初心者におすすめのエレキギター5選!種類・選び方・練習曲を徹底解説
SPECIAL ARTICLE
はじめに
「エレキギターを購入し、かっこいい演奏がしたい!」
そう思い立ち、エレキギターを調べてみたものの、あまりの種類の多さから「どれを選べば良いか分からない」と悩んでしまう人も多いはず。またエレキギターを購入しても、今度は練習が待ち受けています。この練習曲選びも一筋縄でいきません。なかには練習曲選びに失敗し、挫折してしまう人も。そこで今回は、エレキギター初心者の方のために、エレキギターの種類や選び方を解説。初心者におすすめの商品や、初心者でも取り組みやすい練習曲もご紹介します。
エレキギターとは?
ギターとは、弦が6本ある楽器のことで、メロディパートを演奏する役割を持ちます。エレキギターは、電気信号を弦の振動から受け取り、アンプから大きい音として流すことのできるギターの総称です。
音色を変えることができる点もエレキギターの大きな魅力。1936年に初めてのエレキギターが誕生し、現代に至るまで、様々な特徴を持ったエレキギターが産まれました。エレキギターを初めて選ぶ際は、まずエレキギターの種類を知ることが大切です。価格やデザイン、メーカーに注目するのは次のステップでOK。自分に合った1本を購入しましょう。
エレキギターの種類
本チャプターでは、エレキギターの中でも定番のものを厳選しました。音色や形状の違いも表に記載しているので、初めての1本を選ぶ際の参考にしてくださいね。
種類 | 形状 | 音色 |
---|---|---|
ストラトキャスター |
|
クリーンから歪みまで幅広い |
テレキャスター |
|
歯切れが良く、粒が揃っている |
レスポール |
|
パワフルで重厚感がある |
SG |
|
パワフルで重厚感がありつつ、重くなりすぎない |
ムスタング |
|
歯切れが良く、サスティーンは短め |
ジャズマスター |
|
粒立ちがよく、1音1音がしっかり響く |
ジャガー |
|
シャープかつ歯切れがいい |
初心者向けエレキギターの選び方
本チャプターでは、初心者がエレキギターを購入する際、押さえておきたい選び方のポイントをまとめました。本特集の内容も参考に、自分に合ったエレキギターを選んでくださいね。
種類で選ぶ
エレキギターは、種類ごとに適したジャンルが異なります。まずはジャンルを決め、エレキギターの種類を選ぶのも良いでしょう。以下にエレキギターの種類ごとにおすすめのジャンルをまとめました。是非参考にしてくださいね。
エレキギターの種類 | おすすめのジャンル |
---|---|
ストラトキャスター | ロックからポップスまで幅広く対応 |
テレキャスター | ロック・ポップス・ジャズ |
レスポール | ロック・ジャズ・ブルース |
SG | ロック |
ムスタング | ヘヴィメタ以外 |
ジャズマスター | ロックからポップスまで幅広く対応 |
ジャガー | サーフミュージック |
価格で選ぶ
エレキギターは、価格の幅が広いのも特徴。1万円前後で購入できる初心者セットから、20万円を超える高級機まで販売されています。1万円前後のエレキギターは、材料や製造費用、人件費を抑えている場合が多く、音質や壊れやすさ等が高級ギターに劣ります。最初から高いものを買い、挫折して後悔しないためにも、初めは安いものを購入し、ある程度演奏できるようになってから次の1本を検討しましょう。初心者におすすめできるエレキギターの価格帯は、3万〜10万円の間です。
音色で選ぶ
好みの音を出すためには、搭載されている「ピックアップ」と呼ばれるパーツが重要です。ピックアップは「シングルコイルピックアップ」と「ハムバッカーピックアップ」の2種類。シングルコイルピックアップは、歯切れが良くクリアなサウンド、ハムバッカーピックアップは太く圧のあるサウンドが特徴です。演奏したい曲のジャンルに合わせながら選びましょう。
左利きは「レフティ」を選ぶ
左利きの方は「レフティ」のエレキギターがおすすめ。ギター演奏には欠かせないピック演奏は、利き手の方が上手に演奏できます。そのため、演奏の上達を目指すなら、レフティギターが良いでしょう。一方でレフティギターには、「楽譜が読み難くなる」、「コードが左右逆になる」等のデメリットもあるので、メリット・デメリットを天秤にかけ、自分の要望を満たすものを選ぶことも大切です。
デザインで選ぶ
デザインへのこだわりも、エレキギターを選ぶ上で大切な要素。「これだ!」と思えるお気に入りのエレキギターに出会えれば、練習のモチベーションにも繋がります。また、デザインは、ステージの映え方にも関係します。楽器屋で手に取って選ぶ機会がある場合は、光の反射にも注目して選びましょう。
メーカーをチェックする
メーカーごとに、エレキギターのラインナップ・形状・音等の特徴も大きく異なります。メーカーの特徴を知ることも、エレキギターを選ぶ上で大切な要素の1つです。本チャプターでは、初心者向けのコスパに優れたエレキギターを販売しているメーカーを厳選しました。是非参考にしてくださいね。
ストラトキャスターとテレキャスターの生みの親
Fender(フェンダー)
「Fender(フェンダー)」は、エレキギターやエレキベースの代名詞と言っても過言ではないほど、有名なメーカーです。フェンダーのエレキギターは、「演奏しやすさ」や「音作りの幅の広さ」が魅力。「ギターと言えばこれ!」と思えるようなエレキギターを販売しているので、初心者にもおすすめです。より安いエレキギターを選ぶなら、フェンダーの特徴を受け継いだ、「Squier(スクワイア)」のエレキギターもおすすめです。
レスポールやSGを選ぶなら
Gibson(ギブソン)
「Gibson(ギブソン)」は、フェンダーと肩を並べる世界屈指の楽器メーカー。レスポールやSGを生み出したメーカーであり、ロックミュージシャンを中心に愛されています。ギブソンが販売するエレキギターは、どれもパワフルなサウンドが魅力。かっこいいギターソロを弾きたい初心者にぴったりでしょう。できる限り予算を抑えたい場合は、廉価版を販売しているセカンドブランドの「Epiphon(エピフォン)」がおすすめです。
国産メーカーなら
フジゲン
「フジゲン」は、日本の老舗楽器メーカー。どの楽器も開発から製造まで、全て日本で行なっています。初心者でも購入しやすいエレキギターの多くが、コストを下げるために国外で製造されており、品質にばらつきがあるのは事実です。フジケンは、「国産であれば安心だ」と思わせてくれるメーカーです。
弾き心地を重視するなら
Ibanez(アイバニーズ)
「Ibanez(アイバニーズ)」は、日本の星野楽器が保有するギター・ベースメーカー。メタルやロック向けのエレキギターを中心に製造しています。アイバニーズのギターの魅力は、薄いネックと平らな指板の2点です。速弾きやギターソロ等、テクニカルな演奏を目指す初心者に良いでしょう。
コスパにこだわるなら
FERNANDES(フェルナンデス)
「FERNANDES(フェルナンデス)」は、フェンダーやギブソンのコピー品を扱っている日本のメーカー。もちろん、オリジナルモデルにも力を注いでいます。フェルナンデスが保有するブランドの「Burny(バーニー)」は、ギブソンでお馴染みのレスポールやSGを始め、国内向けのコピー品を扱っています。ギブソンのエレキギターに手が届かない人でも、クオリティの高い製品を安価で購入できるのでおすすめです。
初心者向けエレキギターおすすめ5選
Fender Player Stratocaster®
フェンダーから販売されているコスパに優れた「playerシリーズ」。種類はストラトキャスターで、フェンダーの伝統的なサウンドを楽しめます。通常のストラトキャスターに搭載されているピックアップはどれもシングルコイル。その一方で、プレイヤーシリーズのストラトキャスターは、リアにハムバッカーピックアップを搭載しているので、より幅広いサウンドメイクが可能です。フェンダーが販売しているエレキギターの中でも価格が安く、初心者におすすめと言えるでしょう。
Epiphone Les Paul Standard
ギブソンの廉価ブランドである、エピフォンから販売されているレスポール。1960年代のレスポールサウンドを再現しており、パワフルかつ温かみのあるサウンドを楽しめます。ビンテージ感のあるデザインは、きっとステージでも映えるはず。6万円台と安い価格で、レスポールを手軽に手にしたい初心者におすすめです。
フジゲン BIL2-M-HS/TBS/02 Boundary ILIAD シリーズ
フジゲンから販売されている「Bundryシリーズ」のテレキャスター。クオリティの高さは、老舗国産メーカーフジゲンならでは。コストパフォーマンスも追求して製造されているので、「いいものを安い価格」と考えている人におすすめです。
Ibanez ノントレモデル AZES31-IV
アイバニーズから販売されている、初心者向けのストラトキャスターです。「AZESシリーズ」は、初心者でもストレスなく演奏できるよう、スケールの長さを調整しています。また、5段階のスイッチと3段階のセレクターで、エレキギター本体だけで音色を自由自在に変えられる点も大きな魅力。手に取りやすい価格を実現している点も含め、初心者におすすめのエレキギターと言えるでしょう。
フェルナンデス RSG-60’63
フェルナンデスから販売されている、SGタイプのエレキギター。レスポールと並んで人気のSGが、高いコスパで購入できます。軽さ、パワフルなサウンド、かっこいいデザイン等、初心者にエレキギターの魅力を伝えてくれる1本。ダブルカッタウェイのボディは、速弾きやギターソロも演奏しやすく、ロックが好きな人におすすめです。
エレキギター初心者におすすめの練習曲
エレキギターを演奏するためには、練習が欠かせません。本チャプターでは、初心者向けの練習曲を紹介しているので、是非参考にしてください。
Deep Purple/Smoke On The Water
イントロに流れるフレーズは、エレキギターをやっていない人でも聞いたことがあるほど有名な曲。難しい押さえ方も登場しないので、初心者におすすめの曲と言えるでしょう。
The Beatles/let it be
ビートルズの作品の中でも、知る人ぞ知る曲。テンポも遅く、初めてギターソロを練習する人におすすめです。曲の中で登場するコードも定番なものが多いので、是非チェックしてみてください。
モンゴル800/小さな恋のう
モンゴル800の小さな恋のうたは、初心者の練習曲として定番中の定番。パワーコードで構成されているので、入門曲としておすすめです。ブリッジミュートが登場するので、演奏技術を磨くのにもぴったりです。
DOSE/曇天
DOSEの曇天は、大人気アニメ『銀魂』の主題歌でも知られる曲です。イントロ部分は、弦を軽く押さえる「カッティング」と呼ばれる奏法が登場します。曲の構成はパワーコードなので、基本的な技術を身につけ、次の段階にステップアップしたい人におすすめです。
まとめ
エレキギターは、種類が多く、初心者が選ぶ際に悩んでしまうもの。まずは「エレキギターとは何か」を知ることが何よりも大切です。種類をしっかり知った上で、デザイン、音色、演奏しやすさ等に注目して選べば、きっとお気に入りのエレキギターに出会えるはず。
エレキギターを購入したら、次のステップは演奏です。まずは初心者でも取り組みやすい曲から始めてみましょう。本特集の情報も参考にしながら、かっこいい音色でエレキギターをかき鳴らしてくださいね!