マイレージ達人への道
03マイルの特典(無料航空券に交換)
前回の特集では、マイルを貯める前に知っておきたいマイレージの基礎知識をご紹介しました。
マイレージ・プログラムは、スーパーや百貨店のポイントシステムに似ています。スーパーなどでポイントを貯めると特典に交換できたり、ポイントを使って買い物ができるように、マイルも一定額を貯めると、無料航空券や電子マネーに換えたり、座席のグレードアップを受けられるようになります。
マイルを貯め始める前に、それぞれの航空会社の特典や必要マイル数を知っておくと、自分にとって「どの航空会社のマイルを貯めるのがお得か」が見えてくるでしょう。
そこで今回の特集では、マイルを貯めて手に入れられる代表的な特典をいくつかご紹介します。
03-1マイルの特典1:無料航空券をゲット
マイレージプログラムの楽しみの一つにマイルを貯めてもらえる無料航空券があります。
旅行費用の多くを占める飛行機代を浮かせられるのは、旅行好きな方にとっては嬉しい特典でしょう。
国内線・国際線ともに、貯めたマイルを無料航空券に換えることができますが、必要なマイルの数や無料航空券で行くことができる就航地などは、国内線、国際線、航空会社によって違います。
また、GWやお盆・年末年始の混雑期など、無料航空券を利用できない期間があることにも注意が必要です。
ここでは、国内大手航空会社のJAL・ANA、日本への就航便が多いデルタ航空(以下DL)・ユナイテッド航空(以下UA)の4つの航空会社のマイレージを取りあげて解説していきます。
国内線の無料往復航空券
最初に、国内線の無料航空券を引き換える場合から見ていきましょう。
それぞれの航空会社で、無料航空券の引き換えに必要なマイルは以下の表の通りです。
ANA | UA | JAL | |
---|---|---|---|
必要マイル数と対象路線 | - | 引き換えに必要なマイル数 | |
必要マイル数 (単位:マイル) |
(L)11,000~17,000 (R)12,000~20,000 (H)15,000~23,000 |
ANAに準じる |
A区間:12,000 B区間:15,000 C区間:20,000 |
(L)ロウシーズン、(R)レギュラーシーズン、(H)ハイシーズン
ANAは一年を「ローシーズン(L)」「レギュラーシーズン(R)」「ハイシーズン(H)」の3つに分け、航空券の引き換えに必要なマイルを閑散期には少なく、混雑期には多く設定しています。マイルに幅があるのは、距離によってマイルが区分されているためで、同じシーズン内であっても目的地までの飛行距離が長いほど、必要マイルは多くなります。
一方、JALでは全国の路線を、距離ごとに「A区間」「B区間」「C区間」の3つに分けています。ANAのようなシーズンによる区分はないため、閑散期にも混雑期にも必要マイルは同一となります。
国際線の無料往復航空券
下の表で、目的地ごとの必要マイルを調べると、各社、地域毎に必要なマイル数が異なることがわかります。たとえば、ソウルであればJALやANA、バンコクであればDLが有利です。DLはバンコク行きの無料特典航空券に必要なマイル数が20,000マイルとなっており、他のエアラインよりも10,000マイル以上有利なレートで交換できます。どのエアラインがお得かは目的地やシートによっても異なりますのでしっかりと比較、検討しましょう。
ANA | JAL | UA | デルタ航空 | |
---|---|---|---|---|
特典旅程ゾーンと必要マイル | 特典航空券マイル早見表 | 往復旅行/必要マイル | 特典旅行詳細 | |
ソウル | 12,000(L) 15,000(R) 18,000(H) |
15,000 (12,000) | 20,000 | 20,000 |
バンコク | 30,000(L) 35,000(R) 40,000(H) |
35,000 (30,000) | 40,000 | 20,000 |
ニューヨーク |
45,000(L) 55,000(R) 65,000(H) |
50,000 (40,000) | 60,000 | 60,000 |
パリ |
45,000(L) 55,000(R) 65,000(H) |
55,000 (45,000) | 70,000 | 80,000 |
利用できない期間 | なし | 利用できない期間 | なし | なし |
ANAは国内線と同様に、ローシーズン(L)、レギュラーシーズン(R)、ハイシーズン(H)をもうけており、シーズンと区間によっては外資系航空会社よりはるかに少ないマイルで海外に行くことが可能になります。
JALはシーズン分けによるマイルの割引はありませんが、定期的にキャンペーンを行ない、期間中は必要マイルが3,000~10,000マイルまで割引かれます。
このように見ると、国内航空会社のマイレージのほうが、マイルの割引制度も充実しており、お得に感じられますが、外資系航空会社のマイレージプログラムには、「マイルに有効期限がない」「割引航空券・ツアー航空券のマイル加算率がよい」などの長所があり、国際線を多く使う方や、数年かけてマイルを貯めたい方にとっては有利な場合があります。
ご自身の利用の多い航空会社や、旅行・出張でよく行く渡航先、マイルの貯まるペース(マイルに有効期限があってもよいかどうか)などのポイントで、マイレージを利用する航空会社を選ぶと良いでしょう。
次回は、マイルの特典2「座席のアップグレード」についてご紹介します。
マイルの貯蓄に役立つランキング
フライト&ショッピングで効率よくマイルが貯まるクレジットカードランキング
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- ANAとアメリカン・エキスプレスが提携発行するクレジットカード。コストパフォーマンスが高く、期間限定入会キャンペーンが充実。
- マイレージ・プラスセゾンアメリカン・エキスプレス・カード
- ユナイテッド航空(UA)とセゾン、アメリカン・エキスプレスが提携。マイルアップメンバーズに加入することでトップクラスのマイル還元率を実現している。
- ANA VISA SUICAカード
- ANAカードの基本機能に加え、電子マネーSUICAを搭載。SUICAの利用でもマイルを貯めることのできる唯一のANAカード。
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- ダイナースクラブカード
- クラブポイントを、ANA、デルタ、ユナイテッド航空等提携する7つの航空会社のマイルに1ポイント100マイル換算で交換できるのが魅力。
割引・マイレージなどの満足度を比較航空会社(国内線)ランキング