生成AIサービスのおすすめを比較。各社の利用料金やできること、利用者の口コミ・評判は？

OpenAIが開発する生成AI。2022年11月にプレビュー版がリリースされて以来、テキスト生成AIの代名詞として高い人気と知名度を誇る。

ChatGPTは、大量のテキストデータとディープラーニング技術により構築された大規模言語モデル（LLM）「GPTシリーズ」を搭載。ユーザーがテキスト入力した質問文に対し、大量のデータセットを元に学習したAIがチャット形式による回答を行う。

無料版ChatGPTのLLMは「GPT-3.5」、有料版ChatGPTのLLMは「GPT-4」を採用しており、回答の精度は、パラメーター数・学習データ量などがGPT-3.5よりもはるかに多いGPT-4のほうが高くなっている。

また、有料版では、OpenAIが開発した画像生成AI「DALL・E 3」や、音声を使ったAIアシスタントとの会話にも対応。

無料版・有料版ともWebブラウザはもちろん、iOSやAndroidアプリも提供しているためスマートフォン・タブレット等の各種デバイスで利用できる。

AIとチャット形式で会話するだけでなく、テキストの要約やメール・企画書等の下書き、ソースコードの作成やデバッグと広範囲に活用できるため、業務利用する場合は精度の高い有料版を検討すると良いだろう。

Googleが開発するテキストベースの生成AI。従来のテキスト生成AI「Google Bard」から名称を変更し2024年2月8日にリリースされた。ChatGPTと同様、大規模言語モデル（LLM）の生成AIであり、ユーザーからのテキストによる命令文（プロンプト）を解析して膨大な学習データの中からテキストによる回答を返す。様々な文章やソースコードの作成、チャット形式を利用したブレインストーミングなどに活用できるほか、調査、文章の要約、アイディア出しなど幅広い活用方法が可能となっている。

無料利用可能な「Gemini」と、有料プランの「Gemini Advanced」に分かれ、中でもGemini AdvancedはChatGPTの「GPT-4」を上回るパフォーマンスと言われるAIモデル「Gemini Ultra 1.0」を搭載。Googleが取り扱う「Google One AI Premiumプラン」の一部として提供され、2TBのクラウドストレージも付帯する点が嬉しい。

完全無料の「Gemini」はもちろん、「Gemini Advanced」も2か月の無料トライアルを実施している。テキスト生成AIの性能や精度に興味がある場合は要チェック。

Microsoftが提供するテキストおよび画像の生成AI。Microsoftの検索エンジン「Bing」に搭載されたチャット型AIで、2023年11月15日に従来の「Bing AI」から「Copilot（コパイロット）」に名称を変更した。

無料プランの「Copilot」と有料プランの「Copilot Pro」を提供。いずれもAIモデルとしてOpenAIの「ChatGPT」を利用しており、OpenAIが有償で提供しているテキスト生成AI「GPT-4」や画像生成AI「DALL-E 3」をCopilotであれば無料プラン内で利用できる。

GPT-4を利用したチャット式のテキストやコード作成、DALL-E 3を使った画像生成などが可能となるほか、検索エンジン「Bing」と連携したリアルタイムでのブラウザ検索や画像解析にも対応。

有料プランの「Copilot Pro」では、Microsoft 365のWordやOutlook.com、PowerPointとの連携で、文書の下書き、メールの要約、プレゼンテーションの作成などを行える。

テキスト生成に強みがあるChatGPT（GPT-4）と比較すると、検索エンジンに組み込まれたCopilotは、複数サイトの検索や最新ニュースのチェックといった情報収集により強みを発揮するため、生成AIの使途によって使い分けると良いだろう。

Adobeが2023年9月13日より提供を開始した画像生成AI。テキストでの命令文を元に生成AIが画像生成や画像の調整、テキストへの装飾などを行う。生成後の画像は商用利用も可能。同年10月10日には新しい生成AIモデル「Firefly Image 2」を発表し、より精度の高い画像生成機能やプロンプトの支援機能が追加された。

Adobeアカウントの作成のみで利用できる無料プランと、「Adobe Creative Cloud」の1商品として提供される有料プランがあり、有料プランは月額680円（または年額6,780円）で毎月100クレジットの画像を生成可能。さらに、無料プランの作成画像に入る「Adobe Firefly」の透かし文字も削除される。また、Creative Cloudの単体アプリ（「Photoshop」や「Illustrator」など）やパッケージ商品（「Creative Cloudコンプリートプラン」など）にもアプリの料金内にAdobe Fireflyが組み込まれている。

生成する画像の標準解像度は最大2000x2000ピクセル。無料版と有料版でAIモデルの精度は変わらないため、高精度の画像生成AIを探している場合は、まず無料版をチェックしてみると良いだろう。

GMOデジロックが提供するブログ記事・Webサイト記事の作成に特化した生成AI。記事の制作に必要なリサーチ、キーワードの設定、タイトル・見出しの作成、SEOを考慮した本文生成などを一括で行う。記事の作成本数や上限文字数によってエントリープランからエキスパートプランまでの4種類のプランを提供。

生成AIのモデルにはOpenAIの「ChatGPT」を使用しており、見出し部分は精度の高い「GPT-4」を利用できる他、本文作成もベーシックプラン以降は「GPT-3.5」と「GPT-4」を選択できる。

ブロク作成に特化した機能を多数備えており、SEOに準拠した文章作成はもちろん、検索エンジン結果を元にしたタイトルや見出しの作成、記事のHTML化、Word Pres連携、タグによる管理、ライターごとの編集権限の付与、既存記事を参照してのリライト、文章のトンマナ設定など、ブログライターに求められる機能は一通り備えている。

作成後の記事は、人間による目視チェックが欠かせないものの、情報のリサーチやキーワードをベースにしたタイトル・見出し・本文作成は大幅な時間短縮が可能となる。HTML作成、WordPressへの投稿も機能に組み込まれている点も嬉しい。アフィリエイトや広報活動の一貫でブログを利用する場合は要チェックの生成AIだろう。