法人口座の振込手数料を比較し、コストを削減する方法

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法人口座の振込手数料を節約する方法とは? | 各社の手数料を比較し、コストを削減しよう

法人口座と一口に言っても
振込手数料、預金金利に大きな違いあり

法人口座開設時に各社の振込手数料や預金金利を比較したことがある方なら、既にご存知のことと思いますが、法人口座と一口に言っても、振込手数料や預金金利が大きく異なります。
そもそも法人口座は、同じ銀行内であったとしても、個人口座と比較すると振込手数料が高く設定されており、預金金利に関しては個人よりも低い傾向があります。これを銀行間で比べると、その差は決して無視できないものに。
特に注目すべきは振込手数料です。法人経営者が銀行に預金する意味は、企業の信用力アップや融資枠の拡大が主な理由。預金金利が高い銀行を選び、資産を増やそうと考えている方はまずいないはず。

振込手数料

対して振り込みに関しては、取引先への支払いや役員報酬、社員の給与振込など、毎月必ず発生します。例え1件当たりの金額が少なくても、それが数十件、数百件になれば、振込手数料は月何万円、何十万円にもなるため、法人経営者であれば決して無視できるコストではありません。
そこで本特集では法人口座の振込手数料を節約する方法に注目。人気のネット銀行やメガバンクの振込手数料を比較しました。また振込回数が多い方のために、月額基本料金を支払うことで、振込手数料を節約できるサービスもご案内します。
優れた経営者の多くが取り組んでいる振込手数料の節約。この機会にみなさんも検討してみてはいかがでしょう?

著者 早川 聡

著者・監修者 早川 聡

横浜でWeb制作・メディア運営企業を18年間経営しており、初年度を除き、17年連続で黒字を達成。その原動力の1つが無駄を徹底的に排除してきたことにある。銀行選びもその一つであり、特に振込手数料の節約は、経営者が取り組むべき必須タスクと考えている。

目次

法人口座の振込手数料を節約する方法 その1 各社の振込手数料を比較する

振込手数料

法人経営者の中には「振込手数料に大した差はない。そんな小銭を節約しても仕方ない。」と言う方もいらっしゃいますが、筆者はこの意見に大反対です。筆者自身は18年間会社を経営しており、このうち17年間黒字を達成していますが、実際にはこの間に何度も危機がありました。

この危機を乗り越えることができたのは、無駄な経費はできる限り節約するという意識が創業当初から身についていたからだと考えています。法人口座の振込手数料もその1つ。この取り組み自体で節約できた金額は、この18年間で数百万から数千万円程度と会社経営全体の数字から見ても無視できるものではありません。このような積み重ねが会社を守ってきたと確信しています。

法人口座の振込手数料は、見直せば必ず節約可能です。以下に主な銀行の法人口座の振込手数料をまとめました。

銀行名 月額利用料 3万円未満 3万円以上
同一支店宛 本店 他行宛て 同一支店宛 本店 他行宛て
住信SBIネット銀行 無料 無料 無料 130円~145円※振込件数に応じて変動 無料 無料 130円~145円※振込件数に応じて変動
GMOあおぞら
ネット銀行
無料 無料 無料 145円 無料 無料 145円
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) 無料 55円 55円 160円 55円 55円 160円
楽天銀行 無料 52円 52円 150円 52円 52円 229円
三菱UFJ銀行 1,760円 110円 110円 550円 330円 330円 770円
三井住友銀行 2,200円 110円 220円 550円 220円 440円 770円
みずほ銀行 3,300円 無料 220円 550円 無料 440円 770円
りそな銀行 2,200円 無料 330円 660円 無料 330円 660円

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Column 社員の給与振込口座を統一しよう

法人口座を選ぶ際、筆者がおすすめしたいのが、企業の法人口座と社員の給与振込口座の統一です。
社員が入社するタイミングで、銀行口座の開設を依頼すると良いでしょう。取引先への振込は月によって変動しますが、社員への給与振込は毎月必ずあります。社員の給与振込口座を統一すれば、必ず振込手数料を節約できるのです。
例えば社員30人に毎月給料を振り込んだ場合、最も手数料の安いGMOあおぞらネット銀行と、メガバンク最大手「三菱UFJ銀行」の手数料を比較してみましょう。

GMOあおぞらネット銀行の振込手数料
(同一支店・本店宛て)

月額手数料(無料)×12ヵ月

30人×3万円以上の振込手数料(無料)×12ヵ月

=0円

三菱UFJ銀行の振込手数料
(同一支店・本店宛て)

月額手数料(1,760円)×12ヵ月

30人×3万円以上の振込手数料(330円)×12ヵ月

=13万9,920円

三菱UFJ銀行の振込手数料
(他行宛て)

月額手数料(1,760円)×12ヵ月

30人×3万円以上の振込手数料(770円)×12ヵ月

=29万8,320円

GMOあおぞらネット銀行が
13万9,920円~29万8,320円お得!

あまりに大きな差に「嘘だろ?」と思われるかもしれませんが、これは事実なのです。給与振込口座を統一することができれば、長い目で見ると、数百万円単位で無駄な経費の節約に繋がります。是非みなさんも実践してみてください。

法人口座の振込手数料を節約する方法 その2 月額基本料金+従量課金サービスを利用

外部への振込

企業の中には外部への振込が多い事業を手掛けているケースがあります。この場合も、振込手数料が安い法人口座を開設すれば良いのですが、GMOあおぞらネット銀行が、振込回数が多い企業のために、新たなサービス「GMOあおぞらプライム」を開始。本サービスを利用すると、月額基本料金を支払うことで、金額に関わらず振込手数料が一律1回129円(税込)に。振込回数が多い方は、このサービスを利用することで、振込手数料を節約することができます。また住信SBIネット銀行は振込回数が増えれば増えるほど振込手数料が安くなります。振込件数が50回超えると他行宛ての振込が1回あたり130円になります。

以下の表はGMOあおぞらネット銀行と住信SBIネット銀行、三菱UFJ銀行の振込手数料を比較したものです。

銀行名 月額利用料 他行への月間振込回数※3万円以上の場合
30回 50回 100回
住信SBIネット銀行 無料 135円 130円 130円
GMOあおぞらネット銀行
(GMOあおぞらプライム)
500円 一律129円 一律129円 一律129円
三菱UFJ銀行 1,760円 660円 660円 660円

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この表を見ていただけるとわかるように、3万円を超える振込回数が30回を超える企業であれば、GMOあおぞらプライムに圧倒的な優位性があります。振込回数が多い企業の経営者であれば、利用を検討すべきサービスと言えるでしょう。

Q&A 法人口座 Q&A

法人口座の開設に必要になる書類とは?
法人口座を開設するためには、いくつかの書類が必要です。具体的には「履歴事項全部証明書」「会社の定款」「代表社印」「印鑑証明書」「代表者の身分証明書」です。銀行によっては会社案内等の追加書類を求められるケースがありますが、ワードで書類を作成し、提出すれば問題ありません。
法人口座の開設にかかる期間は?
法人口座は個人口座とは異なり、開設するために様々な審査が行われます。特に近年はマネーロンダリング等の口座悪用を防止するため、審査が年々厳しくなっています。法人口座開設には、書類の不備がなかったとしても、どれだけ早くとも1週間、基本的には2週間程度かかると考えておきましょう。
法人口座を複数使い分ける意味とは?
長く法人を経営していれば、法人口座が1つということはまずありません。銀行融資や税金の支払い、助成金を受け取るためにメガバンクや信託銀行に口座を保有し、振込手数料や預金金利に優位性があるネット銀行を併用するというのが、最もベーシックな複数使い分けの方法と言えるでしょう。

法人口座の振込手数料を節約する方法 まとめ

振込手数料の節約

本特集では法人口座の振込手数料を節約する方法について解説しました。経営者は必要コストを抑える必要はありませんが、削減できるコストに関してはできる限り削っておくべきです。

筆者はこれまで数多くの経営者とお付き合いしてきましたが、浪費する経営者の会社は必ず傾き、消えていきます。優れた経営者は、使うところと抑えるところをしっかり見極め行動しています。これは、これまで18年間会社を経営してきた中で得た結論です。

これから会社を設立するという方はもちろん、既に会社を設立しており、経費の削減に取り組んでいるという方に、本特集が少しでも参考になれば幸いです。

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