めちゃくちゃ面白い神アニメとして『僕のヒーローアカデミア』は外せない。堀越耕平による漫画を原作にした大人気アニメシリーズだ。

物語は、全世界の8割以上が「個性」と呼ばれる特殊能力を持って生まれる世界が舞台。個性を使い、罪を犯す者がいる一方で、ヒーローとして犯罪者を退治するものも。本作品の主人公である「緑谷出久（みどりやいずく）」は、いつかヒーローになりたいと夢を見る。

しかし、無情にも彼は何の能力（個性）も持たない「無個性」だった。そんな彼が憧れるヒーローがヒーローの中のヒーロー「オールマイト」。オールマイトは、「ワンフォーオール」と呼ばれる自身の力を大幅に高める個性を操り、人々を助ける人気のヒーローだ。

ある日緑谷出久は、敵（ヴィラン）に襲われる。そこでオールマイトに遭遇し、ひょんなことからワンフォーオールの力を受け継ぐことになるのだった。そして緑谷出久は、夢であったヒーロー養成学校に入学し、様々な経験を経て、真のヒーローへと成長していくのだった。

『僕のヒーローアカデミア』は、「敵と戦う」のではなく、「人を救う」ことに主眼を置いている。ヒーローとヴィラン、どちらの価値観もしっかり描かれており、ついつい感情移入してしまうだろう。かっこいい戦闘シーンはもちろん、内容までどっぷりハマれる作品を求める方にもおすすめできる神アニメだ。（Written by 結）

号泣したい時におすすめの神アニメと言えば『僕だけがいない街』。三部けいが描く同名の人気漫画『僕だけがいない街』を原作にしたアニメシリーズである。アニメシリーズの放送終了直後には、実写映画化される等、本作は大きな話題を呼んだ。

物語の主人公「藤沼悟（ふじぬまさとる）」は、29歳の売れない漫画家。実は彼は、「再上映（リバイバル）」という、過去に戻り違和感を解消し、起こった事件を無かったものにする能力を持っていた。そしてこの能力は、自身の意思に関係なく起こってしまう。

藤沼悟は、バイト中の交通事故がきっかけで母との同居をスタートする。ある日、バイトからの帰宅時、母が殺害されているのを発見してしまう。犯人扱いされた悟は、その場から逃走。その最中にリバイバルが起こる。

リバイバル先は、自身が幼少期を過ごした18年前の北海道。悟は、そこで起こった「連続誘拐殺人事件」と、殺害されたクラスメイトが、母親が殺される原因ではないかと気づく。そして、現代と過去を行き来しながら、問題解決に向けて奮闘するのだった。

本作品は、登場するキャラクターたちの気持ちも繊細に描かれており、感情移入してしまうこと間違いなし。物語の最後は涙なくしてみる事はできないだろう。「誰かのために生きること」を教えてくれる本作は、本気で号泣したい方におすすめの神アニメ。（Written by 結）

物語は、高校三年生・岡崎智也(おかざきともや)のモノローグと、彼の荒んだ心情を映したモノクロの風景からスタートする。ある日彼は学校へと続く坂の下で、変わった独り言を呟く女生徒に出会う。誰かに答えを求めるように、悩みを吐露する少女の名は、古河渚（ふるかわなぎさ）。

弱々しい彼女の言葉に、主人公が思わず答えた瞬間、色あせていた風景が光り輝く。偶然出会った二人が、今後どのような人生を歩んでいくのか？その未来が明るいものであることを暗示するように、桜舞い散る坂道を、二人は上り始める。

第一期『CLANNAD -クラナド-』は、二人の出会いから、夏休み前までの物語。主人公・岡崎智也が、多くのヒロインや友人の抱える問題に向き合うストーリーが描かれる。家族との関係が原因で自暴自棄になり、不良のレッテルを貼られた少年は、それまで大事に思えなかった人の絆「家族愛・恋愛・友情」を知っていく。

第一期の終わり、つまり高校三年生の夏休み前に、2本のアホ毛が特徴的なヒロインと、遂に付き合い始めた主人公。第二期『CLANNAD ～AFTER STORY～』は、そんな彼が高校を卒業し、就職、結婚、子育てへと進んでいく家族の物語だ。

岡崎智也は決して強い人物ではない。他人の問題に世話を焼く一方で、自分の弱さや現実からは逃げてしまうことの多い人間だ。そんな彼を支えたのは、人との絆だった。彼が誰かを助けたように、くじけそうになる彼を、彼の大切な人たちが助ける。そうやって進んでいく彼らの物語を見て、「CLANNADは人生」という言葉は生まれたのだろう。（Written by あたりりょう）

バトル好き必見の神アニメが『天元突破グレンラガン』。ガイナックス・アニプレックス・コナミデジタルテインメントが制作する、バトルシーンが熱いロボットアニメ作品だ。

地下で暮らすことを余儀なくされた人々は、小さな村を作り、細々と生活していた。そこに住む主人公「シモン」は、兄貴分として慕っている「カミナ」、「ヨーコ」と共に、いつか地上に出て自由に暮らすことを夢見ていた。

ある日、村を広げるために穴を掘っていたシモンは、光るドリルとロボットの頭（ガンメン）を見つける。カミナとヨーコと共に、ガンメンに乗り込み、コックピットの穴にドリルを差し込むシモン。するとガンメンは動き出し、敵として襲いかかってきた別のガンメンとの戦闘に勝利するのだった。

そのまま地上に飛び出した3人は、獣人からもう一つのガンメンを奪いカナミが乗り込むミ。そして、それぞれのガンメンを「グレン」、「ラガン」と呼び、その2つが合体したロボットに「グレンラガン」と名付けた。かつて人間を地中へと追いやった獣人の本拠地を目指し、壮大な旅が始まる。

『天元突破グレンラガン』は、自由な世界を夢見る少年たちが、幾つもの困難を乗り越えながら成長していく作品だ。敵に立ち向かって戦うシーンは、思わず胸が熱くなるはず。特に、ロボットアニメが好きな方におすすめの神アニメ。（Written by 結）

バトル好き必見の神アニメと言えば『鬼滅の刃』。吾峠呼世晴が描く同名の人気漫画、『鬼滅の刃』を原作にした人気アニメシリーズだ。原作漫画は、すでに完結している。

物語の舞台は、人を食らう鬼が蔓延る大正時代の日本。主人公の「竈門炭治郎（かまどたんじろう）」は、家業の炭売りをしながら、家族と幸せに暮らしていた。ある日、炭売りに時間がかかり、帰宅が遅れてしまう。

鬼が出ては危険だからと、炭治郎は知り合いの老人の家に泊めてもらうのだった。朝になり、帰路へと着く炭治郎。鼻が効く彼は、自宅に近づいていくにつれて、血の匂いが。急いで帰宅すると、家の中で鬼に殺されてしまった家族の姿を発見する。家族の生存を確認していくと、妹の「禰󠄀豆子（ねずこ）」の息だけはある。

禰󠄀豆子を助けようとする炭治郎。しかし彼女は、鬼の大将である「鬼舞辻無惨（きぶつじむざん）」に血を分け与えられたことにより鬼化してしまう。

山を下る途中で炭治郎は、鬼を退治する鬼殺隊（きさつたい）「富岡義勇（とみおかぎゆう）」に救われ、鬼殺隊への入隊を決意する。そして、妹の禰󠄀豆子を人に戻すために旅を始めるのだった。

『鬼滅の刃』は、鬼側の背景も丁寧に描かれている。炭治郎を含めた鬼殺隊の心情はもちろん、鬼側にもついつい感情移入してしまうのも魅力の1つ。と心温まるアニメとなっている。白熱したバトルアニメだけではなく、家族愛、友情、兄弟愛を感じることができる『鬼滅の刃』は、心の底から感動したい作品を求める人にもおすすめの神アニメだ。（Written by 結）

異世界ものの神アニメと言えば『転生したらスライムだった件』は外せない。小説家の伏瀬が執筆した同名のWEB小説を原作に、アニメシリーズ化。ファンの間では、「転スラ」という略称で愛されている。

大手企業に勤める主人公「三上悟（みかみさとる）」は、ある日通り魔に刺され、異世界へと転生してしまう。悟が異世界で目が覚めると、目も口も開けられない状態で、スライムになってしまったことを悟る。

慣れない体で動き回っているうちに、悟は洞窟へと辿り着く。そして「大賢者」から与えられたスキルに助けられ、封印されていた「暴風竜ヴェルドラ」に出会うことに。

ヴェルドラと心を通わせ、様々な仲間と協力関係を築いた悟は、魔物の街を作るために奮闘していくのだった。

『転生したらスライムだった件』は、個性豊かなキャラクターたちの掛け合いが楽しめる。物語のテンポもよく、異世界転生ものが初めてでも、飽きずに観られるはず。異世界ものアニメの見どころの1つ、圧倒的なバトルシーンも要チェック。物語の内容とバトルシーンの面白さの両方を求める方におすすめの神アニメだ。（Written by 結）

ジャンルを超えた神アニメと言えば『サマータイムレンダ』だろう。田中靖則が描く同名の人気漫画『サマータイムレンダ』の連載完結後に、アニメ化された。

舞台は、和歌山県和歌山市にある離島。主人公の「網代慎平（あじろしんぺい）」は、故郷の日都ヶ島（ひとがしま）に久しぶりに戻る。帰郷した理由は、義理の兄妹「小舟潮（こふねうしお）」の葬儀に参列するためだ。

潮の死因は、海での事故とされているが、不可解な点が多い。慎平は「他殺ではないか」と考え始める。この出来事に関係しているのが、「影を見たら死ぬ」と言われる島の風土病「影の病」だ。影の病のお祓いのために、友人「澪（みお）」と一緒に神社を訪れる慎平。しかし、何故か澪に頭を打たれて、タイムリープをしてしまう。

慎平は、自身が死ぬことでタイムリープを繰り返しながら、潮を殺害した犯人や事件の真相を突き止めるために行動を起こす。

『サマータイムレンダ』の魅力は、幾つも張り巡らされた伏線。思わずハラハラドキドキしてしまい、最後まで目が離せない。本作品は、ジャンルを超えた神アニメを探している方にこそ是非観て欲しい。（Written by 結）

九州の小さな港町で暮らす17歳の少女・鈴芽（すずめ）は、学校へ向かう途中、旅の青年・草太(そうた)に出会う。

「このあたりに、廃墟はない？」「扉を探してるんだ」

鈴芽から近くに廃墟があると聞くなり、その場を立ち去る草太。彼の後を追った鈴芽は、迷い込んだ中庭でポツンと立った白い「扉」を見つける。その「扉」を開くと、そこには幻想的な風景が広がっていた。「扉」の中へ踏み込もうとドアをくぐると中庭が、反対からドアをくぐっても中庭が。この夢のような現象に思わず後ずさると、鈴芽の靴に何か硬いモノが当たる。それを持ち上げると、生き物に変化し動き出し…。

その後、なんとか「扉」を閉めた鈴芽と草太。ほっとしたのも束の間、突然現れた猫・ダイジンが、草太を椅子の姿に変えてしまう。逃げる猫を、三本足の椅子になった草太が追いかけ、その後を制服姿の鈴芽が続く。この滑稽な風景の中で、彼らは世界の命運を背負っていた。鈴芽が見つけた「扉」は「後ろ戸」と呼ばれるもので、開くと災いが出てくるのだ。

ダイジンを追い、日本各地で開く「扉」を閉めていく鈴芽と草太。旅の中で鈴芽は、かつてその土地で暮らしていた人々の声を聞き、旅先で出会う人々の優しさに触れ、成長していく。

しかし旅の後半、彼女が直面したのは、人の思いだけではどうにもならない現実だ。今起きるかもしれない大震災、大切な人がいなくなる恐怖。明日がどうなるかわからない世界に生きていることを、鈴芽は大事な記憶と共に思い出す。

大切な人ともっと生きていきたくて、自分自身を救えるほど強くなった少女の物語。
是非見届けて欲しい 。（Written by あたりりょう）

物語は、2011年の東京、ある家庭の朝食風景から始まる。兄の冠葉（かんば）と弟の晶馬（しょうま）、そして妹の陽毬（ひまり）。どこから見ても、仲の良い兄妹の幸せそうな日常シーン。そんな中、晶馬は辛そうに顔を伏せる。妹の陽毬がもって数か月の命だと、医者に宣告されていたからだ。

朝食後、陽毬の希望で、三人は家族の思い出の場所である水族館へ向かう。しかし、陽毬は同じ日に倒れ、そのまま病院で亡くなってしまった。彼女の亡骸の横で、昌馬と冠葉は絶望する。陽毬の死は、俺たちに課せられた罰だと、冠葉が言った瞬間…

「生存戦略―っ!!」

霊安室に少女の声が響く。ベッドを見ると、ペンギンの被り物をした陽毬が体を起こしていた。昌馬と冠葉は泣いて、この奇蹟を喜ぶ。自分たちにも、幸せに生きる権利はあったのだと。そう思ったのも束の間、3人の周りで不思議な事が次々と起き始めた。

クール宅急便で送られてきた謎生物(ペンギン)。陽毬に憑依し、妹を生かし続けてほしかったら、「ピングドラム」を探せと脅す謎の存在。怒涛の展開に翻弄されながらも、昌馬と冠葉は陽毬を助けるためならと、「ピングドラム」を探し始める。

第一話だけで、理解できないシーンが散見している本作。

• 冠葉の言う罰とは？
• ピングドラム、生存戦略って何？

3人の幸せが、どれだけ残酷な運命の中で成り立っていたのか？ 最終話「愛してる」で、運命に翻弄され続けた彼等は、ハッピーエンドを迎えられたのか？

「廻るピングドラム」を見終えた人なら、誰もがその結末(答え)を多くの人に知って欲しいと思うはずだ。（Written by あたりりょう）