めちゃくちゃ面白い神アニメと言えば『進撃の巨人』は外せない。本アニメは、諫山創が手がける同タイトルの漫画『進撃の巨人』を原作にしたアニメシリーズだ。

舞台は、巨人が支配する世界。人々は巨人から逃れるため、要塞を作り、その中で暮らしている。超えられない3つの壁の中で主人公の「エレン」も、穏やかな日常を過ごしていた。母や行方不明の父が連れてきた女の子「ミカサ」、そして泣き虫だが聡明な友達「アルミン」と平和な日々を送る日々。しかしある日、100年間平和を守り続けてきた巨大な一つの壁を二体の巨人が破壊し、街は大混乱に陥る。エレンは大切な母を巨人に奪われ、復讐を誓う。

「駆逐してやる！！この世から一匹残らず！！」

壁の外を調査し、巨人を討伐する「調査兵団」への入団を決意したエレン。さまざまな訓練を乗り越え、調査兵団にミカサやアルミンと共に入団をはたす。そこではエレンは数々の出会いと別れを繰り返すなか、巨人へと変化できる人類がいることを知る。さらにエレン自身が巨人になる力を持ち、壁の外には巨人だけでなく、人類が住んでいること、壁の外に住む人類は、巨人に変わる力を有し、国を築いていることを知るのだった。

進撃の巨人は、圧倒的なバトルシーンだけではなく、膨大な伏線が張り巡らされており、目を離せない。いくつも張り巡らされた伏線を見事に回収し、読者を最後まで引き寄せる。アニメの内容にとことんこだわる方はもちろん、迫力あるバトルシーンがある作品が好きな方にもおすすめできる神アニメだ。

泣ける神アニメと言えば『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。第5回京都アニメーション大賞小説部門で大賞を受賞した暁佳奈のライトノベルを原作に、京都アニメーションがアニメ化を担当。名作・傑作と名高く、涙腺崩壊の神回が続出。アニメシリーズ終了後、続編が映画化され、幅広い世代に影響を与えている。

長きに渡る大きな戦争が終わった世界で、主人公の少女「ヴァイオレット」は両腕とも義手の状態でベッドの上で目を覚ます。慕っていた上官「ギルベルト・ブーゲンビリア少佐」の生死や居場所を探そうとするが、親友「クラウディア・ホッジンス」にはぐらかされてしまう。そんななか、クラウディアは、C.H郵便者を開業。ヴァイオレットはそこで手紙の代筆業（別名：自動手記人形）として働きだすのだった。自動手記人形として働くなかで、ヴァイオレットは手紙に込められた想いに触れながら、ギルベルト少佐に言われた「愛している」の意味を探し続ける。戦時中に武器として扱われるほど一切の感情を持たないヴァイオレットだったが、手紙を通じて感情を手に入れ、一人の少女として成長していくのだった。

ヴァイオレットの成長や愛を知る道のりは、涙なくして見られない。さらに作中で登場する手紙の言葉が、視聴者の心に深く刺さる。アニメのキャッチコピーは「彼女は知らない『愛してる』の意味を」、「想いを綴る、愛を知るために」。本当の愛の意味を知り、号泣したい方におすすめの神アニメ。

日本人なら誰もが知っている国民的アニメ『ワンピース』。尾田栄一郎が手がける原作漫画は、累計販売数5億部（※2022年8月4日時点）を突破、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネスにも登録されている。

憧れの海賊、赤髪海賊団の船長「シャンクス」から預かった麦わら帽子と共に、海賊王を目指し航海に出る主人公「ルフィ」。彼は幼少期にゴムゴムの実を食べた悪魔の実の能力者であり、体の全ての部位がゴムのように伸びる力を身に着けている。

冒険の舞台は「偉大なる航路（グランドライン）」と「赤い土の大陸（レッドライン）で東西南北に分けられた「東の海（イーストブルー）」「西の海（ウエストブルー）」「南の海（サウスブルー）」「北の海（ノースブルー）」。ルフィは一緒に旅をする仲間、ゾロ・サンジ・ナミ・チョッパー・ウソップ・ロビン・フランキーと共に、敗北や勝利、出会いと別れを繰り返しながら成長を重ねていく。海には四皇、王下七武海、海軍が強大な力を持っておりルフィ達の前に立ちはだかる。

胸が熱くなるバトルシーンはもちろん、笑えるシーンや感動するシーンも盛りだくさんの神アニメ。登場するキャラクターのセリフに背中を押される方も多いだろう。かっこいいセリフや技の名前に思わず熱くなるバトルアニメを求めている方は、原点に立ち返りワンピースを見直してみよう。

異世界ものの神アニメといえば『Re:ゼロから始まる異世界生活』。長月達平のライトノベルが原作のアニメ作品だ。原作のライトノベルは累計発行部数1,100万部を突破（※2021年12月時点）、アニメは2016年4月から2021年3月までの間に計50話放送。キャラクター人気が高く、多くの関連グッズを販売している。

ある日、引きこもり気味の高校生「ナツキ・スバル」が、コンビニで立ち読みをした帰り道に突然異世界に飛ばされてしまう。そこは現実とは異なり、獣人や魔法が存在する世界だった。まるでゲームのような世界に胸を躍らせ、街を探索するスバルだが、とある人間に絡まれたことがきっかけで戦いに巻き込まれる。そこで少女の「サテラ」に助けられたスバルは、大切な徽章が盗まれてしまったと聞き、探すのを手伝うことに。

徽章を探す途中で何者かに殺されてしまうスバル。目が覚めるとサテラが自分のことを知る前に戻っているのだった。これが異世界でスバルが与えられた「死に戻り」と呼ばれる能力だ。スバルはこの能力を使いこなしながら、人が自分と同じような死に方をすべきではないと奮闘する。徽章を探す途中で、ハーフエルフ「エミリア」と出会う。恋愛やさまざまな敵との戦いを経て、スバルは大きく成長していく。

登場人物の多くが不条理な過去や過酷な運命を抱えており、その運命との向き合い方も見どころの一つ。単なる異世界ものでは終わらない共感をや感動が「Re:ゼロ」の大きな魅力だろう。お気に入りのキャラの成長を楽しみたい方にもおすすめの異世界もの神アニメ。

ジャンルを超えた神アニメと言えば『あの日みた花の名前を僕たちはまだ知らない。』だろう。2011年4月から6月まで、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送。多くの視聴者の感動を呼んだ知る人ぞ知る王道アニメだ。

主人公は高校受験に失敗し、引きこもりになってしまった少年「宿海仁太（通常：じんたん）」。ある夏の日、死んだはずの少女「本間芽衣子（通称：めんま）」が姿を現す。めんまは「お願いを聞いてほしい」と言い、じんたんを振り回すことに。彼女は幼馴染6人組が「超平和バスターズ」として山で遊んでいた際に、事故で死んでしまっていた。5人はめんまが死んでしまった理由を「自分のせい」だという気持ちを抱えたまま生活を送っている。めんまの死から仲良しグループの心の距離は自然と離れてしまっていたのだ。じんたんは「めんまのお願いを叶えたい」と協力を依頼するが。

超平和バスターズのメンバー間の関係や考えに共感し、心動かされるストーリーは必見。思春期ならではの悩みも、心に刺さるだろう。そして最後は誰もが涙する最終回が待っている。アニメが好きなら必ず1度は視聴すべき神アニメだろう。