【初心者向け】断捨離のやり方とコツをわかりやすく解説
SPECIAL ARTICLE
はじめに
最近よく耳にする「断捨離」。忙しい毎日のなか、断捨離をしたいと思っていても、散らかった部屋を前に「私には無理かもしれない…」と感じてしまう人も多いでしょう。
実は断捨離は、特別な人だけができる難しい作業ではありません。ちょっとしたコツを押さえれば、初心者でもできる、暮らしを整える習慣です。
この記事では、断捨離初心者の方でも取り組みやすい基本のやり方や、つまずきにくくするコツをご紹介します。
部屋が少し片づくだけで、毎日がふっと軽くなるもの。本記事を参考に、自分のペースで断捨離を行い、心地よい暮らしを始めていきましょう。
断捨離とは?初心者が知っておきたい基本
まずは断捨離の意味や考え方をご紹介します。その意味や考え方を理解するだけでも、片付けへのハードルがぐっと下がり、断捨離が身近なものに感じられるはずです。
断捨離とは?
断捨離とは、片付けの考え方のひとつで、ヨガの思想から着想を得て生まれた言葉です。
そう聞くと難しく感じるかもしれませんが、「自分と物との距離をちょうどよく整える方法」と考えると良いでしょう。
なお、断捨離をするからといって、いきなりすべてを捨てる必要はありません。今の自分にとって役目を終えたと思う物を、ひとつずつ手放していきましょう。
その際に大切なのは、「これは今の自分に合っているか」という自分への問いかけです。その積み重ねが、部屋だけでなく気持ちも軽くしてくれます。
断捨離は、生活を整える習慣です。まずはその意味を知り、できるところから始めていきましょう。
断捨離で初心者がやりがちな失敗
断捨離初心者の場合、やり方を少し間違えるだけで思うように進まないことがあります。
たとえば「捨てる量が多いほど良い」と考え、大きなゴミ袋に手当たり次第に物を入れてしまうケースです。一時的には片付いたように見えても、空いたスペースに新しい物が入り、すぐ元の状態に戻ってしまうのは、よくあることです。また、一気に片付けようとして途中で疲れ、かえって部屋が散らかってしまうこともあります。
散らかった物を収めるために収納家具を買い足すのも、初心者が陥りやすい失敗です。収納場所が増えるほど物も増えやすく、結果的に片付けにくい部屋になってしまいます。
さらに「高かったから」「まだ使えるから」と金額や状態だけで判断してしまうと、本当に不要な物を手放せません。「フリマアプリで売ろう」と残しておくケースもありますが、出品の手間が負担になり、そのまま放置されてしまいがちです。
こうした失敗を避けるには、「選ぶ基準」をしっかりと整えてから、断捨離を進めていくことが大切です。
【初心者向け】断捨離のやり方をステップ順に紹介
どこから手をつければいいのか迷いやすい断捨離ですが、流れを知れば進めやすくなります。本チャプターでは初心者向けに、取り組みやすい断捨離の基本的なやり方をステップ順にご紹介します。
【初心者向け】断捨離のやり方 5つのステップ
ステップ1:
理想の部屋をイメージする
断捨離を始めるときは、まず「理想の部屋」をイメージすることが大切です。どのような部屋で過ごしたいのか、どのような暮らしを送りたいのかを考えてみましょう。そうすることで、物を手放す際の基準が自然と見えてきます。
ここを決めないまま片付けを始めてしまうと、あっという間に元の散らかった状態に戻ってしまうこともあります。
理想の部屋を考えるときは、雑誌やSNSの写真を集めたり、言葉で書き出したりするのも効果的です。
たとえば、
- 在宅で仕事がしやすい部屋
- 子どもが勉強に集中できる部屋
- 気軽にお客様を呼べる部屋
など、思いつくままに挙げてみましょう。
また、その部屋で「どんな気持ちで過ごしたいか」を考えてみるのもおすすめです。
- 落ち着いて読書ができる
- 家族とゆっくり過ごせる
- 趣味に打ち込める
など自分が理想と感じる状態を思い描くこともヒントになります。
具体的なイメージがあるほど手放す物が判断がしやすくなり、迷いも減っていきます。まずは、「このような部屋で過ごしたい」というイメージから、気軽に始めてみてください。
ステップ2:
物を外に出してみる
次に、持っている物をいったん外に出してみましょう。
実際に並べてみると、同じ物がいくつもあることに気づいたり、使っていない文房具や日用品が見つかったりするはずです。
また、自分がどれくらいの物を持っているのかも見えてきます。思っていた以上に物が多いことに驚く人も少なくありません。
とは言え「外に出す」といっても、いきなり部屋中の物を全部広げる必要はありません。引き出しひとつや机の上の一角、キッチンの棚など、簡単にできる場所からで十分です。小さな範囲であれば、片付けも短時間で終わり、気持ちの負担も少なくてすみます。たとえば、「15分間だけ」と時間を決めて取り組むのも良いでしょう。
最初から大きな場所に手をつけてしまうと、途中で疲れてしまい、片づけが止まってしまうことがあります。範囲が小さく、失敗しにくい場所から進めるのがポイントです。
ステップ3:
必要かどうかを判断する
ステップ2で物を出してみると、明らかに不要な物や、これからも大切にしたい物が自然と見えてきます。悩ましいのは、そのどちらにも当てはまらず、処分するかどうかの判断に迷う物です。
そうした物については、「今の自分に合っているか」を基準に考えてみましょう。
以前はよく使っていた物でも、生活の変化によってすでに役割を終えていることがあります。
また、「いつか使うかもしれない」と思う物は、実際には出番がないことも少なくありません。
ただし、物を前にすると「必要かどうか」をすぐに判断できないこともあります。特に思い出がある物や、まだ使える物は迷いやすいでしょう。
迷ったときは、「最近1年以内に使ったかどうか」をひとつの目安にしてみるのがおすすめです。1年以上使っていない物は、これから先も使わない可能性があります。
もちろん、大切な思い出の品などを手放す必要はありません。ポイントは、自分が納得して選ぶことです。
ステップ4:
残す物を収納する
残す物が決まったら、次は残す物を心地よく使えるように収納していきます。
収納の基本は、
- 使う場所の近くに置く
- 同じ種類の物をまとめる
- 見える量を増やしすぎない
の3つの考え方です。
この考え方に沿って物を収納・配置すると、必要な物がすぐ取り出せ、自然と散らかりにくくなります。生活の動線を意識し、よく使う物は手前や取り出しやすい場所へ、使用頻度の低い物は奥や下のスペースに置くと良いでしょう。また、収納家具を買い足すのは、今ある収納ではどうしても収まりきらないと感じてからで十分です。
まずは手元のスペースを活かしながら、無理なく収納していきましょう。
ステップ5:
片付いた状態を維持する
理想の部屋に近づくためには、片付いた状態を保つ習慣をつくることが大切です。
その際、特別なことをする必要はありません。毎日の暮らしのなかで、簡単なルールを少し意識するだけでも、物が増えすぎるのを防げます。そうしていくうちに、部屋の状態もゆっくり整っていきます。
たとえば
- 使った物は元の場所に戻す
- 何かを買う前に、本当に必要か考える時間を持つ
- 月に1度など、ときどき部屋全体を見直し、不要な物が増えていないか確認する
といった習慣です。どれも簡単ですが、続けることで物が増えすぎるのを防ぎ、散らかりにくい環境を保つことができます。
取り入れやすい習慣を見つけることで、理想の部屋が現実に近づいていくでしょう。
初心者が断捨離をスムーズに進めるためのコツ
特に初心者の場合、断捨離を始めると、つまずきやすいポイントがいくつかあります。本チャプターではそうしたポイントを踏まえ、初心者が断捨離をスムーズに進めるためのコツを3つご紹介します。
断捨離のコツ①:
完璧主義を手放す
断捨離初心者の場合、「短期間で片付けを終わらせなければ」「部屋にある不要な物は一気に手放さなければ」と、つい完璧を求めてしまいがちです。ただ、断捨離は一度きりの作業ではなく、暮らしのなかで続けていくもの。
最初から完璧を目指す必要はありません。今日は不要な書類を1枚処分した、というような小さな行動でも十分です。
断捨離を進めていくうちに、だんだんと自分なりのやり方が見えてきて、気持ちよく続けられるようになります。完璧主義を手放し、できたところを自分で認めていくことが、断捨離を続けていくためのコツです。
断捨離のコツ②:
「保留」の箱を作る
断捨離を進めていくと、必要かどうか判断に迷う物が出てくるものです。そのような場合には、「保留」の箱を用意し、決めた期間だけ保存する方法が役立ちます。
ただし、迷った挙句何でも保留にしてしまい、作業が前に進まなくなることも少なくありません。そこで、保留の箱は1つだけにする、1〜2週間後に保留の箱を見直すなど、ルールを作っておくことが大切です。
しばらく時間を置いて見直すと、「やっぱり使っていない」「これは残したい」と自然に気持ちが定まり、判断しやすくなるでしょう。
迷って手が止まるより、いったん保留にして前へ進むほうが断捨離は続けやすくなります。
断捨離のコツ③:
小さく始める
初心者が断捨離をする場合、最初から目につきやすいクローゼットや部屋全体など、広い範囲に手をつけてしまうことはよくあるケースです。
ですが、広い範囲の断捨離は時間も気力も必要になります。思うように作業が進まないと気持ちが重くなり、途中で断捨離をあきらめてしまうことにもなりかねません。
まずは小さな場所から取りかかりましょう。その際、短時間で終えられる範囲を選ぶことがポイントです。範囲が小さいほど負担も少なく、気軽に断捨離に取り組めます。
たとえ短い時間でも片づけが終わると達成感が得られ、「次もやってみよう」という前向きな気持ちになれるものです。そして、こうした小さな成功体験を増やしていくことで、断捨離を習慣にしやすくなります。
小さな場所から少しずつ。これが初心者が断捨離をスムーズに進めるための大切な考え方です。
筆者の断捨離体験談
筆者が断捨離を始めたきっかけは、「在宅ワークができる環境を作りたい」という思いからです。
当初、自室には物があふれ、ベッドの上でパソコンを開くことしかできませんでした。さらに床には積読本が積み上がり、少し触れただけで雪崩が起きることも。実はその積読本の山のなかには「断捨離」の本もあったのです。
実際に断捨離の作業を始める際は、「燃やす」「燃やさない」「売る」の3種類のごみ袋を用意し、部屋にある不要なものを一つずつ分別していきました。
筆者が特に悩んだのは本ですが、最近は電子書籍で読めるものも増えています。「絶版でなければ、必要になったらまた読める」と考え、思い切ってほとんどの本を売ることにしました。
そして、断捨離の作業を続けるうちに不要なものが想像以上の量になり、自分だけではごみ集積所まで運べなくなったため、最後は廃品回収業者へ依頼しました。オンラインで手軽に申し込める業者が増えていたおかげで、思い切って片付けを進められたと感じています。
断捨離を終えて感じた一番の変化は、部屋が片付いたこと以上に「物を買う基準」が変わったことです。
たとえば本であれば、「1週間以内に読む予定があるか」を考えるようになりました。筆者の場合、それ以上読むのが先になる本は積読になってしまうことが多かったためです。洋服であれば「手入れは簡単か」「何年も着られるデザインか」ということを基準に選ぶようにしています。
断捨離は筆者にとって、単に物を減らす作業ではなく、自分にとって本当に必要なものや大切にしたい価値観を見つめ直す機会になりました。
断捨離に関するQ&A
Q1.断捨離をするなかで、物を「捨てる」「売る」「譲る」で判断に迷ったときはどうする?
自分自身の手間と、物の状態を基準に考えるのがおすすめです。
手間をかけても高く売れそうなものは「売る」を選ぶとよいでしょう。一方で、状態は良いものの利益がそれほど見込めそうにないものや、身近に喜んで使ってくれそうな人がいる場合は「譲る」という選択肢もおすすめです。また、壊れていたり衛生面に不安があったりするものは、処分したほうが気持ちも切り替えやすくなります。
物を「捨てる」「売る」「譲る」で迷う場合、自分にとって負担の少ない方法を選ぶことも断捨離のコツです。手放す方法を使い分けることで、作業を無理なく進められます。
Q2.断捨離で物を手放して後悔しないためには?
断捨離で後悔しないためには、「思い出があるかどうか」を一つの判断基準にするのがおすすめです。子どもの写真や、亡くなった方の形見など、あとから取り戻せないものは慎重に判断したほうがよいでしょう。
一方で、「もったいない」「いつか使うかも」という理由だけで残しているものは、手放しても意外と後悔しないものです。筆者自身も、処分前は迷ったものの、多くは手放したあとに困ることはありませんでした。
また、手放すか判断に迷うものは、買い直せるものかどうかを考えてみるのもひとつの方法です。もし必要になればそのときに買い直せば良いですし、不要なものであれば手放したこと自体もそのうち忘れてしまうでしょう。
Q3.断捨離後に物を増やさないコツは?
断捨離後に物を増やさないためには、「買う前に一度立ち止まる習慣」をつけることが大切です。今の時代は、急いで店頭で購入しなくても、あとからオンラインショップなどで探せる商品が多くあります。「今すぐ必要なのか」と一度考える時間をつくるだけでも、衝動買いを防げるでしょう。
また、新しいものを一つ手に入れたら、一つ手放すというルールを決めておくのも効果的です。生活していると、気づかないうちに物は増えていきます。自分のなかで、物を増やさない仕組みを作っておくことが、すっきりした状態を維持するコツといえるでしょう。
まとめ
断捨離を進めると、部屋が片付くだけでなく、日々の暮らしも変わっていきます。
断捨離は、一気に大量の物を捨てて殺風景な部屋をつくることではありません。今の暮らしを心地よく整え、気持ちよく過ごしていくための習慣です。
断捨離をする際は、完璧に片付けるよりも、自分がどのような暮らしを望んでいるか考えてみることが大切です。自分が望む暮らしに近づくために、ひとつひとつの物を選んでいきましょう。そうすることで、空間はもちろん、自分の時間や気持ちの余裕を取り戻すことにもつながります。
断捨離をして、自分が理想とする部屋で快適に生活したいと考えている方は、本記事を参考に断捨離のやり方やコツをチェックし、心地よい暮らしを整えるための一歩を踏み出しましょう。


