通信制高校をランキング。カリキュラムや学費（費用）は？利用者の口コミ・評判をチェックしよう

N高等学校・S高等学校（以下N高・S高）は、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する単位制・通信制課程（広域）の高等学校。2023年末時点で生徒数は27,712名（N高・S高合計）と圧倒的な規模を誇る。

パソコン・スマートフォン・タブレット等のデバイスを活用し、オンラインで講義を受講することで、高校卒業に必要な学習と単位取得が可能。

N高・S高は、ネットコースだけではなく複数の通学コースを用意。就学目的（大学進学など）や、学びたい内容（プログラミングなど）に合わせてコースを自由に選択できる。

本校所在地は、N高等学校が沖縄の伊計島、S高等学校が茨城県のつくば市がとなり、通信制高校の単位取得に必要なスクーリングの一部（2年次に3～4日程度）は、本校で受講する必要がある。※他のスクーリング、テスト（単位認定試験）は全国拠点で受講可能。

学費は、「単位制・通信制課程の学費」をベースに、ネットコース以外はそれぞれの選択コースにより追加の学費が必要。国の「就学支援金」の対象ともなるため、学費について不安がある場合は学校に相談すると良いだろう。

SOZOWスクール高等部は、SOZOWが学校法人中央国際学園と提携し運営する単位制・広域型の通信制高校。週1～3回のバーチャルキャンパスへの通学と年1回（4泊5日）のスクーリングなどを通じて、高校卒業資格の取得や大学進学を目標とした学習サポートを提供している。SOZOWスクール本校は存在しないものの、普段の通学やレポート、課外活動等はすべてオンラインで完結可能。年に1回のスクーリングは、提携する中央国際学園の本校（千葉県）で短期宿泊型を行う。

SOZOWスクール高等部は生徒一人ひとりにメンターが付き、学校生活をサポート。卒業までの進路探しや大学進学などの目標設定、将来に役立つスキルの習得を、様々な課外活動に取り組む中で実現を支援する。フリースクールの運営実績が豊富で、不登校経験者のサポートを得意とする点も心強い。

学費はSOZOWスクールと提携校の両方に納める必要があるので、事前にしっかりと試算した上で、国の「就学支援金」や各種奨学制度の利用も検討したい。

ID学園高等学校は、学校法人郁文館夢学園が運営する単位制・広域型の通信制高校。オンラインを活用した「通信型」と、登校日数や学ぶ内容を選べる「通学型」の２つの学習スタイルを用意。卒業後の進路目標（進学・起業・グローバルなど）に合わせて5つのコースを選択できる。

通学型やスクーリングに利用可能なキャンパスは、長野県東御市にある本校のほか、東京都文京区、池袋、水道橋、秋葉原、立川、大宮、横浜の合計8箇所に展開しており、特に首都圏エリアからのアクセス良さは大きな魅力。

運営母体である郁文館夢学園は全日制高校も運営。通信制高校から全日制高校への移籍がスムーズにできる点も嬉しい。

生徒の募集地域は、1都2府10県（長野県・東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県・大阪府・京都府・兵庫県・奈良県）の在住者が対象。

私立の通信制高校の中では学費もリーズナブルで就学支援金も利用可能。説明会や相談会は対面・オンラインとも随時開催しているので、気になる方はチェックしてみると良いだろう。

クラーク記念国際高等学校は、学校法人創志学園が運営する広域型の通信制高校。全国44か所にキャンパスを展開し、最寄りのキャンパスに週5日制服で通学する「全日型」をはじめ、オンライン学習と私服通学を組み合わせた「スマートスタディコース」、最低限の登校日数と自宅学習で学ぶ「単位修得コース」の3つの学習スタイルを提供している。

大学進学率は全国の全日制高校平均よりも高く、進学を希望する生徒の指導を積極的に実施。教師と生徒が一対一で向き合うマンツーマン指導、生徒同士や大学・企業と協働で行う探究型学習など、高校生活を有意義に過ごすための各種プログラムが充実している。

学費は、単位取得に必要な学費と、それぞれのコースに応じた学費の二段階制。就学支援金の申請もできるので、上手く活用したい。スクーリングは在籍キャンパスに通学し、宿泊型スクーリングは実施していない。

クラーク記念国際高等学校は、多彩な学びのスタイルを選択でき、就学途中でのコース変更も可能など、通信制高校の中でも特に自由度の高いカリキュラムが魅力。説明会や個別相談は随時開催しているので、気になる場合は最寄りキャンパスの見学会などをチェックしてみると良いだろう。

NHK学園高等学校は、学校法人NHK学園が運営する通信制高校。広域型の通信制高校として世界で初めて開校し、60年以上の実績を誇る。

スクーリングは、全国に40か所以上を展開する協力校やスクーリング会場で受講可能。「NHK高校講座」の視聴とネット学習で必要単位数の取得を目指す「スタンダードコース」のほか、週3日の通学で授業ペースをつかむ「登校コース」、ものづくりなどの特別カリキュラムを提供する「ライフデザインコース」を提供。生徒自身の学習ペースや興味に応じてコースを選択できる。

学費は通信制高校の中でもリーズナブルに設定されており、「NHK高校講座」をベース教材として使用するため、教材費が低く抑えられる点も嬉しい。また、就学支援金の申請も可能となっている。

卒業後の進路は4年制大学への進学がもっとも多く、一般入試のみならず指定校推薦の割合も高い。卒業後に進学を検討している場合は、選択肢の一つに加えておきたい通信制高校だろう。