現在注目のAIを利用した新たな投資方法
ロボアドバイザーをおすすめする3つの理由
ロボアドバイザーとは?
ロボアドバイザーとは、最先端の金融工学を学習したAIが、投資商品の選択、買い付け、運用、報告といった投資に関する一連の作業を代行してくれる、新たな資産運用の手段です。
日本でのロボアドバイザーの運用開始は、2016年からとまだ歴史は浅いものの、1万円~30万円程度の投資資金でスタートできる手軽さと、最先端のAIが投資をサポートしてくれるサービスが人気を集めており、20代~40代を中心に、利用者が急拡大しています(※1)。
2021年5月時点でウェルスナビの預かり資産が4,500億円を突破する等、急成長を続けています。今後益々人気が高まっていくのは間違いないでしょう。
そこで今回の特集はロボアドバイザーをおすすめする3つの理由と題して、ロボアドバイザー投資のポイントをわかりやすく解説。利用者からの評価が高いおすすめのロボアドバイザーもピックアップし、ご紹介しています。ロボアドバイザーを使った投資に興味があるという方は、本特集を参考に、自分の投資方針に合ったロボアドバイザーの利用を、検討してみてはいかがでしょう。
ロボアドバイザーをおすすめする理由 その1リスクに応じて運用方針を選択可能
個人で投資を始める場合、最もハードルが高い作業が、投資商品の選択です。一口に投資商品といっても、株式や債券、REITなど様々な種類があり、リスクをどの程度取るのか、リターンをどれくらい期待するのかなどを想定しつつ、投資すべき商品を選ばなければいけません。これを個人で行う場合は、投資をスタートする前に大量の下調べが必要になるため、なかなか投資をする段階までたどり着けない人も少なくありません。特に投資初心者であればなおさらです。
この問題を解決してくれるのがロボアドバイザーの最大の魅力と言えます。
特に注目すべきは、銘柄選択も含めたポートフォリオの自動構築機能です。利用者が最初に年収や貯蓄額、リスク許容度等に関する質問に答えるると、ロボアドバイザーが投資目的や投資スタイルに合った最適なポートフォリオを作成。例えば、少しずつ積み立てをして、着実に利益を獲得したい人には、ローリスクローリターンのポートフォリオを。多少のリスクは恐れず、できるだけ多くの利益を求める人には、値動きは大きくなるものの、上手くいけば高い利益を期待できるポートフォリオを提案が期待できます。
ロボアドバイザーが作成するポートフォリオは、多くの場合、過去の市場分析に基づく金融理論や、専門の投資運用会社などのアドバイスを反映しており、非常に合理的。銘柄の選択もポートフォリオに沿ってアルゴリズムが助言を行い、ユーザーが入金を行うことで自動的に買い付けまで実行してくれます。
ただし、利用者が金融に関する知識が全くない状態で、全てをロボアドバイザー任せにして良い訳ではありません。どんなものにも完璧がないように、AIが管理していても損失が出る可能性はあります。投資にはリスクが伴うという事を認識せず、ロボアドバイザーを利用することは大変危険です。自分が今なにに対して投資しているのか、その商品はどういったものなのかという基本的なポイントは、しっかりと把握しておきましょう。
ウェルスナビ(WealthNavi)
投資対象 | 米国上場ETF |
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最低投資額 | 1万円 |
手数料 |
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WealthNaviは、総預かり資産9,000億円(2023年7月4日時点)以上、36万人を超える運用者数(2023年3月31日時点)を誇るロボアドバイザー。
WealthNaviのポートフォリオは、ノーベル賞受賞者であるハリー・マーコビッツの「ポートフォリオ理論」をもとに作成しており、世界水準の金融アルゴリズムを初心者から投資上級者まで、誰もが利用できる点が嬉しい。また、国際分散投資を行っており、しっかりとリスクヘッジも行う。
また、WealthNaviには他のロボアドバイザーにはない自動税金最適化(DeTAX)の機能を搭載。この機能では、税負担が一定以上になった場合、ポートフォリオに組み込まれている銘柄が抱える含み損を実現することで、課税を翌年以降に繰り下げることができる。他にも、ポートフォリオの自動リバランス、商品の自動発注、分配金の自動再投資など機能が豊富に用意されており、初心者にも簡単に利用できる。
ロボアドバイザーをおすすめする理由 その2投資対象に低コストで投資できる
ロボアドバイザーが投資対象とする金融商品は、海外ETFや国内外投資信託などが主流です。もしも、これらの商品の運用を、証券会社の投資一任運用サービス(ラップサービス)に任せた場合、証券会社によっては4%近い手数料がかかることも珍しくありません。海外の金融商品の場合は、さらに為替手数料も考慮する必要があります。その他にも信託財産留保額、為替スプレッドなど、投資費用以外の手数料も必要です。
ロボアドバイザーでは、一括投資することで、必要となるコストを最小限に抑えている点も大きな魅力。また、商品の売買や管理をロボアドバイザーが行うため、人件費もかかりません。ロボアドバイザーの手数料は、多くの場合、預かり資産に対して年1%前後に収まっており、ラップサービスを利用した場合や、銀行や証券会社の窓口で、商品を購入した場合と比較すると手数料を大幅に節約することができます。
例えば、年間で50万円を投資した場合、手数料が4%と仮定すると、支払う金額が年2万円。対して、手数料が1%であれば、支払い金額は年5,000円になり、15,000円もの差が出ます。さらに、同じ金額で投資を30年続けた場合、15,000円×30年=45万円という大きな差が生まれる計算に。
他の投資手段と比較した際の手数料の低さも、ロボアドバイザーが持つ、大きな強みの1つと言えるでしょう。
以下は、主なロボアドバイザーの投資にかかるコストです。
ウェルスナビ(WealthNavi)
手数料 |
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マネラップ
手数料 |
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楽ラップ
手数料 |
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THEO(テオ)
手数料 |
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ダイワファンドラップ
手数料 |
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ロボアドバイザーをおすすめする理由 その3感情に左右されない投資が可能
相場の上昇局面での利益確定や下落局面でのロスカットは、プロのファンドマネージャでも簡単ではありません。投資経験がある人なら誰でも「今は下がっているが、これから大きく上がるかもしれない」「この銘柄はこれから上がるだろう」という希望的観測や予想が外れ、損をした経験があるものです。
ロボアドバイザーは、相場の値動きに伴う不安や迷い等、人間が持つ感情に影響を受けないため、想定外の市場の値動きに対してもつねに冷静な対処を期待できます。市場の状況や過去のデータ、組み込まれた最新の金融アルゴリズムをもとに論理的に分析し、投資商品の保持継続や入れ替えを淡々とできる点もロボアドバイザーの強みと言えるでしょう。
また、ロボアドバイザーが持つ自動リバランス機能によって、相場の値動きによってポートフォリオが崩れたと判断すると、自動的に銘柄や口数を選んで商品を売買。自分の選んだ投資スタイルをぶれずにキープできる点もロボアドバイザー投資の特徴の一つです。
このようにプロでも難しい投資の判断やポートフォリオに沿った運用を、高度な金融理論とデータ分析に支えられたAIに一任できる点こそが、ロボアドバイザーならではの特徴であり、投資初心者・経験者ともにおすすめできる最大の理由と言えるでしょう。
楽ラップ
投資対象 | 国内投資信託 |
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最低投資額 | 1万円 |
主な手数料 |
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楽天証券が提供する、ロボアドバイザーを活用したラップサービス(投資方針の提案、運用、報告などを行う)。
楽ラップのポートフォリオの特徴は、下落ショック軽減機能(TVT機能)をつけることができる点。下落ショック軽減機能は、株式の価格が大きく値下がりしたとき、株式への投資割合を減らし、債券の割合を増やすことができる。大きな損失を防ぐことができるメリットがある一方、値上がりした際に上昇分を取れない可能性もある。
また、楽ラップは世界最大級の運用コンサルティング会社であるマーサージャパン社、米国最大級の資産運用会社SSGA社、2社の協力のもと、ポートフォリオの作成・運用の見直しなどを実施。さらに、ロボアドバイザーが世界中のマーケット動向を分析し、資産配分の割合も改善に努めている。3ヵ月に1度、運用の報告書が見れるだけでなく、毎日の運用成果がスマホ・PCから確認できる点も嬉しい。
ロボアドバイザーをおすすめする3つの理由はいかがでしたか?
ロボアドバイザーは、投資にこれからチャレンジしたいと考えている初心者はもちろん、長年投資を続けてきた上級者にとっても利用する価値がある資産運用の新しい手段です。
特に投資銘柄選びに悩んでいる方は、銘柄選択にかける時間を大きく節約できるロボアドバイザーの利用を検討してみてはいかがでしょう?
ロボアドバイザーは銘柄選びはもちろん、投資の効率化、ポートフォリオの最適化という点でもきっと役に立ってくれるはずです。
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