クレンジングはメンズにも必要? やり方や頻度、おすすめアイテムを初心者向けに解説
SPECIAL ARTICLE
はじめに
クレンジングとは
クレンジングは、主に皮脂やメイク、日焼け止めなどの油性汚れを落とすために用いる商品、またはその作業のことを指します。正しい方法を身に着ければ、メイク汚れや日焼け止めの残りなど、洗顔だけでは落としきれない「油性の汚れ」をしっかり落とせます。
また適切なクレンジングを行うことで肌を清潔に保ち、毛穴の詰まりやニキビなどの肌トラブルを防止し、古い角質をスムーズに取り除く効果も。その結果、健康で清潔な肌を保つことができるのです。
メンズ必見!クレンジングの重要性
メンズにもクレンジングは重要です。以下にその理由をまとめました。
肌トラブルの予防
クレンジングは、女性がメイクを落とすために使うイメージが強いですが、実際には皮脂や毛穴の汚れをしっかり取り除く手段であり、メンズスキンケアでも必要不可欠です。
男性の皮脂分泌は女性の2〜3倍といわれており、そのまま放置すると毛穴の詰まりや黒ずみ、テカリの原因となり、肌トラブルを引き起こす恐れがあります。
普段メイクをしない男性でも、肌に汚れが残ったままだと雑菌が繁殖し、肌荒れや吹き出物の原因になることも。クレンジングを行わないと毛穴が詰まり、ニキビや黒ずみ、吹き出物といった肌トラブルが発生しやすくなります。肌トラブルを未然に防止ためにも、クレンジングでしっかりと汚れを落としましょう。
清潔な肌を保つ
肌を健康で清潔に保つためには、毎日のクレンジングが欠かせません。日常生活でも空気中のちりやほこりが付着します。クレンジングが不十分だと、肌に汚れが残りトラブルの原因になるのです。
清潔な肌は、ビジネスシーンや人と接する場面でも好印象を与えやすくなります。継続してクレンジングケアを行うことで、滑らかな肌になり、肌本来の健康な質感を実感できるでしょう。
スキンケア効果を高める
クレンジングによって肌表面を清潔に保つと、その後の化粧水や美容液が浸透しやすくなります。スキンケア成分が肌に届きやすくなることで、スキンケア全体の効果を高める働きを期待できます。
また、クレンジングを続けることで、肌のターンオーバーが整い、古い角質や角栓を取り除く効果も。クレンジングは、ただ汚れを落とすだけでなく、スキンケアの効果を引き出し、健やかな肌を保つために重要なケアなのです。
メンズ向けクレンジングのやり方
本チャプターでは、メンズ向けのクレンジングのやり方を解説します。
STEP1 洗顔前にクレンジングを行う
メイクや日焼け止め、皮脂などの油性の汚れが肌に残っていると、その後の洗顔の効果が落ちるので、クレンジングは洗顔の前に行いましょう。
「ダブル洗顔不要」のクレンジング剤は、一度のクレンジングで洗顔も一緒に済ませることができます。
STEP2 手と顔は乾いた状態で行う
クレンジング効果を高めるためには、手と顔が乾いた状態で始めることが重要です。手や顔が濡れていると、クレンジング剤が水分と混ざり、肌に残っているメイクや皮脂などの汚れを十分に取り除けない可能性があります。
クレンジング前に、手や顔をタオルなどで優しく拭き、完全に水分を取り除きましょう。
STEP3 適量を使用する
クレンジングの量は、多過ぎず・少な過ぎずの適量がキーポイント。クレンジングの量が少ないと、手と肌の間に摩擦が生じやすくなり、肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
クレンジングを利用する目安は、クレンジングオイルであれば3〜4プッシュ。クリームやミルクであれば、「500円玉大」が適量です。
適切な量のクレンジングを使うことで、肌への負担を軽減しながらしっかりと汚れを落とせます。
クレンジングにおける注意点
クレンジングを行う際には、以下の点に注意しましょう。
優しく馴染ませる
クレンジング剤を肌に馴染ませるときは、強く擦らずに優しく行うことがポイントです。指の腹を使い、滑らせるように円を描くように動かしながら、肌に優しくクレンジング剤を広げます。
特に目元や口元は繊細な部分なので、慎重に扱いましょう。強くこすると、肌が摩擦で傷つき、シワやたるみの原因になることもあるため、優しく馴染ませるのが大切です。
乳化を忘れずに行う
オイルクレンジングを使用する場合は、洗い流す前に「乳化」をするのがポイント。乳化とは、クレンジングオイルを肌に馴染ませた後に少量の水を加えて混ぜることで、オイルが白く濁る状態を指します。
この乳化によって、メイクや皮脂などの汚れがオイルと混ざり、汚れが浮き上がります。その後、ぬるま湯で洗い流すことで、効果的に汚れを落とせるように。乳化が不十分だと、クレンジングの残りが肌に残る可能性があるので注意しましょう。
すすぎ残しに注意する
クレンジング後は、すすぎ残しにも注意が必要。クレンジング剤が肌に残ると、毛穴に詰まって肌トラブルの原因になる恐れがあります。肌を清潔に保ち、トラブルを防ぐため、すすぎ残しがないようにぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。
クレンジング後の保湿を忘れずに
クレンジング後は肌が乾燥しやすくなるため、すぐに保湿ケアを行うことが大切です。保湿を怠ると、乾燥によって肌が荒れるリスクも。クレンジング後のケアは迅速かつ丁寧に行いましょう。
保湿する際は、手で優しく肌を包み込むようにして、化粧水をなじませるのがキーポイント。その後、乳液やクリームで水分を閉じ込め、肌を整えます。乾燥肌や秋・冬の乾燥が進む季節は、クレンジング後の保湿が欠かせません。
メンズのクレンジングの頻度
メイクをしたり、日焼け止めを毎日使用したりする男性は、クレンジングを毎日行うことをおすすめします。メイク汚れや日焼け止めは洗顔だけでは十分に落としきれないので、クレンジングでしっかりと落として清潔な肌を保ちましょう。
ただし、クレンジングを頻繁に行いすぎると、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまうので注意が必要ですクレンジングは1日1回、夜の入浴前に行いましょう。
メイクや日焼け止めを使用しない場合は、3日に1回の頻度でクレンジングを取り入れるのが効果的です。クレンジングで大気の汚れや余分な皮脂を除去し、清潔な肌を保ちましょう。
クレンジング頻度はあくまで目安です。肌質やライフスタイルに合わせて回数を調整することをおすすめします。
クレンジングは肌悩み・肌質に合わせて選ぼう
クレンジングを選ぶ際は、自分の肌タイプや肌の悩みに適したアイテム選びが欠かせません。肌に合うクレンジングを使えば、余分な皮脂汚れを落としながら肌の健康を保つことが可能です。本チャプターでは、「肌悩み・肌質に沿ったクレンジングの選び方」を解説します。
脂性肌
皮脂が多く、特にTゾーン(額、鼻、あご)のテカリが気になる肌タイプ。脂性肌は毛穴が開きやすく、過剰な皮脂がメイク崩れやニキビ、吹き出物の原因になることも。脂性肌向けのクレンジングは、「皮脂や汚れをしっかり落とせる」「毛穴の詰まりや黒ずみにアプローチできる」アイテムがおすすめです。
敏感肌
外部の刺激に弱く、赤みやピリピリ感を感じやすいのが特徴。敏感肌は、肌のバリア機能が低下しており、水分が逃げやすく、乾燥やかぶれが起きやすい傾向があります。この肌タイプには、ミルクタイプやウォータータイプなど刺激の少ない「低刺激クレンジング」がおすすめです。
また、セラミドやヒアルロン酸など、保湿成分が多く含まれたクレンジングを選ぶと、肌のバリア機能が強化され、トラブル予防にもつながります。
乾燥肌
皮脂と水分が不足し、肌がカサつきやすいのが特徴。水分を保つ力が弱く、表面がガサガサして、粉を吹いたように見えることもあります。乾燥肌には、クリームタイプやミルクタイプのような保湿力の高いクレンジングがおすすめ。クレンジング後は化粧水や乳液でしっかり保湿し、潤いを閉じ込めましょう。
ニキビ肌
皮脂分泌が多く、毛穴が詰まりやすいため、肌のベタつきやテカリが目立ちやすいのが特徴。
ニキビ肌には、「抗炎症成分」が配合されたクレンジングがおすすめ。ニキビは毛穴に皮脂や細菌が詰まり、炎症が進行することで発生するため、抗炎症成分が含まれたクレンジングを使用することで、炎症を予防できます。また、ニキビ肌は刺激に弱いため、アルコールや香料を多く含むクレンジングは避け、低刺激のものを選びましょう。
このように、肌悩み・肌質に合ったクレンジングを使うことで、肌トラブルを防ぎ、清潔な肌を保つことができます。
クレンジングの選び方のポイント
クレンジングを選ぶ際は、以下のポイントを意識するのが大切です。
成分
クレンジングを選ぶ際は、肌タイプに合う成分が配合されているものを意識するのが大切。脂性肌には炭や泥、酵素などが含まれたものが適しており、余分な皮脂を吸着して毛穴の汚れを取り除きます。
ニキビケアには、皮脂のベタつきを抑えるアラントインやサリチル酸などが配合された製品がおすすめ。毛穴の詰まり防止やニキビケアに役立ちます。ビタミンC誘導体を含むクレンジングは、肌のくすみ改善に効果的です。
また乾燥肌の場合は、ヒアルロン酸やセラミド等、保湿成分が含まれていると肌の潤いをキープできます。敏感肌には、無添加や低刺激成分、植物由来やアルコールフリーのクレンジングがおすすめです。
テクスチャー
次にテクスチャー(使い心地)の違いも把握しておきましょう。オイルタイプはメイクや皮脂汚れをしっかり落とせますが、ベタつきやヌルつきが気になる人もいます。
ジェルタイプは、さっぱりとした使用感ですが、洗浄力が弱く、メイク落ちが物足りない場合があります。また、バームタイプのクレンジングは、濃厚な使い心地でマッサージ効果を期待できるので、テクスチャー重視の方におすすめです。
ミルクタイプのクレンジングは、肌に優しく保湿効果も高いため、敏感肌や乾燥肌に適しています。その一方で洗浄力が他のタイプより弱く、汚れが落としきれない可能性がある点には注意しましょう。
使いやすさ・手軽さ
クレンジングを使う際の手軽さ・使いやすさもチェックポイントの1つです。クレンジング後に洗顔が不要な「ダブル洗顔不要」の製品であれば、クレンジングの後に別途洗顔をする必要がないため、忙しい方に向いています。
また、シャワー中や入浴中に使える、「濡れた手でも使用可能」なタイプもおすすめ。クレンジング、洗顔、保湿が一つになった多機能な製品は、シンプルなスキンケアで時短ケアをしたい方に最適です。
これらのポイントを踏まえ、自身の肌質や生活スタイル、肌の悩みに適したクレンジングを選び、実際に使ってみた上で自分に合う商品を見つけましょう。
メンズにおすすめのクレンジング製品5選
本チャプターでは、男性におすすめのクレンジング製品を5つ厳選しご紹介します。肌質や好みに合わせて、最適なアイテムを選んでみてください。
ファンケル マイルドクレンジング オイル(ブラック)
炭と吸着泥を配合した無添加のクレンジングオイルは、毛穴ケアに特化したアイテム。防腐剤や香料を一切使用せず、肌に優しい設計も特徴の1つです。毛穴の黒ずみや角栓を効果的に除去し、汚れをしっかりと落とすだけでなく、乾燥による小じわも目立ちにくくする効果が期待できます。
また、濡れた手でも使用できるため、忙しい日でも手軽にケアを行えるのが特徴です。
DUO ザ クレンジングバーム ブラックリペア(バームタイプ)
毛穴の黒ずみや皮脂に対応するバームタイプの商品で、クレンジング、角質ケア、洗顔、マッサージ、トリートメントの5つの機能がこのアイテムに。
DUO独自のブラックパウダーと活性炭が配合されており、発酵成分で肌をトリートメント。「W洗顔不要」なので、時短ケアに繋がります。皮脂を抑えてテカリも防げるので、忙しい方にぴったりのクレンジングです。
無印良品「マイルドオイルクレンジング」
オリーブオイルやホホバオイルを配合し、皮脂や汚れに素早くなじんでしっかりと落とします。皮脂の分泌が多い男性におすすめで、毛穴汚れをしっかりオフできます。
さらに、アンズ果汁や桃の葉エキス、ヒアルロン酸Naなどの保湿成分を配合。洗い上がりの肌がつっぱらず、しっとりをキープできます。乾燥が気になる方や、洗顔後の肌のつっぱり感が気になる方にもおすすめ。
高い洗浄力と保湿効果を持ち、肌に優しい低刺激設計の「マイルドオイルクレンジング」は、皮脂汚れをしっかり落としつつ、肌の潤いも保ちたい男性にぴったりのアイテムです。
お手頃な価格で、無印良品の店舗でも取り扱っています。
Mr.ORBIS(オルビス) ミスター クレンザー 洗顔 クレンジング
男性の肌に特化して開発された洗顔・クレンジングで、皮脂や毛穴の黒ずみに悩む方におすすめの商品。皮脂や古い角質を取り除き、清潔で透明感のある肌へと整える高い洗浄力が特徴です。
配合されている「リンゴ酸LP」が古い角質を除去し、毛穴の黒ずみを防止。また、脂質を分解する酵素「リパーゼ」が皮脂をしっかり分解し、さっぱりとした洗い上がりを実現します。炭の吸着力により毛穴の奥の汚れもしっかり除去できるので、毛穴ケアにも優れた商品です。
使い方も簡単で、さくらんぼ大の量を乾いた肌に取り、指先で円を描くように優しくなじませます。その後、水またはぬるま湯で丁寧に洗い流すだけで完了。「W洗顔不要」なのも便利で、手間をかけずに高い洗浄力を得られます。
shu uemura(シュウ ウエムラ) アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル
「shu uemura(シュウ ウエムラ)」のクレンジングは、自然由来成分98%を採用し、日本産の椿オイルを含む8種類の植物オイルを配合、カシミヤのような滑らかな使用感が特徴です。
皮脂汚れをしっかり落とし、洗浄後も肌に潤いを残します。植物オイルベースで敏感肌にも優しく、W洗顔が不要なため濡れた手でも使える利便性も魅力です。
まとめ
男性は女性に比べると皮脂の分泌が多く、肌が汚れやすい傾向があります。皮脂や大気の汚れが毛穴に詰まることで、ニキビや肌荒れといったトラブルが発生しやすくなるため、クレンジングはメンズにも欠かせません。
クレンジングで汚れをしっかり落とし、その後の保湿を毎日続けましょう。毎日が難しい場合は、週に数回からでもOKです。
クレンジングと保湿を含めたスキンケアを日常的な習慣にすることで、肌のトラブルが減り、清潔感のある美しい肌を維持することができます。毎日のクレンジングと保湿ケアを習慣にし、健やかで魅力的な肌を目指しましょう!
よくある質問(FAQ)
Q1 クレンジングと洗顔の違いは?
クレンジングは、主に「油性の汚れを落とす」ための工程です。メイクや皮脂、角栓など、洗顔では落としきれない「油性の汚れ」を浮かせ、ぬるま湯で流すことで清潔な肌を保ちます。
特に、ファンデーションや日焼け止めなど、通常の洗顔だけでは落としにくいアイテムを落とすのに効果的。クレンジングにはオイルタイプ、ジェルタイプ、バームタイプ、ミルクタイプなどがあり、肌タイプやメイクの濃さに合わせて選ぶことが重要です。
対して洗顔は、水性の汚れを落とすための工程。汗、ほこり、大気の汚れなど、水で落とせる汚れを洗い流します。朝の洗顔や、クレンジング後の仕上げとして行うことで、肌を清潔で健やかに保つことができます。
Q2 メイクをしていなくてもクレンジングは必要?
メイクをしていない日でも、肌には皮脂や汗、日焼け止め、大気汚染物質などが付着し、毛穴の詰まりや肌荒れの原因になります。特に皮脂や汗の量が多い方、日焼け止めを使用している方、大気汚染の影響を受けやすい外仕事やアウトドアの趣味がある方には、クレンジングが効果的です。
ただし、乾燥肌や敏感肌の方は、毎日のクレンジングで肌のバリア機能が低下する可能性があるため、クレンジングの頻度には注意が必要。メイクをしていない日は、肌に優しいマイルドなミルクタイプのクレンジングを使用するか、軽い洗顔で済ませるのがおすすめ。クレンジング後にはしっかりと保湿ケアを行い、肌の乾燥を防ぎましょう。
Q3 クレンジングによる肌への負担はないか
クレンジングによる肌への負担は、適切なケアで軽減できます。「強くこすらない」「1日に何回もクレンジングをしない」など、やり方や頻度に気を付ければ、肌への負担を減らせます。
むしろ、クレンジングせずに寝ると皮脂や汚れが肌に残り、肌トラブルの原因となるため注意が必要。特にオイルクレンジングは界面活性剤を多く含み、肌負担が大きくなりがちなので、洗い過ぎないことが大切です。
クレンジング後はぬるま湯で洗い流し、残留物を除去しましょう。最後に保湿ケアで肌のバリア機能を守ることも欠かせません。適切なクレンジングでケアをすれば、肌負担を最小限に抑えられます。