積立てや定期預金を賢く利用して手持ちの資金を増やそう。旅行積立て、デパート積立て、ネット定期、MMFやMRFなど

積立てや定期預金で堅実な資産作り

節約生活のススメ

第9回 堅実な資産運用

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家計の節約を考える時、生活の様々な側面で支出を減らすことが第一の目標となりますが、節約の結果、生まれたお金を上手に管理していくことも節約術の一つと言えます。

資産を増やしたいけれども、株や外貨投資まではなかなか手が出ないという方、銀行の普通口座や家庭の金庫・貯金箱などに眠っているお金はありませんか?これらのお金を、満期時にボーナスの付く「積立て」や、普通口座より利率の良い「定期預金」などに預け換えれば、手持ちの資金を少しずつでも確実に増やすことができます。せっかく貯まったお金ですから、お得な金融商品をチェックして、堅実な資産作りに役立ててみましょう。

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まずは「積立て」で資金を増やそう

なかなかお金が貯められない人でも、確実に資金を貯められる方法と言えば「積立て」です。
実施期間が長ければ長いほど、コツコツと貯められる積立ては、1日でも早く始めることがポイントです。おなじみの自動引き落としタイプから、最近、話題になっている「旅行積立て」「デパート積立て」などの目的別積立てまで、自分に合った商品を見つけたら、さっそくスタートしてみましょう。

自動積立定期

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「自動積立定期」は、銀行口座から毎月、自動で引き落とされるタイプの定期預金です。

給料の振込口座から、給料日直後に引き落とされるようにしておけば、積立て分をあやまって使ってしまう心配もなく、確実に資金を増やすことができます。

利用額は一般的に1万円以上から1円単位で設定可能で、1,000万円とその利息は元本保証の対象となります。また、ボーナス月などは、引き落とし額を増額することも可能です。確実に貯めたい人は、まずは自動積立から始めましょう。

財形貯蓄

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「財形貯蓄」とは、会社員や公務員が利用できる給料天引き型の貯蓄制度です。

資金の使用目的を定めない「一般財形貯蓄」と、住宅購入用の資金を貯める「財形住宅」、老後資金のための「財形年金」の3種類に分かれています。

給料から自動で引き落とされる点は「自動積立定期」と同じですが、「財形貯蓄」では、融資制度・給付金制度・助成金制度などの各制度や、預金非課税枠が設けられており、預金者に対するメリットの多いことが特徴です。

財形貯蓄のメリット

融資が受けられる

3種類の財形貯蓄(「一般財形貯蓄」「財形住宅」「財形年金」)のうち、どれを行なっている場合でも、以下のような融資を受けることができます。

  • 財形住宅融資:住宅の建設・購入・改築費用に関する融資
  • 財形教育融資:本人およびその家族の進学・修学に関する融資
給付金・助成金制度がある

「一般財形貯蓄」を1年間以上継続している勤労者は、「育児」「教育」「介護」「自己再開発」などの特定の目的のために一般財形貯蓄から50万円以上を引き出した場合、事業主から「財形貯蓄活用給付金」を受け取ることができます。また、事業主は国から「財形貯蓄活用助成金」を受け取ることができます。

非課税になる

「財形住宅」「財形年金」は、それぞれ元本550万円とその利子は非課税になります。

このように、「財形貯蓄」では、資金の積立てにプラスして、さまざまな優遇を受けることができます。勤務先に財形貯蓄制度がある場合は、ぜひ利用してみましょう。

旅行積立て・デパート積立て

旅行積立て・デパート積立て 画像

最近、女性を中心に人気を集めているのが、「旅行積立て」や「デパート積立て」など、特定の目的に合わせて資金を積み立てていく方法です。

「旅行積立て」は、JTB・近畿日本ツースト・日本旅行などの旅行会社、あるいはJAL・ANAなどの航空会社が実施する積立てプランです。旅行資金を貯める目的で、各旅行会社・航空会社に資金を預け入れていくため、満期時には、利息分を含めた金額が、旅行券などで支払われます。

銀行預金では得られない利率の良さが特徴で、多くの「旅行積立て」は半年以上のプランで1.5%~3.0%(年利換算)。これは月に2万円ずつ、2年間積み立てた場合、満期時には48万円(2万円×24ヶ月間)に、プラス利息分が7,200円~1万4,400円上乗せされる計算となります。

主な旅行会社の「旅行積立て」: JTB「たびたびバンク」 近畿日本ツーリスト「旅したく」 日本旅行「ドリームプラン」

主な航空会社の「旅行積立て」: ANA「旅行積立プラン」 JAL「旅行積立」

デパート 画像

「デパート積立て」は、デパート会社が実施する積み立てプランです。
毎月、5,000円~5万円の金額を1年間積み立てることで、満期時に1ヶ月分のボーナスがプラスされます(月々1万円のプランの場合、1万円×12ヶ月間+ボーナス1ヶ月分=合計13万円)。
積立てたお金は多くの場合、そのデパートで使えるデパートカードや商品券で支払われます。特定のデパートをいつも利用する方におすすめの積立て方法と言えるでしょう。

主なデパート積立て: 高島屋「タカシマヤ友の会」 阪急百貨店「阪急友の会」 三越伊勢丹「エムアイ友の会」

これらの「旅行積立て」や「デパート積立て」は、銀行などの金融商品とは異なり、その企業が倒産した場合の預金保証・元本保証はありません。積立て資金を預け入れる企業の業績・社会評価を見きわめた上で選ぶようにしましょう。

資金ができたら「安全商品」で手堅く運用

ある程度まとまった資金が出来たら、次は安全かつ有利な商品に預け替えて、さらに資金を増やすことを考えてみましょう。商品や購入先によって利率や手数料が異なりますので、細かい点まで比較・検討して選ぶのがポイントです。

ネット定期

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「ネット定期」は、インターネットを利用して申し込む定期預金です。ネット上にのみ店舗を構えるネットバンクはもとより、一般銀行のインターネット支店でも取り扱っています。
ネット定期の特徴は、通常の定期預金と比べて金利が高いことにあります。2011年4月時点の100万円以上の定期預金(1年間)を例にとると、大手都市銀行「みずほ銀行」の0.28%に対して、「SBI新生銀行」のネット限定キャンペーン金利では1.1%と、じつに4倍を超える利率を誇ります。
冬季・夏季のボーナス時には利率を上げるキャンペーンも行なわれ、「SBI新生銀行」の定期預金利率は業界最高水準となっています。

これらのネット定期は、通常の定期預金と同じく、預金保険制度によって1,000万円とその利息分までは元本保証がされています。安全性の上でも手堅い商品と言うことができるでしょう。

100万円以上の定期預金金利(%)

  SBI新生銀行 ジャパンネット銀行 住信SBIネット銀行
1ヶ月 0.010 0.020 0.020
6ヶ月 0.010 0.020 0.020
1年 0.010 0.020 0.020

※2018年9月 現在

堅実な投資信託 ~「MMF」と「MRF」~

堅実な投資信託 画像

MMF
「MMF」は、Money Management Fund(マネー・マネジメント・ファンド)の略で、国内外の国債・地方債・公社債を中心に中期~長期で運用される投資信託です。
MMFの利回りは銀行の普通預金より高く、投資信託なので元本保証の対象にはなりませんが、株式を一切入れず堅実な運用を行なうために、元本割れのリスクは非常に少なくなっています。預け入れから30日が経過すれば、いつでも引き出しが可能ですので、お財布代わりに使うこともできます。
MRF
「MRF」は、Money Reserve Fund(マネー・リザーブ・ファンド)の略で、国債・地方債・公社債のうち短期金融商品を中心に運用される証券総合口座用の投資信託です。
MRFの利回りは普通預金の利率と比較して高くなっています。また、申し込み直後から解約でき、購入時・解約時の手数料も一切かからないというメリットがあります。
MMF同様、投資信託の一種なので元本保証はありませんが、同じく安全性の高い商品で運用されるため、リスクが少なく安定した金融商品と言えます。

資金を上手に増やしていこう

堅実に資産を増やす方法、いかがでしたでしょうか。
日々節約することももちろん大切ですが、資金を上手に利用して、安全・確実に増やしていくことも節約に繋がります。せっかくお金を貯めても、利率の低い普通預金口座にただ預けたままではもったいないですよ。お金にも上手に働いてもらって、堅実に資産を増やしていきましょう。

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かしこく使ってお得な暮らしを!クレジットカードランキング

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