PCR検査キットの口コミ・評判をチェック。料金、結果の判定までにかかる日数は？

PCR検査指定医療クリニック「Tケアクリニック」が実施するPCR検査。経済産業省および厚生労働省が作成する海外渡航者向け「新型コロナウイルス検査証明機関登録簿」に登録している医療機関の1つで、検査結果が陰性の場合は各国への入国時に必要な「陰性証明書」を発行できる。

要予約の来院検査や訪問検査も実施しているが、検査キットによる宅配検査にも力を入れている。

ホームページから検査キットを申し込むと、平日14時までの受け付けで当日発送。14時までの検体到着で当日中に検査結果がメールで通知される。

検査手法は唾液検査で、５分程度ですぐに検体採取が完了する点も嬉しい。陰性証明書を発行してもらう場合は別途有料となり、オンライン診療の受診も必要だが、ハワイ州や中国をはじめアジア各国、欧州諸国など50カ国に対応しているので、海外への渡航予定がある場合は取得しておきたい。

検査に所定の時間はかかるものの、政府の指定医療機関という信頼性もあり、郵送によるPCR検査を検討している場合は候補に加えておきたいクリニックの1つだろう。

点滴・ダイエット注射・漢方・オンライン診療等、様々な医療サービスを手がける医療法人社団直悠会「にしたんクリニック」が提供するPCR検査。

Webで検査キットを申し込むと、唾液採取用キットと返信用封筒が届き、説明書の指示に従って採取した唾液を送ることで検査結果をメールで受け取ることができる。

検査対象となるのは無自覚・無症状の人で、新型コロナウイルスに感染の不安がある場合、帰省前や高齢の家族に会う場合、海外渡航への予定がある場合などにウイルスの陽性・陰性をチェック可能。

なお、PCR検査については、初期に実施されていた鼻咽頭拭い液を用いた場合と、唾液を用いた新たな検査手順とに高い一致率があることが判明しており、2020年6月2日からは発症9日以内の有症状者、さらに2020年7月17日からは無症状者にも唾液を用いたPCR検査が行われている。

にしたんクリニックでは、申し込みから最短で1～2日以内に検査キットを発送。検体を受領後24時間以内に検査を実施し、結果をメールで通知している。

また、郵送検査に加え、オンライン診療を受けることで「陰性証明書」も発行可能。陰性証明書は各国の大使館等に確認済みの公式書類で、現在は韓国・台湾・香港・タイ・ベトナム・シンガポール・インド・カンボジア・インドネシア・香港の10カ国に対応している（中国・ハワイは準備中、その他の国は各国大使館に問い合わせ）。アジア方面への出国予定がある場合は、陰性証明書を取得するために活用すると良いだろう。

公式サイトのほかにビックカメラのオンラインショップでもPCR検査キットの申し込み可能。後者は10％のポイント還元が付くので、ビックカメラのポイントを貯めている場合は活用すると良いだろう。

医療機関での治験や、研究検査機関での評価・認証のコーディネートを手がける「ロハス・メディカル」が開発した新型コロナウイルス抗原検査キット。

ドラッグストア等のオンラインショップで申し込むと自宅に検査用のキットが届き、説明書の手順に沿って検査を行うことで、約10分で新型コロナウイルスの抗原の有無をチェックできる。

抗原とはウイルス特有のタンパク質の一種で、抗原検査はこのタンパク質（抗原）の有無を調べることによって、特定のウイルスへの感染の有無を調べる簡易検査を指す。インフルエンザの検査と同様に、鼻腔のぬぐい液（もしくは鼻かみ液、唾液）を採取し、試薬と混ぜて作成した抽出液を専用のテストカセットに落として判定を行う。

研究・調査用に開発された商品であるため、医療機関で受けるPCRに検査と同様の医療診断に用いることはできないが、検査キットで使用しているテストカセットはヨーロッパの医療機器に付与される認証マーク「CEマーク」を取得している。

検査キットの対象年齢は20歳以上。自費検査の中では価格が安く、自宅ですぐに判定結果がわかる点が嬉しい。

医療機関の受診前に自分で簡単に新型コロナウイルスの感染チェックをしたい場合などにおすすめの検査キットだろう。

クラミジア・淋病をはじめとする性病専門の医療機関「あおぞらクリニック」が提供するPCR検査。

経済産業省が提供するTeCOT（ビジネス目的の海外渡航者等がオンラインでPCR検査を受けられる医療機関を検索し予約できるサービス）に登録されている新型コロナウイルス検査証明機関の1つで、オンライン検査・来院検査のいずれにも対応している（新型コロナウイルスの症状がある場合はオンライン検査のみ）。

オンライン検査の場合は、スマートフォン向けのオンライン診療アプリ「curon(クロン)」をダウンロードし、案内に沿って基本情報の登録や本人確認を済ませた上で、診療予約を行う。オンライン診療での問診・診察後にクレジットカード決済を行うとPCR検査キット（唾液検査）が届くので、説明に従って検体を採取し返送。通常、検体の到着後2日から4日で検査結果が出るため、Web上で結果を確認する。

診療と検査がセットになっているため、発熱・味覚消失といった新型コロナウイルスの症状が出ている場合や濃厚接触者も受診し検査を受けることができる点がメリット。また検査結果の診断書もオプション費用を払う事で発行してもらうことができる。

オンライン診療の手続きやアプリの利用料が診察１回ごとに発生する点は難点だが、医療機関が逼迫してすぐに診察・検査が受けられない場合は特に心強い。PCR検査の受診先の１つとして候補に加えておきたいクリニックだろう。

性感染症検査やがん検査などの郵送検査事業を手がける「株式会社GME」が提供するPCR検査。

検査専門機関が手がけるPCR検査だけに、検査キットの発送から検査実施までをすべて自社内で実施。実際の検査工程も国家資格保有の臨床検査技師が行っている。

Webからの申し込みで1日から2日後に検査キットが届き、検体（唾液）を採取して返送すると、検体到着後、半日～3日後にはWeb上で検査結果を確認できるようになる。また、PCR検査とともに新型コロナウイルスへの感染履歴を調べる「抗体検査」をセットで申し込むことも可能。

検査結果は本人のみがWeb上で確認でき、陽性反応が出た場合の個人情報も保護される。

検査結果の証明書は、PCR検査の申し込み時に一緒に申請すると2,000円（税抜）で発行してもらえるが、申込後に追加依頼した場合6,000円（税抜）となるので注意したい。

医師による診察は受けられないため、海外渡航者向けの陰性証明書には対応していないが、PCR検査や抗体検査を専門の機関で受けられる安心感は高い。大規模な検査体制を敷いており団体検査にも対応。10名以上であれば団体割引の適用を受けることができる。

検査精度・プライバシーに配慮したPCR検査を受けたい場合の選択肢の１つとなるだろう。