初心者向けの作品から色褪せぬ名作まで!面白いミステリー小説を厳選

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ミステリー小説おすすめ9選!初心者向け、とにかく面白い、名作他ジャンル別に厳選

ミステリー小説おすすめ9選!初心者向け、とにかく面白い、名作他ジャンル別に厳選

SPECIAL ARTICLE

著者

著者・皓(あきら)

皓(あきら)

システム開発のSEを経験し、ライターの道へ。得意分野はPC周辺機器やゲーム全般(※ゲーム機問わず)、アニメ・漫画等。読者に伝わる記事をモットーに執筆しています。

はじめに

日常ではありえない摩訶不思議な現象、複雑怪奇な事件、最後にすべての伏線が回収され衝撃的な事実が暴かれるミステリー小説。その始まりは、1843年、エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」だと言われています。以降、数々の魅力的なミステリー小説が世に出ては、人々に読まれ続けてきました。

有名な小説のアニメ化や映画化された作品も数多くあるので、みなさんもミステリー作品に出会う機会があるはずです。ミステリ―好きの筆者は、小説が原作のミステリー作品を見ると、つい気になり原作を読んでしまいます。

本記事では、魅力的なミステリー小説の中でも、筆者が特におすすめしたい作品をジャンル別に厳選しました。物語の登場人物と共に、特上の”ミステリー”を味わってみてください。

初心者はまずこの作品から!おすすめのミステリー小説3選

ミステリー小説を読むならまずはこの作品から!ミステリー小説によくある重苦しい雰囲気や、活字が苦手という方にもおすすめできる小説を3作品ピックアップ。学園物や可愛らしい探偵が登場する作品など、読みやすく面白い小説を厳選しました。

「三毛猫ホームズの推理」赤川次郎

「三毛猫ホームズの推理」赤川次郎・画像

「三毛猫ホームズの推理」は『三毛猫シリーズ』の第一作目で、タイトル通り猫が推理を行うという奇抜なミステリー小説だ。少しのファンタジー要素と話の分かりやすさで、学生から大人まで幅広い方におすすめできる。
ホームズは時折物思いに耽るような仕草を見せる雌の三毛猫。主人公で相棒の片山義太郎と共に一人の女学生が殺害される事件の謎を解いていく。
この作品の特徴は、やはり名探偵の三毛猫ホームズだろう。話すことは出来ないものの、猫とは思えない名推理で、相棒の片岡と力を合わせて事件を解決へと導いていく。作品を通してユーモアに溢れた作品となっている点も特徴の1つ。可愛らしいホームズとそこから繰り広げられる本格推理につい引き込まれてしまう「三毛猫ホームズの推理」は、ミステリー小説初心者におすすめの一冊だ。

「氷菓」米澤穂信

「氷菓」米澤穂信・画像

初心者の方におすすめしたいミステリー小説と言えば「氷菓」だろう。本作は学園物且つライトな文章が特徴の『〈古典部〉シリーズ』第一作目。アニメ化だけではなく、映画化や漫画化もされた作品なので、タイトルを耳にしたことがある方も多いだろう。物語は、神山高校の「古典部」を軸に展開する。この伝統ある古典部に入部した高校生4名が、神山高校に隠された謎を紐解いていく。
初心者に本作をおすすめする理由は、ミステリー小説ながら殺人事件が起きないので、物騒な事件が苦手な方にも楽しめる点だろう。ミステリー作品には、重苦しい雰囲気が付きまとうものだが、本作は総じて明るく、日常に近い風景の中で物語が描かれる。氷菓であれば、ミステリー作品になじみがない初心者も楽しめるだろう。

「完全殺人」西村京太郎

「完全殺人」西村京太郎・画像

長い文章を読むのが苦手だが、ミステリー小説を読んでみたい方におすすめしたいのが、西村京太郎の「完全殺人」。本作は全8作の短編小説集で、とにかく気軽に読める。短編小説故に一つ一つが歯ごたえのない作品かというと、そんなことはない。どれも話にしっかり考えられたオチがあり、濃厚且つ読み応えのある作品に仕上がっている
楽天的な男が、1通のラブレターを受け取り、奇妙な目にあう「奇妙なラブ・レター」。幻の魚を求めて出かけた男がおかしな出来事に巻き込まれていく「幻の魚」。そしてタイトルにもなっている「完全殺人」など、どれも読み始めたら止まらない。ぜひ手に取って本作を読んでみてほしい。

とにかく面白い作品を厳選!おすすめのミステリー小説4選

人間の心情について考えさせられる作品や斬新な設定に引き込まれる作品など、ミステリーの中でも、とにかく面白い作品を厳選しました。驚きの事実やついつい熱中してしまう場面、予想できないストーリー展開にきっと息を呑むはずです

「屍人荘の殺人」今村昌

「屍人荘の殺人」今村昌・画像

「屍人荘の殺人」は、ハラハラした緊張感と今までにない謎が魅力のミステリー小説。主人公・葉村譲は“神紅のホームズ“を自称する明智恭介と”探偵少女“剣崎比留子と共に、いわくつきの映画研究部の合宿へと赴くことに。去年は参加者の一人が自殺しており何とも言えない空気が漂う。合宿初日の夜、まるでゾンビのような人々が押し寄せ、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
「屍人荘の殺人」は『ミステリー×ゾンビ』という今までになかった組み合わせを軸に、想像もできない新感覚の謎解きを味わうことが出来る
ゾンビにいつ襲われるかわからない緊張感と緊迫した状況で起こる連続殺人。葉村達はこの謎を解き生還できるのか?その結末は是非自分の目で確かめてほしい。

「告白」湊かなえ

「告白」湊かなえ・画像

人間関係を重視したミステリー小説を読みたい方におすすめなのが「告白」。本作は、とある学校の教師が辞職前に告白を始める場面からスタートする。その告白は、「担当するクラスの生徒に自分の娘を殺された」というのだ。それから事件は思わぬ方向へと動いていく。
本作の面白さは、多くの人物がそれぞれの観点からこの事件に焦点を当てる点だ。多くのミステリー小説は主人公に焦点を当て、物語が展開していくが、本作は娘を殺された教師・森口と、その犯人である少年A、少年B、クラス委員長など語り部が移り変わる。それぞれの人物の主観から語られるので、登場人物の心境の変化が手に取るようにわかり、登場人物につい情が移ってしまうのも特徴の1つだろう。
その“告白“は一体どんな結末を迎えるのか?ぜひ手に取って確かめてほしい。

「怪物の木こり」倉井眉介

「怪物の木こり」倉井眉介・画像

相手がサイコパスならばこちらもサイコパス。サイコパスの主人公を描いたミステリー小説が「怪物の木こり」。二宮彰は弁護士を営んでいるが、他人へ共感できない“サイコパス”。自分の目につく人物は躊躇なく殺してしまうような人物だ。そんな二宮が、ある日自宅の駐車場で、斧を携え怪物のマスクを被った男に襲われる。なんとか生き延びた二宮は巷で噂の「脳泥棒」はその男ではないかと疑い、「必ず殺す」と胸に誓うのだった。
本作の魅力は、サイコパスと殺人鬼の対決というスリリングな展開だろう。スピード感に加え、哲学的な設定も相まって読んでいて飽きない作品に仕上がっている。サイコパスと殺人鬼の対決の先にある衝撃の展開とは?斬新なストーリーからミステリー小説に切り込んだ本作を、じっくり読んでみてほしい。

「Another(アナザー)上巻・下巻」綾辻行人

「Another(アナザー)上巻・下巻」綾辻行人 ・画像

「Another(アナザー)」は学園モノとホラー、さらにミステリーを掛け合わせた小説。主人公の榊原恒一は、持病の療養のため、中学3年時に夜見山北中学校へと転校することに。登校初日を過ごした恒一は、ある違和感に気づく。その違和感とは、まるで”いない者”のように扱われる少女がいるのだ。その”少女”見崎鳴に惹かれた恒一は、彼女と接触を試みる。その矢先にクラスの一人が凄惨な死を遂げるのだった。このクラスで起きている怪現象とは何なのか?二人はこの呪われたクラスの謎に挑むことに。
本作はミステリアス・ホラーという新しい作風を確立。背筋が凍るような不気味さを感じつつ、知らず知らずの間にミステリーの落とし穴にハマってしまう。すべての伏線が回収された時、思わず声が出るはずだ。上下巻に渡る長編小説だが、物語の展開に飽きることなく読み進められる点も本作をおすすめする所以だ。斬新な切り口が魅力のミステリー小説「Another(アナザー)上巻・下巻」、是非その謎の行く末を見届けてほしい。

ミステリー好きなら抑えておきたい名作を厳選!おすすめミステリー小説2選

愛読され続けるには理由がある!数ある名作の中から特におすすめのミステリー小説を厳選。取り上げた作品は、ミステリー好きであれば、ぜひとも抑えておきたい不朽の名作ばかりです。出版以来、多くの人々を虜にし続けてきた作品をぜひ楽しんでください。

「緋色の研究」アーサー・コナン・ドイル

「緋色の研究」アーサー・コナン・ドイル・画像

ミステリーの名作を語るうえで、シャーロック・ホームズは外せない。「緋色の研究」はシャーロック・ホームズシリーズの記念すべき第一作目。軍医のジョン・H・ワトソンは成り行きにより、シャーロック・ホームズという男を紹介され、ベーカー街の下宿で同居することになる。ワトソンを一目見たホームズは、彼の職歴や戦地で重症を負いイギリスに戻ったことを見抜く。その推理力に驚くワトソンだったが、ホームズの更なる活躍を目にすることとなる。
「緋色の研究」は二部構成となっており、第一部がワトソンとホームズの出会いとその後の事件の顛末が描かれ、第二部にてその詳細と因縁が語られていく。話の構成の上手さが成せるのか、宗教的背景など重いテーマを取り扱っているにも関わらず読みやすい。後に全世界に知れ渡る本シリーズの2人の出会いは、まさに伝説と言っていい。ここからシャーロック・ホームズが始まると考えると心が躍る一作だ。未読の方はぜひ一度、手に取って読んでみてほしい。なぜこのシリーズが世界的に人気なのかきっと納得できるだろう

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ・画像

「そして誰もいなくなった」は、世界中のミステリー小説で最も販売されたといわれる名作。とある孤島に招待された8人の客人と2人の召使。しかし、その島の持ち主であるオーエン夫妻は屋敷におらず、召使によれば一日到着が遅れるとのこと。夕食を楽しんでいた彼らだったが、突如謎の声が彼らの過去の罪について語り始め、不気味な童謡“十人の小さな兵隊さん”になぞらえて彼らは次々死んでしまう。
本作は人が死んでいくにも関わらずその描写があっさりとしている。にも関わらず、まるでこちらまで追い込まれているかのような緊張感があるのだ。話のテンポの良さと緻密なトリック、読者を惹きつける文章も魅力の1つ。そして読後の読了感、満足感もあり、ミステリー好きなら間違いなく楽しめる。ミステリーの女王とも呼ばれたアガサ・クリスティの代表作。ミステリー好きなら必読の一冊だろう。

まとめ

ミステリー好きの筆者がおすすめのミステリー小説を厳選した本特集はいかがでしたでしょうか?
実際に手に取って面白いと感じた作品があれば、ぜひ他の作品も読んでみてください!まずは映画化やアニメ化されている作品の中で気になる作品を見つけるのもおすすめです。また、本特集で紹介した作品以外にも、数多くのミステリー小説が発売されています。書店で気になる作品を見つけたら、手に取ってみてください。きっとその作品が日常から少し離れた世界へ連れて行ってくれるはずです。

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