ぷら高七/若松河田
住所 | 東京都新宿区若松町36-27 [Google Map] |
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営業時間 |
月・火・水11:30〜14:00(L.O13:30) 木・金・土11:30〜14:00(L.O13:30)、17:30 - 20:00(L.O19:00) |
定休日 | 月〜水のディナー、日、祝 |
ランチ予算 | 1,000円 |
予約可否 | ランチ不可 |
食べログ情報 | https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13010870/ |
「天ぷら高七」はどんなお店?
若松河田駅から徒歩5分、夏目坂通りにある「天ぷら高七」は明治17年創業の老舗。その風格あふれる佇まいに、最初は少し緊張するかもしれませんが、扉を開ければほわっと温かい空間が広がります。スタッフの明るい笑顔と気さくな会話で、きっと初めて訪れる方の心をほぐしてくれるはずです。
ランチのおすすめは、「天ぷら定食+お刺身三品セット」。価格はなんと1,000円と破格です!
畳の座敷席で、民芸品を眺めながら待つこと15分。「お姉さん、今日の天ぷらはね…」という店主の気さくな説明つきで、天ぷら定食が登場します。
この日の天ぷらは、イカやきす、お茶の葉、なすや椎茸、のらぼう菜といった贅沢な食材。天ぷらは清々しいほどに軽く、食材がもつ新鮮な旨味が溢れだします。特にイカの天ぷらは、お刺身でいただけそうなほど風味豊か!甘さ控えめのタレと一緒に味わえば、ご飯に自然と手が伸びて、何個でも食べられそうな美味しさです。
たとえ破格の1,000円でなくても、一流の天ぷらと元気なスタッフにまた会いに行きたくなること間違いなし。老舗の魅力あふれる「天ぷら高七」は、まさに東京で一度は訪れるべき名店です。
東京を代表する洋食の名店!ノスタルジーな古民家で味わう【西洋料理 来福亭】/人形町
西洋料理 来福亭/人形町
住所 | 東京都中央区日本橋人形町1丁目17-10 [Google Map] |
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営業時間 | 11:30〜14:00、17:00〜20:00 ※土曜はランチのみ |
定休日 | 土曜ディナー、日、祝 |
ランチ予算 | 1,100円 |
予約可否 | ランチ不可 |
食べログ情報 | https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13018136/ |
「来福亭」はどんなお店?
人形町の「来福亭」は明治37年創業、今年で120年を迎える老舗中の老舗。来福亭では、伝統と言う名の気品をまとった昔ながらの洋食(西洋料理)を味わえます。
店内は、まるで100年前にタイムスリップしたかのようなノスタルジーな空間です。1階は古民家の玄関をそのまま残しており、木造の引き戸や格子窓など、伝統的な建築が心を静かに落ち着かせてくれます。
来福亭の名物は、「オムライス・メンチ」(税込1,100円)。このオムライス、一口いただけば、昔懐かしさと気品ある味に癒されること請け合いです。
卵はミディアムレアの絶妙な焼き加減で、優しい甘さのケチャップライスと、ご飯に絡まるバターの香りが見事に一体化。日露戦争時代から今日まで守り抜かれた、老舗の確かな味わいが一口目で感じられます。
さらに、メンチカツも最高の美味しさ!
牛の鉄分を感じるほどの濃厚な旨味が、ジューシーな肉感とともに口いっぱいに広がります。西洋料理が日本人のお腹をここまで癒してくれるとは、、、と感動すること間違いなし。東京を代表する洋食の老舗「来福亭」で、名店の真髄を味わってみてください。
東京随一のグルメスポットで70年超!老舗の町中華【宝龍】/神楽坂
宝龍/神楽坂
住所 | 東京都新宿区神楽坂6丁目24 [Google Map] |
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営業時間 | 11:30〜14:00、17:00〜22:00(L.O21:30) |
定休日 | 日曜、祝日+不定休 |
ランチ予算 | 1,000円 |
予約可否 | ランチは基本不可 |
公式情報 |
「宝龍」はどんなお店?
「宝龍」は、東京随一の美食エリア・神楽坂で創業70年以上の歴史を持つ町中華。
店内は町中華のアットホームな温かさと、レストランのような気品ある雰囲気が共存しています。マットな水色のレンガ調デザインが可愛らしいアクセントで、町中華初心者の方もリラックスして過ごせる空間です。
ランチの名物は、数々のメディアで紹介された「上海焼きそば」。麺を一度蒸してから茹で、中華スープの旨味をたっぷり吸わせて炒め上げた焼きそばは、喉越し抜群!
ズルズルと啜るたび、具沢山のシャキシャキ野菜と国産豚の旨味が口いっぱいに広がります。
名物料理は他にも目白押しで、ジャンボ焼売や酢豚も大人気。どの料理も食材のピュアな旨味が際立ち、脂っこさが気にならない点も嬉しいポイント。最後の一口まで、舌が喜ぶ美味しさを楽しめます。
約70種のランチメニューを見渡せば、何を選んでも外れがない安心感が。これこそまさに東京で長年愛され続けてきた証。宝龍に訪れたら、食欲に素直に従い、好きなものを選んでみてください。きっと最高の老舗ランチを楽しめること請け合いです!
食後には老舗のデザート!どら焼きの知られざる名店【御菓子處 吉乃】/保谷
御菓子處 吉乃/保谷
住所 | 東京都西東京市北町5丁目1-31 [Google Map] |
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営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 日・祝 ※2024年6月現在、店主静養のため休業中。お店に行く際はお電話でご確認ください。 |
予算 | - |
予約可否 | 取り置き可 |
食べログ情報 | https://tabelog.com/tokyo/A1328/A132801/13094553/ |
「吉乃」はどんなお店?
西武池袋線・保谷駅から徒歩15分の住宅街に、昭和30年から愛される和菓子店「吉乃」があります。平成26年には、西東京市のいっぴん総選挙(一店逸品事業)お持ち帰り部門でグランプリを受賞した、まさに地元の名店です。
しかし、地図アプリには「有限会社」として掲載されており、吉乃を知らない和菓子マニアも多いのではないでしょうか?
名物の「栗どら」(220円)は、栗の形をしたどら焼きの皮に、北海道産のあずき餡と大粒の栗を丸ごと詰めた一品。栗のこっくりと贅沢な風味と餡の上品な甘さが、しっとりと柔らかい皮と絶妙にマッチ。2,3個はペロリと食べられるほど、たまらない美味しさです!10日は日持ちするので、プチギフトにもおすすめ。
筆者が訪れた際は、まとめて30個注文する常連客の姿も。ちなみに「あんずどら焼」も、あんずの甘酸っぱさがたまらない隠れた名物です。
東京にはどら焼きの老舗が数多ありますが、吉乃も必ず押さえておきたい一軒。ネットではなかなか見つからない名店の和菓子を、ランチの後に楽しみませんか?
まとめ
東京で極上のランチを楽しめる、創業50年以上の老舗をご紹介しました。
どのお店も、筆者が東京で連日さまざまなお店を食べ歩き、数々の老舗に訪れた中でも、特におすすめしたい選りすぐりの名店です。
東京の老舗と聞くと、少し緊張するかもしれませんが、ご紹介したお店はアットホームで温かい雰囲気も魅力。初めて訪れる人を温かく歓迎する、スタッフの優しさあふれる雰囲気こそ、東京で50年以上愛され続ける理由の一つでしょう。
次の休日は、東京の老舗で温かいムードと極上ランチを堪能し、毎日頑張る自分に癒しと元気をチャージしませんか?